隔絶

5月17日 水曜日 晴れ

だんだん人間に戻ってきました。

インスタのストーリーズでの旅中継。楽しんでくれてみたいで嬉しいdeath。

久しぶりに四国に行って思ったのは、「隔絶」の大切さ。四国は文字通り四方を海で本州から隔絶されているので、独自の文化が残りやすいんだというヒロシの仮説はあながち間違ってないか、と。

なぜか八幡浜にちゃんぽんの文化があるのは、佐多岬を通して九州から渡ってきて、独自には発達したのでは、というオレの説。松山には鍋焼きうどんがあり、うどん県に伝わるに至って、異常なまでの「コシ」を残すうどんになる。博多んもんの歯茎でも切ることができるうどんで育ったオレにはあの「コシ」と塩分は難攻不落なのでござります。いや、ほんとうに。

瀬戸内あたりにはたくさんの小山があって、独特な朴訥とした形をしています。これがね、ほんとうに不思議。同じ瀬戸内でも山口県あたりはむっちゃ石灰岩なんだけど、瀬戸内の山は「日本昔ばなし」に出てきそうな山なのね。で、積年の疑問を瀬戸内の人間にぶつけたなら、「わかんない!」と。苦笑。まぁ、住んでたら、そんなもんか。

瀬戸内と言えば。瀬戸の花嫁でお馴染み、段々畑。あたしがこころを動かされるのは、いちばん陽当たりがいいところにお墓があるってことですかね。それだけでも、人を表してると思うのですよ。

かように四国四県、多様性に富んでる。あたしゃ、ディープ高知に興味津々。近いうちにバイクで行くことになるでしょう。

で、高知。四方を覆う山脈によって、四国からも「隔絶」されてるんすね。それゆえ、独自の文化が色濃く残ってる。はっきり言って、街の中に「ユニクロ」が攻めてくるのをはねかえしてる感じが最高です。だいぶ前にメインストリートにルイ・ヴィトンの巨大路面店ができてたけど、今回見たら「セブンイレブン」になってた。流石!高知にヴィトンなんか要らんのよ!(偏見death)

かように町が教えてくれるのは。「隔絶」も大事ってことっす。あたしゃ、グローバル化って好きじゃないんです。

何度でも言うけど、小さなこの島国。実は多様性に富んでるのです。アメリカなんて1000キロ走ったって、ほとんどなにも変わらないけど、この国は30キロ移動すると、食べ物も言葉も微妙に変化します。NHK語なんてクソクラエで、高知の朝市のおばちゃんたちが見事なまでにネイティヴな土佐弁を操ってるのがあまりにも痛快でした。NHKもローカル局はその土地の言葉を使えばええんよ!

みんなにはその素晴らしさを伝えたかったのです。

はてさて。今年のOFFICIAL BOOTLEG。例年より、思いきり力をかけて作りました。もうすぐ内容をお伝えできるか、と思います。ちょっと待っててねー。6月中旬あたりに発売できるようがんばっておりまする!

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隔絶 への5件のコメント

  1. 堺のヒロシ より:

    いたく共感っス!
    今回の四国旅で、もっと四国のいろんなところ旅したいーっ!て、思いましたニャン。
    (=^ェ^=)♪

  2. YUJI より:

    う~ん、バイクで一週間くらい旅に出たいっす

  3. 風にハモ太郎 より:

    素晴らしい四国賛歌だと思います!
    獅子文六先生の小説「やっさもっさ」の世界を思わせます。渋谷実監督の映画版でも独立国四国を企むがどこかユーモラスで一癖ある人達の世界が描かれてました。
    インスタストーリーで好きな画像は一見普通なおじさんだが山口さんの友達ってだけで何か含みのある人に思え、カッコいいお二人に思えたこと。
    高知、私も再訪したくなりました!SPOONとメフィストフェレスが立ち並ぶストーリートに是非立ち寄れる日をつくりたいです。

  4. アキラ より:

    今日のブログ、全く賛成!
    便利=楽しいではありませんのですよ。
    楽しいというのは、物事が良い方向に循環していく事も表しています。

  5. 風にハモ太郎 より:

    間違えました。東京の常識が到底通用しない前近代の辺境として四国が登場するのは「てんやわんや」という小説・映画タイトルでした。
    想像するに、ヴィトン様を丁重にお迎えしておきながら、あげくセヴンのほうがええ、って最高なストーリーに思えて仕方ありません。
    面白いお話し有り難うございます。

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