the sound

5月19日 日曜日 晴れ 

 予告編を観て、思わずDVDを買ってしまった。

 (何故か今日はyoutubeの映像を載せられないのでここから飛んでください。)

 僕もコンピュータの恩恵にはたっぷり預かっているからして、真っ向から悪口を云える立ち場にない。ただ、せっかく素晴らしい音で録音し、細心の注意と勇敢さをもってミキシングを施したとしても、わざわざ粗悪なmp3に変換されて、ネット上を流通するのは納得いかない。それはIT業界の都合であって、ユーザーがいい音で聴くなんてことはまったく考えられていない。高いサンプリングレートのまま人々に届けることは技術的には可能なのだから。技術は進歩し、音楽は家で手に入るようになった。ただし、音質に関して云えば、確実に劣化したのだ。

 これが何に繋がるかと云えば、若い世代が「いい音」を聴く機会を失っていくってことで、業界が自ら音楽の未来の首を締めている状況に等しい、と僕は思う。

 世代から云って、僕らは幸運だった。アナログからデジタルに移行し、コンピュータに取って変わるまで。ほぼ全てのレコーディングを経験してきた。それぞれのメリットもデメリットも知っている。だから、「いい音」って定義を次の世代に伝える責任があると思う。いい音って何ですかと問われるなら、うっとりするくらい美しく気持ちよい音だってことです。それはあるんです。

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the sound への3件のコメント

  1. Froggy II より:

    カセットテープ、レコード、オープンリール、DAT、そして家では蓄音機、自分もいろんな音を聞く機会があって幸せだったと思います。mp3で一曲ずつ買えるようになったのも便利なようだけど、いいことなのか分かりません。好きな曲だけ選ぶのではなく、アルバムで全曲まるっと強引に売られちゃう方が素晴らしい曲に出逢う確率は多いと思います。秋田に農家でスタジオやってる素敵な方がいます。私は音に関して素人ですが、河内さんのスタジオの音はとても心地よく感じました。よかったらコチラごらん下さいね。http://www.kochistudio.com/

  2. うっちゃん より:

    「いい音」…その基準が身に付いているかどうか…深いなー
    それは、写真とか映像でも似ているところがある。
    フィルムとデジタルの両方を、知っているものは心強い。
    「いい画」が撮れるかは、愛機が皮膚の感覚になるまで沁みついているかどうか…

  3. 愛ぴょん より:

    予告編の終わりの方に、ヘぇ~と思わしてくれる言葉が散りばめられていますね。

    「音楽がどうしたら人がやってるように聴こえさせられるか」ー へぇ~ こんな風に思ったことないワン。

    音楽にも温度があって、コンピュータの様なデジタル的なものではなく、人やテープの様なアナログ的なものを通ってきた音楽は、それを聴いた人に何かしらの温度を感じさせるのではないかニャー
    だから、いい音を聴くと、うっとりいい気持ち♪

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