私は土地を買わないだろう/長谷川博一(1992)

2月2日 金曜日 曇り

疑問を疑問のまま終わらせない。面倒にもほどがあるけど。

それがこの世をサバイヴする、インスピレーションと原動力を確保する、僕の唯一の方法です。人にはまったく勧めないけれど。おかしいと思うことを、そのまま放置して生きていると、その事象の醜さに自分が冒されて回復不能になる。あるいは自分が嫌いになる。それが耐えられない。

その感覚に従って生きてきたら、今ここに立っている。そんな人生です。だから、アナーキーな立場にいると自分でも感じているけど、前例がないからこそ、やりがいがある気もします。あと、もうひとつたいせつなことは、どんなことがあっても、音楽が好きだってことです。本気で愛してるってことです。音楽業界にはなんの未練もないけど。

この発想は、若い頃に多分に影響を受けたネイティヴな人たちの生き方によるんです。彼らは地球を、大地を自分のものだとは思っていません。大地を区切って、売り買いをするようなことをしません。まったく逆で、人間もまた循環するシステムの中の一部に過ぎなくて、その恵みによって生かされていると、すべての事象に感謝を忘れることはありません。GODは象徴でも人間でもなく、いつだって地球で自然なのです。

時はバブルでアホな日本人が世界中の不動産を買い漁っていた時期です。とてもじゃないけど、耐えられなかった。六本木でタクシーを拾おうと思っても、僕には停まってくれなかった。それゆえ、世界に出て、放浪して、彼らやアイリッシュに出会い、僕は救われました。

僕が不動産を金輪際買わないのは(正直にいうと、山の中に小屋を持っています。でも、それはゆくゆく若い世代に譲るつもり)それが誰のものでもないと思うからです。僕らは間借りさせてもらってるだけなのに、それを売り買いすることそのものが耐えられないのです。

お前はアホか?どれだけ言われたことか。買った方が得だ。んなことわかってるって。買ったことだってあるし。でも、嫌なんだって。

でも一人だけ理解者がいたんです。亡くなった音楽文筆業の長谷川博一さん。ある日、彼から相談を受けました。「私は土地を買わないだろう」って曲を書いたんだけど、と。弾き語ってくれました。即、理解。

僕はその当時カセットのMTRしか持っていなかったけど、バッキングトラックを一人で作って、彼に歌ってもらいました。たぶん、1992年頃の話。僕が多くを語らなくても、聞いてください。

「私は土地を買わないだろう/長谷川博一(1992)」作詞、作曲 : 長谷川博一 演奏、プロデュース : 山口洋

 

 

確かにカセットだから音は悪い。でも、僕ら(あえて)は1ミリも変わっていない。おかしいものはおかしい。

 

 

閑話休題。

今住んでる家の契約更新だったんです。もちろん賃貸です。僕の職業なんて、家探しは簡単。こんな不埒な職業に貸してくれないから。楽器、車、後ろ盾&保証人なし。笑。1000件くらいの物件が条件入れるとゼロか、数件になります。

貸してくれるのはたいてい外国の人か、外国に赴任してる定期借款の物件。今の家もイギリスの方です。間に入ってる不動産屋がFUC@なので、すっ飛ばしてメールのやり取りしてるうちにすっかり仲良くなって、この前ついに会いました。

簡単に書くとふたつあるトイレが同時に壊れました。不動産屋に行ったなら、修理代90万と。んなもんあり得ん、とアホ不動産屋をすっ飛ばして、オーナーと直でやり取り。僕が業者探して、5万くらいで直しました。以来、壊れると僕が業者を探すか、屋上なんかは僕がDIY、実費はオーナーが出す、みたいな。お互いにぜんぜん無駄なお金とストレスがありません。では、なんのために不動産屋がいるのか。

トラブルが起こったときのためでしょ。

で、契約更新って意味不明のひとつき分を払います。奴らがなにをしたのか?そのお金はオーナーにはいきません。僕はこういうハイエナみたいな(ハイエナに謝りたい)プロセスが死ぬほど嫌いです。ゼネコン、広告代理店。中間マージンの搾取。

こういうことも、実験していきたいと思っています。ええ。そうです。システムに逆らって不動産屋をすっ飛ばすってことです。いったい何のblogなんだか。

えっとね。断っておきますけど、すべてのゼネコンと不動産屋と代理店をdisってるわけじゃないですからね。こういうのも書かなきゃなんないのがちょっとイラっとするけど。必要な場合も多々あるし、こころを込めて仕事をしてる方も当然いらっしゃいます。念のため。

わたすは今後も言いたいことは言います。これはSNSではなくblogだからです。文責は100%わたすにあるからです。

 

はぁ。とかく生きづらいんです。この世って場所は。

むかーしから、タジ・マハールのこの曲がとっても好きでした。特にちょっとチューニングが悪いギターの音。でも、そこになにかが込められているのはガキの頃から感じてました。

昨日、知ったんだけど、これを弾いていたのはにゃんとにゃんと、オレが敬愛してやまない、ネイティヴのジェシ・ディヴィス!!!!!!!!!!!

ギターを弾くってこういうことだよ。込められたガッツとコンパッション。ぜひ、聞いてね。

 

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私は土地を買わないだろう/長谷川博一(1992) への6件のコメント

  1. fujiiku より:

    「私は土地を買わないだろう/長谷川博一(1992)」素晴らしい音源公開してくれてありがとうございます!これはもう立派作品ですね。いつか洋さんヴァージョンで聞いてみたいです。
    ジエシ・エド 昔敬愛するドラマーの先輩がキース好きの私に「キースよりジエシ・エドの方が全然かっこいいよ」と薦めてくれたのですが当時は理解できませんでしたが今は大好きです。ちなみに先輩はjazzとビートルズとビーチボーイズが好きな素敵な人でした。明日楽しみにしています!

  2. 風にハモ太郎 より:

    音楽文筆家の長谷川博一さんの切ない声の「蒼い」ボーカルに、心をつかまれました。fujiiku さんに同感です、是非、洋さんヴァージョンでききたい。それにつけてもイントロの西部劇(ジョン・フォードの映画みたいに)はじまるのにびっくりしました。カセットだから音が悪いなんてことありませんよ!いいなぁこういう音質。山口洋サウンドの刻印がしっかり彫り込まれてますね。

    オーケストレーションとかホーン使い方センスが抜群なのは、ジェシ・エドのアルバムにもありました。大好きですジェシ。チューニングが少し悪いんだけど、それを「込められたガッツとコンパッション」か。すごい納得です。明日は代田橋!

  3. 青森のロマンティック・ダンディ より:

    秘蔵音源の公開ありがとうございます。
    冒頭のオーケストラを聴いて、一瞬曲間違った?と思いましたが、すぐに曲調が変わり一安心。92~94年ごろのヒートウェイヴ「怒りの門」や「らんらんらん」を思い出しました。このドラムは山口さんですか?めちゃくちゃ上手いですね。友田真吾さんのようにも聞こえるのですが真相は如何に?モーガンさんとのライブが可能なら、友田さんとのジョイントもいつか見てみたいですね。
    「私は土地を買わないだろう」は都会人ならではの言葉かもなあ。戦後の農地解放の恩恵を受けた小作人の子孫としてはなかなかに受け入れがたい思想ではあります。とは言え、実際のところは「私は土地を買えないだろう」なんですが(泣)。

  4. そばや より:

    私は土地を買わないだろう。本当に大切ものを思い出させてくれます。私は今、82歳になる父親が、今まで買い集めた土地の固定資産税額に愕然とし困惑してますが。どっかで身軽に生きたいと願ってます。ありがとうございました。そして、Don’t Look Back!

  5. たかいけいちろう より:

    以前、
    コメント欄でお願いしたら
    山口さんが
    この曲の歌詞を掲載してくれました。
    以来、
    ずーっと口ずさんでいる曲のひとつです^_^
    山口さんのデモ音源集、
    頭の中のスープと併せて
    聴くたびに
    いろんな風景がみえてきます。
    大好きな曲、アレンジです♪
    静岡ウーフーでも聴いてみたいです♪

  6. しの より:

    ジェシ・デイヴィスさんの話題が出ましたが、昨日YouTubeで、身内音楽収集家の数の子ミュージックメイトさんが出ていた リポラジという番組を聞いていたら、井上陽水さんの4thアルバム「二色の独楽」にジェシさんが参加している事が紹介されていました。偶然にも短期間で、アンテナの短いわたしのトピックにジェシ・デイヴィスということばが上がってきたりする不思議が起こったりするから、人生まだまだミラクルが待っているような気がします。年々生きづらくはなっていますが、なかなか捨てたもんじゃないな、と感じました。

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