日別アーカイブ: 2014年4月29日

残像との付き合い方、吉祥寺にて

4月29日 火曜日 雨 断じて器用ではないくせに妙に小器用。わたしはかようにややこしい。昔、シャコが嫌いだとのたまう女性が居て、「何故に?」と問うたなら、「ひっくり返したら、ややこしいから」と応えられ、妙に納得したことがある。そんな感じ。 閑話休題。 わたしは甚だ状況に左右されやすい。よく云えば、スポンテニアス、つまり即興性に長ける。悪く云えば流されやすい。長所は短所で、その逆もまたしかり。 ARABAKIのホスト体験はかなり強力なものだった。「東北」というキーワードがなければやれなかったと思う。それが自分に向いていないことは知っていた訳だから。でも、やって良かった。やらなければ得られない、たくさんの経験をもたらしてくれた。トシを重ねることで、「主観、即ち客観」という言葉の意味も分かってきたが、ステージでホストを努めるってことはかなりの部分で客観的な頭を使う。つーか、自分なんてどうでもよかった。それもまたいい経験だったんだけどね。 ところで、今日はソロ・ツアーに復帰したのだ。ARABAKIの残像がしっかりと脳味噌に残っていた。それゆえ、主観的な立場に戻るのは難しかった。でも、もうオレはそれを知ってしまったのだ。純血ではない(笑うところです)。ならば、その上で、主観も客観もない世界に行くしかない。 まったくオーディエンスには関係のないことだけれど、そんな意味で、今日はとっても新しいライヴだった。時間はかかったけれど、最後は今までにない形で完全に音楽にintoしていた。ほぼ「無」だった。考えていたのではなく、感じていただけ。 こんな風にLIFEは転がっていく。今月ツアーを開始しなければ、無茶なスケジュールでアイルランドに行かなければ、ARABAKIでホストをやらなければ、エトセトラ。今日のオレはなかったってことです。 意味のない経験はない、とあらためて。 自分のことばっかり語ってごめんね。愉しんでくれたかな?今日、リハーサルの後に決断したんだけれど、バンドのアルバムに向き合おうと思います。分かってる道なら、行く意味がないもんね。険しければ、そうであるほど燃えるのです。シンプルなところにたどり着きたい。 来てくれて、ありがとう。このソロ・アルバムがバンドのアルバムへのパスポートになるような、そんな音楽が頭で確かに鳴っています。 ——————————————- ついしん 九州に行かねばならず、ネット環境の有無も不明なので、おそらく明日じゅうに「地獄アワー」更新すると思いマックス。   ————————————————— 写真家の三浦麻旅子さんが今日の写真を送ってくれたとです。感謝です。  

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