月別アーカイブ: 7月 2016

Recording day #031、野生の馬に乗る

7月10日 日曜日 晴れ あ。蝉が鳴いてる。夏、だね。 オレは全てを失って、ホームレスになり、田んぼの水で髪の毛を洗っていた。着るものもなく、フリチンだった。まったく、この時代に音楽なんかやるからこんなことになるんだ。なーんてことを思っていたら、真横にサラブレッドを運搬するようなデカいトラックがやってきた。な、なんだこんな平和な風景に !!!! そのトラックから、デカいカバとサイが降りてきて踏みつぶされそうになったところで、寝汗とともに目覚めた。ちなみにサイが降りてくるとき、ジェスロ・タルのフルートソロが延々と鳴り響いていた。ずいぶん病んでるな、オレ。笑。 昨日、投票に行った。若い頃さ、WORLD PARTYのデビュー盤が「PRIVATE REVOLUTION 」だったことに励まされたんだ。それからオレの理念はブレてない。WORLD PARTY (世界党)によるPRIVATE REVOLUTION (個人的革命)。それが信条だよ。博多時代のヒーローの大好きな曲があるんだ。 「政治なんてゴミクズ。ベッドの愛だけ」。ときどき勝手に頭の中で鳴る。 あいかわらず病んでる上に傷ついてるおっさんだけど、こんな日は野生の馬に乗るんだ。カバでもサイでもないぜ、野生の馬。ギルドの70年代のD-35。未だに中古市場で価値がないとされているギター。これはね、野生の馬なんだよ。こっちが弾くことに向き合うと、とんでもない音がするんだよ。マーチンはね、あれはサラブレッド。いい音して、当たり前。だから弾かない。オレはひねくれてるんでね。ひさしぶりにケースから出して弾いたよ。ああ、いい音だった。オレね、70年代のギルドを弾いてる人は無条件に信用するんだ。だって、その価値を自分で見いだしてるってことだからね。他人の意見じゃなくて。これはね、福岡を出るときにともだちがプレゼントしてくれたんだ。確か7万円だったな。それから27年。HWにはなくてはならないギターだよ。 ギルドとブズーキとVINCENTの三段構えで、オケをほぼ完成させた。さ、病んでるから走る!ネガティヴな感情はすべて地球にアースしてもらう。地球、ごめん! 昨日さ、身動きできないあいつのこと、考えてたら、曲が降ってきた。なんだか、生きてることは不思議だよ。完成させたら、届けにいくぜ。お前の瞳の中にはまだ少年が棲んでるはずなんだ。

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Recording day #030

7月9日 土曜日 雨 雨の土曜日。 僕もいちおう生身のニンゲンなので、ときどきどえらく傷つくことがあるわけです。なんだかコアが痺れるくらい。てか、情けないけど、どっちかっていうと非常にナイーブだってことは認めざるをえず、だからと云って生きてることを止める訳にもいかず。おっさんがそんなこと書くなって、おっさんだって傷つくんだよ。 このナイーブさが音楽に向わせてるところもあるので、やっかい極まりなく。時期的に政治家の演説を聴いたりしても、ちっとも響いてこないです。僕は確信をもって喋る人が信用できない。そんなにはっきりと言い切れることって、世界にある?僕は、ない。言いよどみの中とか、言葉と言葉の隙間にたいせつなものはあると思うのです。そこに耳を傾けていたい。 七転八倒も過度の飲酒も通用しないときは、まだ何かをやる気力があるなら、音楽や言葉に向かってみます。ヘロヘロの精神状態で歌うんだけど、それがまた何とも良かったりしてね。苦笑。書きかけの曲を読んでいて、自分で書いた歌詞に救われたりしてね。かようにLIFEはアイロニック。   ロックンロールはこう云ったんだ コンプレックスは力なんだ STREET WISE うまくやろうとするから不安になるんだ お前の欠けたところは個性なんだ STREET WISE 物語を語り続けろ 運命を貫け ずる賢く生きるんじゃない 掘り返されるべき石は他にもあるはずなんだ STREET WISE はい。大丈夫です。世界に音楽がある限り。僕の役目は物事をはっきりとさせることじゃなくて、境界をぼかして超えていくことを示すことだと思います。ある程度の傷ならば、それは力に変えられることもね。 誰かにこんな想いをさせないために、自分が今こういう経験をしてるって思っています。だと、いいけど。  

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Recording day #029、珈琲入門

7月8日 金曜日 晴れ 新しいアルバム、4曲目の録音を完了。ミキシングに移行するか、次の曲に取りかかるか考え中。新しい仕事場はひかりが入るから、とってもヴァイブスがいい。仕事もはかどる。環境って大事だね。この家を設計した人は素晴らしくて、すべての部屋にひかりが入るから、デッドスペースがないんだよね。 ヒマールさんから「珈琲入門」が送られてきたから、みんなにシェア。オレね、珈琲中毒なのですよ。スタジオに居る間はずーーーーーーーっと飲んでる。えーっと、好きな豆はモカ。覚醒するんだろうね。感覚が。ただし、淹れるのはぜんぜんうまくない。間違いなくせっかちな性格が災いしてる。うちのマネージャー様はとっても上手くてね。居るときはやってもらう。観察してると、オレの淹れ方はがさつなんだね。蒸らす時間が待てなかったりね。     この「珈琲入門」を観てて思ったんだ。淹れることを愉しめばいいんだね。飲むことを考える前に。愛だね。そこにフォーカスしてみるよ。レコーディングの気分転換にもいいかもね。ありがと!

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Recording day #028

7月7日 木曜日 晴れ 何故飲むのか?うーん自分でもよく分からない。いつもは一人で静かに飲んでる。一日の褒美みたいな感じでね、眠る前に。 でもときどき誰かと飲みたくなる。寂しい?そ、そうかもしれんね。オレの場合、飲んだら楽しくしかならないけど、その日はどこまでも飲める。そう、どこまでもね。all or nothing。学習しない。永遠に。もう諦めた。 昨夜はともだちがつきあってくれて、飲んだ。知り合いが居なさそうな店に連れていってくれたんだけど、入ってきた別の二人組がものすごく知り合いだった。笑。カウンターで離れて座る男二人組が二組。光景はとってもホモ・チックだけど、断じてそういう傾向はありませんので、念のため。でも、飲むのは男の方がいいな、オレは。 まぁ、よく飲んだ。すっごい二日酔いだけど、愉しい時間だったんだね。頭痛いけど、気分がいい。オレの夢?家に帰ったら、誰かに「おかえり」って云われることだよ。みたいなくだらない話をしてたんだろうな。ソングライターは幸福になったらいけないのか、みたいな。確かに幸福だと、歌を書く理由がないんだ、とか。アイロニックなんだよ。社会不適格者じゃなきゃ、ソングライターなんかやらないよ。 ようやく1曲完成しそう。早くみんなに聴いて欲しい。この前、高知で鰹のタタキを頂いたんだけど、真面目にびびったよ。美味すぎて。鮮度も大事!ゴキゲンな曲なんだ。デビット・ボウイに感謝を込めて書いたんだ。空から聴いてくれるかな。会ったことないけど、ほんとにありがとう! シャロン・シャノンがGalwayで「Galway Girl」演奏するの図。スティーヴ・アールは不在だけど、アイルランド人のこういうとこ、好きだなぁ。バカだ。てか、相変わらずキュートな人だね。「日々なる直感」に参加してくれたよ。元気そうで、嬉しい!     ついしん 「主人が山口さんの家、再建するって云ってました」って、気持ちが嬉しいじゃねーか!ありがとう。元気出るぜ。    

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Recording day #027

7月6日 水曜日 晴れ 納涼グレッチ・ジャンボリー。いい音だなぁ、と思いながら一日じゅう弾き倒しましたとも。ギターを弾くって幸福。 HWのオフィシャルfacebookでくだらないレコーディングの副産物を公開してるのですが、担当者によると、好評だそうなんで、ときどきやることにするね。こっちのblogじゃやりません。笑。 ヒロシさんfacebookやんないんですか?LINEやんないんですかって、何人に云われたことか?やりません。悪しからず。一回、あまりに勧められてLINEをやってみたのですが、どわーーーーーっと連絡が来て、即逃避。む、向いてない。僕がblogをやってるのは、ここに来る人は自らの意志で来てくれてるからです。僕にとっては、そこ大事。 山の家の役所から連絡が来て、「あなたの家は半壊と認定されたので、取り壊すならば補助する」と。オレは一瞬頭が??????取り壊すことに補助して、再建に補助しない意味が分からない。役人と呼ばれている人たちは何を考えてるんだろうね。不思議だよ。ますます再建に燃えるロッカーでした。

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Recording day #026

7月5日 火曜日 曇り 昨日ランニング中に選挙の掲示板を見て、はたと気づいた。オレ、これまでの人生で、投票した人物が当選したためしがない。一度もない。それって、どんだけマイノリティーなんだよって話だよな。苦笑。立ち止まって、候補者の顔をしげしげと観察したけど、失礼ながら、人として魅力がない。経験が人を創り、顔を作る。その人の顔には、すべてが書いてある。 昨日からずっと歌いっぱなし。HWにほとんどコーラスってものはないんだけど、この曲には必要だと思ったから、出来損ないのフレディー・マーキュリーみたいに歌い続けて、意外にオレやるじゃんと思ったけど、きっと冷静に聴いてみて、ボツにするんだろうな。思いついたことは何でも試してみるのです。採用しなかったとしてもそれはまったく無駄じゃない。 今更ながらシンガーとして自覚的になれたのは、去年ミスチルの桜井くんが僕に語ってくれた言葉の影響。内容は秘密。だけど、オレは彼ほど歌うって行為をまったく突き詰めてなかった。目から鱗。伸びしろはまだおおいにあることを教えてもらった。そりゃ、トライしてみるよ。 最後に伝家の宝刀グレッチを握って、このギターがもたらしてくれるフレーズを探しているところ。僕がフレーズを考えるんじゃなくて、このギターがこう弾けば?と訴えてくる。それが凄い、よね。  

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Recording day #025

7月4日 月曜日 晴れ こちらはとつぜん夏が到来して、蒸し暑くて死にそうだけど、マイクの前に立って、誰も見てないから殆どニセモノのサーファーみたいな格好をして、ダラダラ汗をかきながら歌うの、悪くない。クリエイティヴな日々。産みだすことの歓び。ほんとうに身にしみて嬉しい。むろん苦しみはじゅうぶんにあるのだけれど、そんなこと当たり前だもん。この境地に来るまで、時間かかかりすぎだよ。 自分のためにご飯を作り、筋トレ、ストレッチ、ランニングを欠かさず、誰にも会わず、深夜にビールを飲んで気絶するように眠る。音楽は僕を裏切らない。向き合い方がシンプルだから、迷いようがない。日々の糧とか、そういうことも考えない。何とかなるでしょ。それよりも人として生まれて、限りある時間を音楽に捧げたいと思う。 ズルい人間について書こうかと数日考えてたけど、やっぱり止めた。そういう輩がたくさん居るのがこの世界だけど、そこにチャンネルを合わせない方がいい気がする。 時間が有限なことだけが、僕を焦らせる。仕方ないけど、そこを悠然と共生できるようになったら、ホンモノだな。ゆっくりと、悠然と生きること。 Adding the Blue ! ついしん 8/3の岡村美央ちゃんとのライヴ、是非来てください。彼女は今、いちばん僕をクリエイティヴな気持ちに「瞬時」にさせてくれる人です。そういうときって、生きてるぜーって思う。バンドとはまた違った形で胸が高鳴るんだよね。

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Recording day #024

7月3日 日曜日 晴れ そのうちグチを云いたくなるんだろうけど、こうやって音楽に没入できることはとっても幸福。だって、それがやりたいことなんだからね。誰に命令された訳でもないし。完成まで、まだまだ時間かかるけど、首を長くして待っていてくれたまえー。ときどき、副産物なんかはこのblogで聴いてもらうことにするよ。  

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Recording day #023

7月2日 土曜日 晴れ なんと昨年の12月以来、新しいアルバムのレコーディングに復帰したでござるよ。この仕事場での仕事始めでもござるよ。HW SESSIONSで記録されたものを一人で編集していく気が遠くなるような作業を始めたでござる。遠い道のりでござるが、7月は集中して前に進みたいでござる。ござるござるー。 いくつかお知らせ。 まず、先日の岩国ヒマールでのライヴの模様。お店のblogより。写真、素晴らしいんだけど、梅雨は天然パーマには厳しい季節なのよ。髪型サリーちゃんのパパ越え。でもって、ヒマールで僕のギターを作ってくれているVINCENTの展示会があるそうで。こうやって志のある職人たちが繋がっていくのは嬉しいでござる。詳細は自分で調べろー!その方がいい。 続いて。急遽決定。新しいタイプのHW SESSIONS。次のアルバムにはなくてはならないヴァイオリンの岡村美央ちゃんを迎えて、魚と僕の実験室。音楽好きにはとっても見て欲しい。バンドで録音する前に、上物隊だけで実験してみるのよ。前回僕と二人でやったときより、更なる化学反応が起きると思うよ。美央ちゃんはすんばらしいので、お見逃しなく。てか、音楽の魔法。まじで。 HW SESSIONS 番外編 8月3日 (水) 横浜・THUMBS UP 出演=山口洋/細海魚/岡村美央(Vl) 開場/開演=18時30分/19時30分 チケット料金=前売り: 3,800円/当日: 4,300円 (税込/飲食代別) チケット販売=7月4日(月)より、電話予約、THUMBS UPホームページ、THUMBS UP店頭にて発売 問=THUMBS UP (TEL_045-314-8705)          

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新しいひかり

7月1日 金曜日 晴れ 自分の家で、ひさしぶりに、あたらしいひかりを浴びて目覚めました。7月のあたらしいひかり。 昨日の記述にこうコメントしてくれた人がいて、あたまの中のもやもやをすっきりとさせてくれました。 ————————————- 看護師をしています。病気や事故や認知症で、ご本人はこの状態で生きている事を望んだだろうか…と感じ、悩んだ事は度々ありました。 今は、その意味など探さなくてよい、ただそこにあるという事だけでよいと思えるようになりました。すべてそう、命も、モノも、誰かとの関係性も…。役目を終えた時、自然にかえっていく、人の思いを超えた采配だと思います。 ———————————— 意味を探すことをやめてみようと思います。ほんとうにありがとう。そして、たくさんの人が音楽を求めていることも知りました。実は昨日850キロを走る中で、ずっと頭の中で流れていた2曲があったのです。今日はプチblog上ラジオとして、それを紹介します。 誰かが指摘してくれたように、アーティストが望んでいないかもしれない音源をyoutubeにアップされていることに関しては僕も思うところがあります。ただ、今後も愛を持って、僕はそれらの音源を紹介していきたいと思っています。みんなほんとうにありがとう。 まずは1曲。頭の中でこれが流れてきただけで、ぐっと来ました。歌詞が、もう。 Chop that wood Carry water What’s the sound of one hand clapping Enlightenment, don’t know what it is Wake up 訳してみるね。 木を刻み 水を運ぶ 片手の拍手はどんな音なのだろう? 悟り それが何なのかはわからない 目覚めるんだ じゃ、Van Morrisonで「Enlightenment」。     … 続きを読む

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