月別アーカイブ: 5月 2023

道を創り、削る

5月22日 月曜日 晴れ   わたすは決して政治的な人間ではありません。もちろん自分の主義主張はあるのだけれど、それと音楽を直接結びつけることは好みません。  でも、生きてるといろんなことが透けて見えてくる。それは背後にバックアップしてくれる組織を持たず、一匹で生きてきたゆえの生存本能とも言えるし、だいいち国の指導者なんて同世代なわけだし、マスコミに至ってはほぼ年下なわけで、当たり前と言えば当たり前。こちらは地を這うようなところから這い上がってきたわけだしね。いや、ほんとうに。  人間ってのは最近とみに悪化したのではなく、太古の昔から、ずっとこのような性質の動物だったんだと思うのです。ずっとロクでもなかったけれど、「核」に立ち至って、ギリギリ踏みとどまっているだけで。  じゃあ、どうするのか?奴らがバラ撒く「恐怖」に怯えて言いなりになるのか?なわけないじゃん。あんなやつらにコントロールされてたまるかって。オレらの大統領はジョー・ストラマーだからさ。思いやりがあんのよ。  そもそも、土地に金を払って「私物」にしていることがわたすには「?」なのです。だって、誰のものでもないじゃん。まず最初に ロクでもないやつがここはオレのものだと主張して、奪い合って、殺し合って、それが綿々と繰り返されてきただけで。  んなわけで、ネイティヴな人たちの「我らは地球に生かされている」って考えにこころ動かされたわけです。若い頃にね。我らは使わせてもらってるのです。だから、感謝しなきゃ。  とはいえ、こちらもアホ国家に捕まらずに生きていくためには「固定資産税」なんて払わなきゃいけないわけで。いったい、なんだそれ?と思いながら、理念の現実の間で自由を希求してもがき続けるのです。  バイクに乗ったり、山に還ったり、スノーボードをしたり、走ったり、なによりも音楽を演奏したり。  瞬間、「しがらみ」から離脱することが可能です。決して逃げてるわけじゃなくて、身体的に理念の方に近づく瞬間があるというか。そうやって正気を保っているんだと思われます。  できる限り、善きことを宇宙に放出しようと思います。約束していた「HWのカラオケ、およびギター抜き」のマスターを昨日プレス工場に送りました。次のOFFICIAL BOOTLEGをゲットしてくれた人にプレゼントします。通勤や帰りの車内で大声で歌って、ストレスを解消してくださいまし!   NO REGRETS社に次々と梱包物が届いています。来月になったら、紹介していこうかな。全部届いたら、全スタッフで梱包作業開始です。カモネギシャチョー、久々の登場になります。おたのしみにー!

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茶番

5月21日 日曜日 曇り   知ると怒りが込み上げてくるのがわかってたから、ニュースを見ないようにしていた。  大国の「核の傘」の下に居たいがために、気を遣いまくってヘラヘラしながら、同時に「核なき世界」って言葉を広島で軽々しく使ってほしくない。  長崎と広島の資料館に行って、衝撃を受けないのだとしたら、その人の感受性はどうかしてると思う。戦時に於いて、信じがたいことを人間はする。その可能性は誰のこころの中にも潜んでいることを教えてくれる。かくいうオレだって、戦時に於いては軍国少年だった可能性が高いと思う。  何度も書いてきたけど、ミスター小泉が首相だったころ、原爆祈念式典のゲストで呼ばれた。会場の片隅で、一輪の花を手に、震えながら祈り続けるおばあさんを見た。オレはその光景が忘れられない。  もうひとつ。アイルランドのキーラとツアーしていて。広島公演の前に資料館に行くことを勧めた。敢えてオレは案内しなかった。帰ってきたとき、顔つきが変わっていて、「ヒロシ、ありがとう!」とだけ言った。その夜の彼らの演奏は凄まじかった。  なにが言いたいかと言うと。  平和とはひとりひとりのこころの中にあるものだ。その集合体が持つ力のことだ。自国の利益やマスコミを通してどう見えるか、なんて考えてるやつのこころの中にそれはない。  このサミットにまったく意味がなかったとは思わないけれど、目を凝らして見たなら、あぶり出しのように浮かんでくる「世紀の茶番」をどう捉えて、今日自分がどう行動するか。そこにかかってると思う。  そのために一体どれだけの金を使い、どの国が幾ら負担し、どれだけの人員を派遣したのか。そして一体どんな「効果」があったのか。税金を使っている以上、それを速やかに明示するのが、やつらがやるべきことだと思うよ。

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野に育つ音楽

5月20日 土曜日 雨   国府津にあるオープンスペースでバンバンバザールのライヴにゲスト出演。  彼らのことは昔から知っていたし、イベントに呼んでもらったこともあるけれど、ちゃんと体験したのは実は初めてだったりして。  聞きしに優る素晴らしいバンド。ギター、ピアノ、ウッドベースにバンジョー。素晴らしいアンサンブル。というか、ほんとうに経験に裏打ちされた野に育った音楽。彼らなら、ガチガチに防音されたライヴハウス以外なら、どんな場所だって自身の音楽を奏でることができるだろう。  会場には貧弱なPAシステムしかなかった。どうするんだろうと見守っていたら、ハイエースから足りないスピーカーを取り出してきて設置。とうぜんモニターなんてあるわけもなく。メンバーで力を合わせてPAをリファレンス。我々は表の音を聞きながら演奏することになる。書けばこれだけのことだけれど、極小の音でみんなの音を聞きながら演奏するのは熟練の技術なのdeath。  それをお互い軽々とやれる素晴らしさにいったいどれだけの人が気づいてくれたのかな?笑。  でもまぁ、この会場はもっと育っていってほしいし、そのためにバンバンと骨を折れたのはとってもよかったと思う。  にしても、バンジョーが加わったアンサンブルが素晴らしかったな。またどこかの旅先でふらっと一緒に演奏できたらいいな。

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live

5月19日 金曜日 曇り 暗い話ではなく。 周囲でどうしようもなく、どうしようもない病と向き合わざるを得ない場面、命をカウントダウンせざるを得ない場面に多々遭遇するわけです。簡単に言えば、人生の諸先輩方が、どう生きるかってことを背中で後輩のオレに伝えてくれている。 老年にさしかかった人(ある意味オレも含まれる)たちにとって、コの失われし3年はとってあまりにも大きかったのだと。あらためて。 ネイティヴ・アメリカンは「今回のlifeも素晴らしいものだった。それじゃぁ、友よまた会おう!」と言って死ぬんだけど、輪廻転生を信じていないオレの場合はそうはいかない。だから、人生における一番遠い日、つまり命がついえる日に「どうやって人生を終えたいか」ってことをはっきりを見つめておいた方がいい。「どう死にたいか」ってことは「どう生きるのか」ってことと同義だから。そこを見つめていたなら、今日この瞬間に、オレはなにを優先して生きるべきなのかがあぶりだしみたいに見えてくるから。 ひとつだけ強く思うのは。 依存はよくない。良い結果を産まない。依存って、あらゆる意味に於いて。宗教でも配偶者でも家族でも貯金でもなんでも。 スピリットは独立を目指した方がいい。 オレから見て、とんでもなく「独立」している素晴らしい人物が、「湯船には入らない」と言う。聞けば、昔から湯上がりに調子が悪くなるから、風呂でもしものことが起きて、そこで人生を終えるのは嫌だから、と。 んなこと考えたこともないオレはまだまだだね。そんな飲み屋での一夜。

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実現に必要なこと

5月18日 木曜日 晴れ 実現に必要なこと。 思いついたら、すぐにやる。それと、メゲずに遠くを見て、しつこくやり続ける。 この二つ、かな。 いつかやろうと思って、物理的にやれなくなってしまったことがあるのです。それはとってもとっても、もったいない。だから、やると決めたら、即やる。 そんでもって、1度で開かなかったドアが72度目のトライで開くこともある。なので、開く可能性に賭けてるのなら、簡単には諦めない。 そんな意味で考えると、1%の可能性と呼ばれていることは、ほぼ100%だと思えてくるのです。探究って意味では、もっと少ない確率のところに突っ込んでいくわけで。その開かないプロセスを面白がることができるかどうかにかかってる。経験を積むと、開かないことは「面白い」と思える。智慧が必要になるわけで。 LIFEは壮大な実験で、そのメソッドはないのです。なんかのメソッドを読んだ時点で、そのメソッドを超越することは不可能。自分に必要なことなんて、誰も教えてはくれない。 それが面白い。と、この頃とみに思います。 音楽は考えていたら間に合わない。反応できない。だから感じてるだけ。頭に浮かんだ風景を表現するために、身体のあちこちが「勝手に」動いてるだけ。そうやって奏でられた風景に自分がこころを動かされてる。その空っぽな状態が音楽そのものだと、この頃思うのです。「無」というよりは「空っぽ」。「空っぽ」の花瓶には勝手に水が流れこんでくる。そして花が咲く。 それって、たぶんどの道にも存在してるんだと思う。どうしてって、いろんな道を突きつめた人たちが、異口同音にそれぞれの言葉で同じことを言うからです。これはオレの表現、ね。 伝わるといいけど。 昨日描いた「隔絶」もとっても大事だと思う。物理的に無理でも、一人で散歩する時間くらいはどうにか創りだせるわけで。状況を嘆いてる暇があれば、即行動した方がいい。 考えてみれば、バイクに乗るのも、雪山に行くのも、山で暮らすのも、走ることも。ぜんぶ、世界と隔絶して、客観的に自分を見つめるための行為だったんだと。無意識にそこに向かっていたんだと気づくのです。 それをすべて音楽にフィードしてたんだなぁ、と。 伝わるといいけど。 国はオレに手紙をよこしました。「年金、来年からもらうかい?金額は2万円。どうだい?」って。アホか!んなもん要るか。生きてる限り、最後の瞬間までクリエイティヴに生きてみせるわい。 Enjoy yourself !

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隔絶

5月17日 水曜日 晴れ だんだん人間に戻ってきました。 インスタのストーリーズでの旅中継。楽しんでくれてみたいで嬉しいdeath。 久しぶりに四国に行って思ったのは、「隔絶」の大切さ。四国は文字通り四方を海で本州から隔絶されているので、独自の文化が残りやすいんだというヒロシの仮説はあながち間違ってないか、と。 なぜか八幡浜にちゃんぽんの文化があるのは、佐多岬を通して九州から渡ってきて、独自には発達したのでは、というオレの説。松山には鍋焼きうどんがあり、うどん県に伝わるに至って、異常なまでの「コシ」を残すうどんになる。博多んもんの歯茎でも切ることができるうどんで育ったオレにはあの「コシ」と塩分は難攻不落なのでござります。いや、ほんとうに。 瀬戸内あたりにはたくさんの小山があって、独特な朴訥とした形をしています。これがね、ほんとうに不思議。同じ瀬戸内でも山口県あたりはむっちゃ石灰岩なんだけど、瀬戸内の山は「日本昔ばなし」に出てきそうな山なのね。で、積年の疑問を瀬戸内の人間にぶつけたなら、「わかんない!」と。苦笑。まぁ、住んでたら、そんなもんか。 瀬戸内と言えば。瀬戸の花嫁でお馴染み、段々畑。あたしがこころを動かされるのは、いちばん陽当たりがいいところにお墓があるってことですかね。それだけでも、人を表してると思うのですよ。 かように四国四県、多様性に富んでる。あたしゃ、ディープ高知に興味津々。近いうちにバイクで行くことになるでしょう。 で、高知。四方を覆う山脈によって、四国からも「隔絶」されてるんすね。それゆえ、独自の文化が色濃く残ってる。はっきり言って、街の中に「ユニクロ」が攻めてくるのをはねかえしてる感じが最高です。だいぶ前にメインストリートにルイ・ヴィトンの巨大路面店ができてたけど、今回見たら「セブンイレブン」になってた。流石!高知にヴィトンなんか要らんのよ!(偏見death) かように町が教えてくれるのは。「隔絶」も大事ってことっす。あたしゃ、グローバル化って好きじゃないんです。 何度でも言うけど、小さなこの島国。実は多様性に富んでるのです。アメリカなんて1000キロ走ったって、ほとんどなにも変わらないけど、この国は30キロ移動すると、食べ物も言葉も微妙に変化します。NHK語なんてクソクラエで、高知の朝市のおばちゃんたちが見事なまでにネイティヴな土佐弁を操ってるのがあまりにも痛快でした。NHKもローカル局はその土地の言葉を使えばええんよ! みんなにはその素晴らしさを伝えたかったのです。 はてさて。今年のOFFICIAL BOOTLEG。例年より、思いきり力をかけて作りました。もうすぐ内容をお伝えできるか、と思います。ちょっと待っててねー。6月中旬あたりに発売できるようがんばっておりまする!

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帰還

5月16日 火曜日 晴れ   3日だけれど濃厚な四国の旅から帰ってきました。  朝早く起きて、高知の町を散歩。それからバスに乗って、午前中には羽田に帰ってきてた。  家に帰って、鉛のような身体をベッドに沈めて撃沈。そのまま朝まで眠り続けてこれを書いてる。  総じて、幸福な日々。全力を出し切って、それを受け止めてくれた人たちがいてくれて。  四万十から愛媛を抜ける道にどーしても行きたくなってしまったのよね。だから、行くと思う。笑。旅する理由はそれで十分だよね。  これから今朝は宗田節と九州の麦味噌で朝ご飯を作るよ。  朝市があって、太平洋で獲れる魚たちが店に並んでいて、方言がキツくて、おばちゃんたちがおばちゃん然とした顔をしていて、東京のテレビがすべてネットされてはいなくて、裏通りが生き生きしていて、独自の文化があって、オレもとっても元気をもらったよ。日本にはまだ素晴らしいところがあること、知って欲しくてインスタで中継したけど、みんなが楽しんでくれてるのなら、またやってみます。

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高知市にて

5月14日 日曜日 雨   高知市にて。4年ぶりに歌う。  正直なところ、いろんな想いが去来するんだけれど、ひとつひとつのプレシャスなライヴにこころを込めること以外、オレにできることはない。  ステージに立つたびに、新しい自分を発見できなくなったら引退する覚悟はとうにできてるんだけど、四国はたくさんのインスピレーションを与えてくれる。  なにかが伝わっていたら、嬉しい。大雨の中、来てくれてありがとう。なるだけ早く戻ってくるから、それまで元気で!  開催にあたって、力を尽くしてくれた人たち。ほんとうにありがとう!  多謝&再見。  四国、ゆっくりバイクで走ってみたいな。

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移動日

5月13日 土曜日 雨   連チャンでライヴをやった方が効率がいいのはわかってるけど、嫌なのだ。どうしてって、ライヴのクオリティーを下げたくないから。なんで、移動日をできるだけ設ける。そうすると、次の町にいく意味があぶり出しみたいに見えてくるから。  今回は公共交通機関で移動してるからギターも一本。首に持病があるから、自分では持ち歩かない。それゆえ宅急便にはスーパーお世話になってるんだけど、四国特別ルールで、翌日に到着するかどうか微妙。楽器がないとライヴができぬ。  途方に暮れていたら、高知のまっちーが車を飛ばして迎えにきてくれた。神!  昼過ぎには高知について、さんざん散策。夕方から高知のともだちと痛飲。  四年ぶりだもんね。積もる話は山のようにある。  こうやって、明日歌うことの意味を積み重ねていくのは自分に合ってると思うんだ。  明日の会場は30数年前に初めてこの街にきたとき歌った会場の隣。あのときはドリンクをカップ&ソーサーで出して、開演が1時間くらい押したっけな。笑。  みんなに会えるのを楽しみにしています。インスタのストーリーズにその町の模様をアップしていくんで、愉しんでね!

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うどん県の魔界へ

5月12日 金曜日 曇り   三年ぶりのうどん県。道中はインスタグラムのストーリーズで中継してみることにした。  ウザかったら、ごめん。でも、そのハコはコの苦闘の期間中ににゃんと自社ビルで復興を果たしてたからね。みんなに足を運んで欲しかったんよ。  人工芝のステージに上がった瞬間、3年間待ってくれてたのがよーくわかった。魔界を守ってくれたなら、あとはオレが全力でやるだけだもんね。  きてくれてほんとうにありがとう!愉しんでくれたかな?また、元気で会おう。  多謝&再見。  魔界ラフハウスは一階でバーも営業してるよ!高松に来たならぜひ!

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