日別アーカイブ: 2024年2月28日

人生のピークはこれから

2月28日 水曜日 晴れ みんなの元気の素になればいいな。 それが誰かって、類推はなしでね。ぜったいわからないように書くから。それが問題なんじゃない。 音楽界の重鎮が自宅に招いてくれた。手作りの料理とご機嫌な音楽とともに。昔から知ってる人だけど、いろんな場所でばったり会うってことが多くて、一度も待ち合わせして会ったことないから、どんな暮らしを送ってるのかなんて知るよしもなかった。 彼の人生はオレみたいに命からがら切り拓いたみたいなタイプじゃなくて、なぜか望まないのに、そうなった、みたいな、体験したことのないタイプの人生なんだけど、そりゃあもう、得難い経験の数々を経て長まで上り詰めた感じ。でも、一切の上昇志向がないところが好き。 でも好きなことにはとことん行くってところがあって、その人生を映画化したいって話がある人が、ゴジラが好きすぎて、夫婦でエキストラに参加する、とかね。そういうところがとっても素晴らしい。 家具屋で気に入ったベッドを買う方法とか、墓仕舞いをする方法とか、お金をかけずにいい音がするオーディオを選ぶ方法とか、オレには目から鱗の連続。そう言われてみれば、オレの人生はかなりのパワープレイでなんとか得点をとってやってきたんだなぁ、と。プロセスと言っておきながら、それを愉しんでない。 かの「we are the world」を爆音でアナログで聴かせてくれた。僕らは映像で知ったような気になってるけど、こんなに奇跡的なプロジェクトだったのかってことは音で聴いた方がよくわかる。← これはほんとうにオススメ。映像なしで、伝わってくる情報量がものすごくて、オレはライオネル某がどうしても好きになれなくて、昔から興味なかったんだけど、アメリカのエンタテイメントが一夜限りで本気を出すと、こんなにとんでもないのかってことがよくわかるし、その発端はLIVE AIDを見たハリー・ベラフォンテにあるって話もまた面白い。 つーか、ニンゲンの本気がとんでもないから、できるだけいい環境で(アナログ推奨)でっかい音で聴いてみて。 そんな彼が「トノバン」加藤和彦さんのドキュメンタリーを激賞してたんで、これは観てみようと思うし、故郷がオレと近いんで、もちろんアクの強さはあるんだけど、言いたいことを言い切って、それでも敵を作らないことにも感嘆する。 で、みんなに何を伝えたかったかというと、「これからのヴィジョンはなんですか?」ってオレの質問に70前の彼はこう応えたんよね。 「オレは役者になる」って。 嘘でしょ?って。一度も人生を切り拓いたことないから、これからは切り拓くって。一切のコネなしに、オーディションで既に役を獲得していて、これから撮影なんだってさ。で、奥さんが教えてくれたんだけど、こう言ってたって。 「人生のピークはこれからだ」って。 痺れたね。「人生のピークはこれから!」。もちろん帰り道の第三京浜で反芻して身体に入れました、とも。    

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