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HEATWAVE OFFICIAL BOOTLEG SERIES #008 / 2021122640 Years in a BLINK HEATWAVE
“Unknown Pleasures” HEATWAVE
2022.3.18 Release
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2020.6 Release
詳細/購入はコチラ »Blink HEATWAVE
2019.11 ReleaseOfficial Bootleg #007 “THE FIRST TRINITY” 181222 HEATWAVE
2019.5. Release日本のあちこちにYOUR SONGSを届けにいく 2018 山口洋
2019.3.25 Release『OFFICIAL BOOTLEG SERIES #006 19940524』 HEATWAVE
2018.12.19 Release『OFFICIAL BOOTLEG SERIES #005 171222』 HEATWAVE
2018.5.19 Release『Your Songs』 HEATWAVE
2017.12.26 Release『Carpe Diem』 HEATWAVE
2017.5.17 Release『OFFICIAL BOOTLEG #004 151226』 HEATWAVE
2016.12 Release
HWNR-012 ¥2,500(税込)『OFFICIAL BOOTLEG #003』 HEATWAVE
2015.5 Release
HWNR-010 ¥2,500(税込)DON'T LOOK BACK.
山口 洋 全詩集 1987-2013 B6サイズ 272P 特製栞付き ¥2,800THE ROCK'N ROLL DIARY, 2011 3.11〜 陽はまた昇る B6サイズ 176P ¥3,000SPEECHLESS Yamaguchi Hiroshi / Hosomi Sakana
2011.2.9 Release
NO REGRETS XBCD-6003
¥3.000 (TAX IN)
特設ページ »
日別アーカイブ: 2023年9月26日
伝えたかったこと
9月26日 火曜日 曇り 仙台港から苫小牧に向かう船に乗っています。自分でも呆れるくらい死んだように寝ていました。でも、もう大丈夫です。笑。 山形でライヴを終えて、みんなで飲んでいたとき、僕らの稲刈りがいかにガサツだったかってことを知り、志願して再度、田んぼに散らばっていたたくさんの稲穂を拾わせてもらいました。ミレーの絵みたいに。こうやって関わってみると、米粒のひとつたりとも無駄にしたくないって気持ちになります。 伝えたかったことは。 本来、お金をいただいてやっているライヴを無料でyoutubeで中継するってことは良くないと思っています。でも、どうしてそれをやったかというと。伝えたいことがあったからです。 福島から避難せざるをえなかった人たちも、酒蔵を津波で失くしてしまった人たちも、それを受け入れて支えた人たちも。とてつもない経験をされているわけです。想像を絶するくらい。 その上で、彼らは笑いを忘れることなく、前を向いて、支えあって生きている。そこにこの混迷の時代を生き抜くヒントが溢れていると思ったからです。岸田某が光のない目から放つ言葉にこころ動かされますか?少なくとも僕には1ミリも届かないです。 酒や音楽は第一義的に生きていくことには必要がないものかもしれない。でも、人生を豊かにするためには不可欠。それがどうやって作られているのか。酒を作る人が音楽を愉しみ、音楽を作る人が酒を飲むとき。 そこに豊かなスピリットと限りない情熱が溢れているのを感じます。 僕は町の人(山と自然のスペシャリスト)から稲穂の話、ツキノワグマの話。たくさん聞きました。もっともっと聞いていたかった。 山歩きをする人たちがスペシャリストにクマの話を聞くとき、二種類の人たちがいると。「クマ、出ますか?」と「クマ、いますか?」。これはまったく異なる文脈なのです。前者はあくまで自分中心。後者はクマがいるところにお邪魔させてもらっている、という考え。 わずかな時間でしたが、稲に教えてもらっているうちに、こころの中には「クマ、いますか?」という考えが広がっていきます。あたりまえです。ニンゲンがえらいなんて、勘違いにもほどがある。 報道を見てください。民家のエリアにクマが出たなら、一大事になる。その問題の本質はどこにあるのか? そういうことをブレイクスルーしたいって気持ちもありました。だから、仲間たちで力を合わせて配信しました。配信を担当した4人の若者は学生で起業し、社長は21歳。スタッフにはティーンが2人いて、彼らとは酒を飲めませんでした。笑。 僕はマネージャーを連れていきません。むき身のエビみたいなもんです。でも、そうすることで仕事は増えるけど、余計なフィルターがひとつなくなるのです。「クマ、いますか?」に少しでも近づきたい。守られるとニンゲンは「クマ、出ますか?」って言うんだと思うのです。 感受性の問題です。感受性を年齢のせいにしてるのが嫌いです。人のこころはいくつになってもみずみずしくいることができる。 都合1700人の人が見てくれたそうです。正直、反応が少なくてがっかりはしています。でも、期待してはいけない。大事なのは結果ではなくプロセスなのだから。あの若者たちが緊張の中、ライヴを初めて体験したように、次に繋がるなにかが伝わっていたら嬉しいです。 町の人たちにも、僕にも。よかったら感想を聞かせてください。それが励みになるのです。 日々、全力。当たり前か。 これから北海道の旅は天気と相談しながら進むことになりそうです。旅程はなにも決めていません。決められないのです。でも、それが旅かな、と。ライヴをやることだけは決まっているので、そこには何があってもたどり着きます。