Now and Then

11月4日 土曜日 晴れ

ビートルズの新曲を2023年に聴けるなんて。

若いジョンの声に年をとったポールがコーラスを重ねる、深夜にiPhoneを握りしめてグっときました。素晴らしかった。

控えめに言って、そこには愛しかなかったからです。

テクノロジーをいつだって、こんな風に、愛と平和のために使ってほしいと思いました。世界中でどれだけの人のこころを動かしたんだろう。これは政治にはぜったいにできない。

レコーディングに関することはビートルズが存命中にほぼやり尽くしてしまったのです。彼らがレコーディング技術を進化、推進させたと言っても過言じゃない。そして、最後の曲でまたとんでもないものを見せてくれました。AIを知的に使って、時空を超えて愛に到達すること。

一方、盟友ストーンズはチャーリーを失って、ブルースに基づいて2023年に新譜をリリース。そこにはポールのブリブリに歪んだヴァイオリン・ベースが入っていて、パンキッシュな演奏をしている。

Now and Then.

ミュージシャン、かくあるべし。とっても澄んだ気持ちです。

今年のMY LIFE IS MY MESSAGE。やると言ったのも、やらなきゃと思ったのも自分。でも、正直に言って、ものすごく荷が重かった。誰に頼まれたわけでも、命令されたわけでもないのに、ずっと暗雲がのしかかってるような感じたことのないプレッシャー。なんでオレはこんなに悲壮感に包まれてんだろうって。考えてみれば当たり前で、応えなんかないし、正解もないんだもん。でも、愛に満ちた世界であってほしい、とこころから思うのです。

1時間ちょっとのランニングをしながら、何度も伝えることの練習をしました。でも、昨夜ビートルズの新曲を聴いて思ったのです。もう考えるのはやめよう。できる準備を最大限にしたのなら、澄んだ気持ちで空っぽのまま臨もうと。誠実に生きていたなら、空っぽの器に言葉は勝手に降ってくるはずだと。

音楽が好きでよかった。

行ってきます。

 

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Now and Then への7件のコメント

  1. 青森のロマンティック・ダンディ より:

    先程までピーター・バラカンさんのラジオ(聴き逃し配信)でロビー・ロバートソン追悼特集を聴いていて、やはりこの人がいなければザ・バンドはザ・バンドでなかったんだろうなと再認識。ソロになってからの活動はそれほど聴いてないので改めて聴いてみようと思いました(1stソロがダニエル・ラノワのプロデュースとは気づきませんでした)。今上映中の映画「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」のサントラが彼の遺作だそうで、こちらも必見ですね(ネイティブアメリカンの迫害に関する話のようです)。
    ザ・バンドと言えば、先ごろチャボさんも「Music from Chabo Band」というタイトルでライブを行ったとのこと。明日の共演でザ・バンドのカバー、例えば「アルカディアの流木」なんて聴けたら最高だなあ。なんて今頃言っても遅いですよね・・・失礼しました(ビートルズに関係なくてすみません)。

    • 青森のロマンティック・ダンディ より:

      すみません、タイトル間違えました。「アケイディアの流木(Acadian driftwood)でした(汗)。

  2. torinohabataki より:

    MY LIFE IS MY MESSAGE 福島浜通りのすばらしい風景、いまの様子、伝えてくださってありがとうございました。忘れないこと、知ろうとすること、知っていることを少しでも伝えることが必要だなーとあらためて感じました。
    家族を通じて20年ほど前から福島がゆかりの土地になりました。震災前最後に訪れたのは2010年6月。楢葉の親戚を訪ね、帰りに広野駅まで送ってもらいました。目の前に広がる田んぼ、その上を飛び交う燕が目に焼きついています。

  3. ハートロッカー より:

    ビートルズの新曲。そんなに気合い入れて聴こうと思ってた訳でもなく。PVを観ながら聴いた。涙が出たの。ぁあやっぱり凄いわって‥‥ジョンのお茶目な姿を見てたら‥‥何とも言えない気持ちになったよね。

  4. toshie, tokyo より:

    遅くなりましたが、MY LIFE IS MY MESSAGE. 2023、今年も大変なお時間と労力と愛を注いでお届けくださり、ありがとうございました。
    このタイミングでリリースされたビートルズのNOW AND THENが、、、ぐるっと回って、山口さんのところへ戻ってくるのだなぁ、しみじみと思いました。

    テーブルのあるライブ会場で、食事を済ませた後。私の目の前に椅子の角度をステージに向けて座っている人がいる。真っ直ぐに顔を上げてステージに向けながら、顎からぽたぽた涙のしずくが落ちているのもそのままに。音楽が届く瞬間を見届けるようで。曲が終わるとハンカチを取り出して涙を拭いている。目があって、お互い照れ笑いを浮かべて。自分もそうであったと、打ち明けたりしちゃうと、周りの人もうんうんと頷き合ったりして。
    MLIMMの前夜にスマホを握りしめた山口さんにも起こっていたと伺って、その場面を思い出すことができました。

    山口さんに多大な重荷を背負わせてしまっていることは、ずっと感じていて、私ができることの中で何を持ってその重荷を軽くできるのかと考えるのですが、自分が参加できるところで開催される時には必ず参加することしかできていません。名前に”, tokyo”を付すことにしたのは自身への戒めなわけで。他に私自身があのこと以降に自分に課した日々のことは自分に全て返ってくるわけだから、置いておくとしても。

    バイクで体感しつつ、現在の福島を知る旅。今年の夏の酷暑の盛りに命懸けで準備してくださりありがとうございました。歳月の流れを感じるとともに、やはり始末を見届けられないことに心が痛みます。
    矢井田さん、チャボさんの山口さんの1曲の選曲にもじっくり耳を傾けました。今年もまた、宝物のような選曲もサポートもありがとうざいます。
    映像の渡辺さん、お疲れ様でした。

    言葉足らずなのですが、感謝の気持ちを表したくコメントを送信します。

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