曖昧

1月15日 火曜日 曇り

ミキシングがうまくいかず、「んー、なんだろう?」と思ったときは使い慣れた、どうしても処分できなかったアナログのアウトボードに信号を通すと一発で解決することがある。それって、非論理的な話なんだけどね。何がちがうって「曖昧さ」が違う。

アナログのコンソールはチャンネルのモジュールは全部同じように見えるけれど、実のところ、音はひとつひとつ違う。マスターフェーダーに近い方がいい音だったりする。

結局、こういうことが好きなジェネレーション。多感なときに作られた70年代の音楽、70年代の機材にはひときわ愛着がある。それらの武器を使って、いかに2019年に響く音を作るか。それが僕らの役目なんだと思うな。

にしても、うっとりするくらいいい音だった。

フェアチャイルドって有名なコンプレッサーがあるんだけど。それをキックにかけるのが好きでね。いつまでも聞いていたかったよ。もうホンモノには10年くらい会ってないなぁ。恋しい。笑。あとね、TANNOYのゴールデンモニターってスピーカーがあって。ミックスが終わったら、その大好きなスピーカーで聞いて、自分への褒美にしてた。そのスピーカーにももう20年は会ってなくて、生きてる間にやっぱりあれは自分のモノにすべきだから、世界的に探してるよ。

 

 

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曖昧 への1件のコメント

  1. そばや より:

    曖昧さ・・・
    私は今も、ローライフレックス3.5Fと言う二眼レフカメラを愛用しているのですが、昨年フィルムと同時にデジカメで撮影したのをある写真家の方に見せた際に「ローライで撮られたのならば、もっと曖昧になっていい感じになるはずです」「ローライの75mmのレンズなら、パースが穏やかになり、落ち着いた印象になるとか思います」と伝えられました。
    音楽と写真は違うと思いますが「曖昧」と言われ、研ぎ澄まされた感覚の方は、そこまで的確に見えるんだなと思い知りました。
    意味合いが違ってたら、すみません。

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