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自由の結末

2月15日 木曜日 晴れ 知らない町に滞在中。異邦人なのが心地よい。でも、これを更新してるのはやむなくスターバックス。ここでMac開いてるやーな感じの異邦人。笑。いるじゃん、そういう人。 今年は特に雪が少なくて、2月とは到底思えない空気が山に漂っている。2月のあのカキーンとした感じが好きなんだけど、これじゃほとんどシーズンの終わり。ジャケット不要で滑る2月。 今日は全身の筋肉痛がひどくて、まるで合体ロボみたいな動きしかできないし、山も引き続きピーカンだからして、知らない町をジョギングして、脳内を整理することにした。 ところで、最近blogに反応ないけど、書いてることつまんない?たしかに一般的な暮らしからは乖離してるかもだけど。昨日も肉体をフルに使って考えてたことを伝えたいなぁ、と。 ものすごく考えるから、勢い書くことはシリアスになりがちなんだけどさ。 ランニングもスノーボードも、なーんも考えてないけど、実は考えてる。矛盾してるみたいだけど、作為ではなく勝手に脳が動いてる = それを肉体が考える = と僕は呼んでるんだけど。机の上で考えてないから、フィジカルな思考で応え。僕はそれが好き。     今日は「自由の結末」を。   若い頃、アメリカ南部を旅していて、「夕方までに町を出た方がいいぜ」って脅されたことがある。「出なかったどうなる?」って聞いたら「撃たれても仕方ない」ってさ。 これってまんまイージーライダーじゃん。映画で描かれたように、保守的な人たちとっては、俺たちが象徴してるものが怖い。自由に生きようとすること。そして、映画では自由は完膚なきまでに打ちのめされる。 だから、好きなんだよね。あの映画がいつまでも。 あれから60年近く経過して、自由に生きるって、ある意味法の網をかいくぐって密かに生きるしかないんじゃないかって思うこともある。 死ぬ前に病院で名を名乗った元過激派のおじさん。うちから1キロくらいのところに住んでた。音楽好きだったから、そこらのバーで会ってたかもね。でも、決して幸福には見えなかったし、あれが自由だとも思わない。 父親が大学にいたから、60〜70年代にかけて、ああいうタイプの学生がよく家に遊びにきて可愛がってもらってた。当時の大学って(特に旧帝国大学は)門の周りに檄文が赤い文字で書かれてて、今とは隔世の感。 彼らは確かに世界を変えようと思ってはいたんだと思う。でも、唯一の弱点は「群れて」いたこと。今となってはね。world party (世界党)によるprivate revolution(個人的革命)が僕がたどり着いたロジック。群れたら必ず失敗するのがニンゲンだと思う。 独りで立てって。革命はそこから始まるんじゃないかな。 あれほど革命を謳った輩たちは早い時期に転向して、名の通った企業に勤め、今頃東南アジアで悠々自適に暮らしていたりする。まぁ、これもまた自由なんだけど、敢えて「団塊の世代」とひとくくりにするなら、この手の輩は心底軽蔑する。 本心を書くなら。   人は自由に耐えられない。自由と言いながら、ある程度の束縛をいつだって求めてる。でも僕がイージーライダーから教えられたのはそんなんじゃない。自由であることの孤独と責任をまっとうする生き方。果てしなく難しい。 彼らは死んだから、その先の風景。それは誰も知らない世界。 そんなの真顔で語ってる人。もう見ないよ。だから、山の神、言い換えると、主に会いに行きたくなる。山に入る前に「今日もよろしくお願いします!」って言ったら、彼らはこういうよ「ようこそ」って。稀に意地が悪い主もいるけど。 たとえば。 芸能人が不倫してテレビで謝ってる。あれはいったい誰に謝ってるのか。不特定多数の「世間」でしょ。その「世間」が嫌い。オレだったらぜったいに謝らない。だって、傷つけたのは世間じゃない。 んなこと、どーだっていい。当事者同士の問題だもん。 死ぬほどバッシングされた俳優が映画でとってもいい演技をしてた。たぶん彼とは一瞬でともだちになれる。自由を希求してる顔してる。かつてのタクシードライヴァーのトラヴィスみたいにね。 映画で思い出したけど、ある監督の新作がほんとうにヒドかった。背後に見え隠れする代理店と企業の思惑に「人をバカにすんじゃねーよ」と怒りがこみ上げてくる。清貧を描いておきながら、スピリットが清貧でない。それって欺瞞だよ。 いつだって、どう生きるか。それが問題。教えてくれただけよかったけどね。 僕は「孤高」でもなんでもない。フツーのニンゲン。おかしいことを「おかしい!」と思うから、それを受容しないだけ。面倒臭いとか、ややこしいとか、言われることにはもう慣れた。でもね。嫌なものは嫌なんだ。 こういう生き方をしたら、最後は野たれ死ぬのか、それともにゃんとか生き延びるのか。自分でもわからないけど、60の齢を超えて、敵は思ってたより手強いとは思ってる。 … 続きを読む

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