Search
-
LIVE
-
WORKS
HEATWAVE OFFICIAL BOOTLEG SERIES #008 / 2021122640 Years in a BLINK HEATWAVE
“Unknown Pleasures” HEATWAVE
2022.3.18 Release
詳細/購入はコチラ »
2020.6 Release
詳細/購入はコチラ »Blink HEATWAVE
2019.11 ReleaseOfficial Bootleg #007 “THE FIRST TRINITY” 181222 HEATWAVE
2019.5. Release日本のあちこちにYOUR SONGSを届けにいく 2018 山口洋
2019.3.25 Release『OFFICIAL BOOTLEG SERIES #006 19940524』 HEATWAVE
2018.12.19 Release『OFFICIAL BOOTLEG SERIES #005 171222』 HEATWAVE
2018.5.19 Release『Your Songs』 HEATWAVE
2017.12.26 Release『Carpe Diem』 HEATWAVE
2017.5.17 Release『OFFICIAL BOOTLEG #004 151226』 HEATWAVE
2016.12 Release
HWNR-012 ¥2,500(税込)『OFFICIAL BOOTLEG #003』 HEATWAVE
2015.5 Release
HWNR-010 ¥2,500(税込)DON'T LOOK BACK.
山口 洋 全詩集 1987-2013 B6サイズ 272P 特製栞付き ¥2,800THE ROCK'N ROLL DIARY, 2011 3.11〜 陽はまた昇る B6サイズ 176P ¥3,000SPEECHLESS Yamaguchi Hiroshi / Hosomi Sakana
2011.2.9 Release
NO REGRETS XBCD-6003
¥3.000 (TAX IN)
特設ページ »
月別アーカイブ: 2月 2024
結局弾丸
2月19日 月曜日 雨 結局、弾丸なのです。 日々にいつも「劇」とか「激」とかついてんのは性分なんだと思われ。自ら好んでそうしてるってことね。苦笑。 弾丸で北陸に行って、仮眠したら、夜明け前に日本海から太平洋へ400キロ運転して帰ります。だって、昼間に渋滞に巻き込まれるのが耐えられない。トラックが多い時間も耐えられない。いちばん交通量が少ないときが運転していて、いちばん楽しい。こころの声が聞こえてくるから。Running on empty、あるいはLong way for nothing。 思うんです。いつだって全力で生きて、自分の持っているポテンシャルを使い果たしたい。もう車検に通らないクルマのような感じだと思うけど、修理はできないんだから、だましだまし、走れる限り走っていたい、と。気分的に今38万キロくらいかな。たぶん。ハイエースは軽く50万キロは走るらしいから、そのくらいは行きたい。 チャレンジこそが人生だと。トシを重ねてからの方がそう思う。 ただ、無茶にチャレンジするのではなく、こっちには積み重ねてきた思慮って武器があるから。一回だけフルマラソンに出たことがあるんだけど、3時間40分くらいで走りきった。それは初マラソンとしてはなかなかのタイムなんだけど、要するに自分が持っている、限りあるポテンシャルをどう均等に使い切るかってスポーツだから、己を知って、ペースを考え、きっちりそれを積み重ねる。通常30キロから落ちてくるんだけど、オレは逆でそこからゴボウ抜き。たぶん1000人単位で抜いてるか、と。 若者(当時オレは45歳くらいだった)たちをゴボウ抜きしていくのはなかなか爽快だった。でも、一回走って、マラソンという目的のためより、日々のために走り続ける方が遥かに難しいから、そっちに切り替えた。マラソンって、ものすごいビジネスなんだもん。独りになりたいのにイナゴみたいに群れてるのは自分の中でもおおいに矛盾してたし。走りきっても達成感なんてなにもなかったし、どう考えても死ぬ気で努力して、3時間を切るのがやっとだと身を以て知ったから。 北陸のともだちの秘密基地を見せてもらった。中でなにをやってるのか、外から見たらぜんぜんわからないけど、元鉄工所を改造して、とある素晴らしいものを職人さんたちが作ってる。 見ていて、飽きなかった。ものすごくクリエイティヴなんだよね。職人さんたちの道具を見てるだけで気分が上がる。 オレ、とつぜん倉庫に住みたくなった。だって、車やバイクでINできるんだぜ?で、高い天井のでっかいスペースじゃ、いつだってドラムが録音できる。別に関東に住まなきゃいけない理由なんてないんだから。大好きな長野あたりで探してみるのはアリだな。 あいつどこ住んでんの?あー、倉庫。みたいな。ぜんぜんアリだな。 金沢、北陸滞在中、食したものは総じて最高だった。もちろん観光客が行くようなところではなく、地元のともだちに聞いて行くんだけどね。能登や富山湾で獲れた魚は絶品にもほどがあった。コメもうまかった。蕎麦もうまかった。 こっちに住んでる人は当たり前だろうけど、立山連峰、白山、神がかってるよ。ずっとみんなの暮らしを見守ってる。そこから水が生まれ、海に注ぎ、天に還る。それが視覚として理解できるエリアなんてそうあるもんじゃない。 日本中旅してるオレが唯一足を踏み入れたことがないのが能登半島。みんなで見守って、応援して、行けるようになったら、音楽を届けに行こうと思う。 みんな元気でね!
金沢からご報告
2月18日 日曜日 晴れ ようやく、北陸に来ることができました。 いつだって災害が起きると、自分がどこまで踏み込んでいいのか、とっても考えます。あたりまえだけど。今回も地理的な特殊性ゆえ、すぐに駆けつけることはじゅうぶんにためらわれました。 無論、物見遊山で来るわけないけど、性格的に自分の目で見なければ、本質的な行動はできないし、かといって駆けつけて、傷ついている人たちにとって思い入れしかない風景が無残な姿になっているのを写真に撮るなんてこともできるわけがない。 それゆえ、今回は金沢で僕がいつも演奏しているハコ、メロメロポッチのオーナー、熊野くん(以下クマちゃん)に相談して、金沢市議でもあり、ボランティア団体も運営している、地域に根ざした太いネットワークを持つ彼に骨を折ってもらい、MY LIFE IS MY MESSAGEのサポート受け入れ先になってもらうことにしました。 なわけで、まずはメロメロポッチを訪ねます。 まず最初に。全国からたくさんのサポートをありがとう! クマちゃんの店は3/1くらい全国からの支援物資で埋め尽くされていて、そこにわらわらとお客さんがやってきて、名物のよく煮込まれたカレーを食べながら、階上ではハードロックの練習をしているバンドがいて、能登の人たちがときどき必要なものを取りにくる。相変わらずのカオスな状況で安心しました。 以下、クマちゃんが僕に伝えてくれたことです。伝えている時点で僕の私見でもあり、文責はすべて僕にあります。 石川県の水道がどのように引かれているのかってことから聞きました。これはけっこう重要な話なんだけど、説明すると長くなるので、割愛。能登では未だ水さえ通っていない場所がたくさんあって、そういう避難所では調理もままならないので、彼らは要請があった場所に炊き出しに行っています。そういう状況に置かれた人たちがなにを食べているかと言えば、カップ麺などだから、炊き出しは非常にありがたい、と。 なので、今必要としているものは 1. 水(3月末には水道状況は改善されると思われるのでそれまでは) 2. コメ 3. 野菜類 4. 調味料(塩、醤油、酒、みりんなど) などです。いったん、物資の受け入れはストップしていましたが、上記のものに関しては炊き出しのネットワークで振り分けて使っていくので、直接クマちゃんのところに送ってくれて構いません。(仕分けの手間を減らすため、賞味期限を確認の上、内容物をダンボールに明記して送ってください) 送り先 〒920-0362 石川県金沢市古府町西113 113番地 メロメロポッチ宛 電話 076-266-0775 で、クマちゃんからの伝言です。これまでは送ってくれた人にお礼の連絡をしていたのですが、数が多すぎて、今はそれをできる状態にないので、すいません!と。 で、ここからは僕からの相談。 MY LIFE IS MY MESSAGEには全国から気持ちがたくさん寄せられています。 一回の炊き出しで、食材、諸経費などすべて含めて、100人分の食事を作るのに5万くらいかかるそうです。上にも書きましたが、あたたかい食事は喜ばれるそうです。なので、みなさんの気持ちの還流先として、まずは5,6回分クマちゃんたちに使ってみてもらうのはどうだろう?と。 ご意見は、遠慮なくコメント欄に。 ———— 富山から金沢にかけて、ものすごく揺れたんだろうと想像できます。でも、失礼を承知で書くならば、金沢はびっくりするくらい平穏で、見たところ傷跡も少なく、いつもの金沢なんです。聞けば先週くらいからインバウンドの人々も戻ってきたそうですが。 … 続きを読む
雪山と理不尽と聞こえてくる声
2月17日 土曜日 晴れ どうして雪山が好きなのかって、理不尽極まりないところ。 自分がなにかをコントロールできるなんて、とんでもない。彼らの想いのままに振り回されるだけだよ。装備に金もかかるし、時間もかかる。ランニングなんて、とりあえず靴だけあればなんとかなるけど、山となるとそうはいかない。 それでもたまらなく厳しくて美しい。 同じ瞬間が2度とないところ。さっき、そこが良かったからって、舞い戻っても同じコンディションはあり得ない。その一瞬に賭ける感じも好き。 つまり、謙虚になるしかない。てか、思い上がりを完膚なきまでに叩きのめされる。調子こいたら、かなりの確率で怪我をする。 自分の小ささを思い知る。舐めたら、即あの世に行くことも含めて。雪に埋もれて死ぬのは嫌だ。春になって発見されるのも嫌だ。 以前にアメリカでやらかしたときに、CHABOさんに「引退!」ってすっごく怒られたから、やらかすわけにはいかないんだよ。まじで。 なわけで、天気を読み、持っている自分のすべての能力を使って山の主に遊んでもらう。帰った頃には肉体はボロボロなんだけど、鏡を見ると還暦のおじさんの目が少しだけ綺麗になって輝いてるんだよ。ほんとだよ。 たぶん、ものすごくデトックスしてもらってるんだろうね。 オレはいつも独り。そんな人はほとんど見かけないけど、独りがいいよ。こころの声が聞こえてくる。独りで行くなら気をつけてね。天気を読んで、装備も万全で。埋もれたら、誰も助けにこないよ! 音楽が鳴ってくるんだ。今日はAmとDmがずっと鳴ってた。ギターがなくてもわかるんだよ。シンプルだけどいい曲。雪山作曲。楽譜もギターも使わずに。 でも、それはなんというか、雪のように降り注いできたものをオレがキャッチしてるだけなんだと思う。それは作曲じゃない気がするんよね。ひらひらと舞ってきたものを受け止めてる感じかな。 そんなこと、ランニングとスノーボードでしか起こらない。 そうそう。今日は明確な言葉も降ってきたよ。1日お休みしたこの前のblogの続きなんだけど。 すべての情報は誰かの主観である。(← ほんとに言えてる) 事実は受取手によって異なる。どの角度からそれを捉えるかによって、事実はいかようにも変化しうる。(← ほんとに言えてる) by 山の主(via 山口洋) どうして、こんなことがオレにもたらされるのか、オレもわかんない。こっちはなにも考えてないんだもん。笑。 にしても。厳寒に耐える美しい木々を眺めて、Japanならではの温泉に入って、帰った。そういえばなにも食べていなかった。やたらとお腹がすいた。 昨日、コメントにあったね。酒やタバコはさ。声が聞こえたら、止められると思う。オレはタバコも酒も、声が聞こえた。「もういいやろ」って。 タバコはね。アメリカの標高4000メートルの頂で聞こえた。関西弁だったよ。「もうええやろ?」って。「これのこと?」って聞いたら。「そやねん!」。吸ったら死ぬほどマズかった。で、2000メートル滑り降りて、ゴミ箱に捨てて、それで終わり。 「アンコール!」って観客が叫んでる間に5本まとめてニコチンを摂取してた男がだよ!9歳からロングピースを親公認で吸ってきた男がだよ!1日5箱吸ってた男がだよ!なにをやってもやめられなかった男がだよ! 以来、一本も吸ってない。吸いたいとも思わないし、あれを肺に入れていた自分が信じられない。 耳を澄ましてごらんよ、いつか聞こえるから。 明日は北陸に行ってみようと思うんだ。行けるところまで。また報告するね。 そんなことも書いてあるよ。よろしくね!
自由の結末
2月15日 木曜日 晴れ 知らない町に滞在中。異邦人なのが心地よい。でも、これを更新してるのはやむなくスターバックス。ここでMac開いてるやーな感じの異邦人。笑。いるじゃん、そういう人。 今年は特に雪が少なくて、2月とは到底思えない空気が山に漂っている。2月のあのカキーンとした感じが好きなんだけど、これじゃほとんどシーズンの終わり。ジャケット不要で滑る2月。 今日は全身の筋肉痛がひどくて、まるで合体ロボみたいな動きしかできないし、山も引き続きピーカンだからして、知らない町をジョギングして、脳内を整理することにした。 ところで、最近blogに反応ないけど、書いてることつまんない?たしかに一般的な暮らしからは乖離してるかもだけど。昨日も肉体をフルに使って考えてたことを伝えたいなぁ、と。 ものすごく考えるから、勢い書くことはシリアスになりがちなんだけどさ。 ランニングもスノーボードも、なーんも考えてないけど、実は考えてる。矛盾してるみたいだけど、作為ではなく勝手に脳が動いてる = それを肉体が考える = と僕は呼んでるんだけど。机の上で考えてないから、フィジカルな思考で応え。僕はそれが好き。 今日は「自由の結末」を。 若い頃、アメリカ南部を旅していて、「夕方までに町を出た方がいいぜ」って脅されたことがある。「出なかったどうなる?」って聞いたら「撃たれても仕方ない」ってさ。 これってまんまイージーライダーじゃん。映画で描かれたように、保守的な人たちとっては、俺たちが象徴してるものが怖い。自由に生きようとすること。そして、映画では自由は完膚なきまでに打ちのめされる。 だから、好きなんだよね。あの映画がいつまでも。 あれから60年近く経過して、自由に生きるって、ある意味法の網をかいくぐって密かに生きるしかないんじゃないかって思うこともある。 死ぬ前に病院で名を名乗った元過激派のおじさん。うちから1キロくらいのところに住んでた。音楽好きだったから、そこらのバーで会ってたかもね。でも、決して幸福には見えなかったし、あれが自由だとも思わない。 父親が大学にいたから、60〜70年代にかけて、ああいうタイプの学生がよく家に遊びにきて可愛がってもらってた。当時の大学って(特に旧帝国大学は)門の周りに檄文が赤い文字で書かれてて、今とは隔世の感。 彼らは確かに世界を変えようと思ってはいたんだと思う。でも、唯一の弱点は「群れて」いたこと。今となってはね。world party (世界党)によるprivate revolution(個人的革命)が僕がたどり着いたロジック。群れたら必ず失敗するのがニンゲンだと思う。 独りで立てって。革命はそこから始まるんじゃないかな。 あれほど革命を謳った輩たちは早い時期に転向して、名の通った企業に勤め、今頃東南アジアで悠々自適に暮らしていたりする。まぁ、これもまた自由なんだけど、敢えて「団塊の世代」とひとくくりにするなら、この手の輩は心底軽蔑する。 本心を書くなら。 人は自由に耐えられない。自由と言いながら、ある程度の束縛をいつだって求めてる。でも僕がイージーライダーから教えられたのはそんなんじゃない。自由であることの孤独と責任をまっとうする生き方。果てしなく難しい。 彼らは死んだから、その先の風景。それは誰も知らない世界。 そんなの真顔で語ってる人。もう見ないよ。だから、山の神、言い換えると、主に会いに行きたくなる。山に入る前に「今日もよろしくお願いします!」って言ったら、彼らはこういうよ「ようこそ」って。稀に意地が悪い主もいるけど。 たとえば。 芸能人が不倫してテレビで謝ってる。あれはいったい誰に謝ってるのか。不特定多数の「世間」でしょ。その「世間」が嫌い。オレだったらぜったいに謝らない。だって、傷つけたのは世間じゃない。 んなこと、どーだっていい。当事者同士の問題だもん。 死ぬほどバッシングされた俳優が映画でとってもいい演技をしてた。たぶん彼とは一瞬でともだちになれる。自由を希求してる顔してる。かつてのタクシードライヴァーのトラヴィスみたいにね。 映画で思い出したけど、ある監督の新作がほんとうにヒドかった。背後に見え隠れする代理店と企業の思惑に「人をバカにすんじゃねーよ」と怒りがこみ上げてくる。清貧を描いておきながら、スピリットが清貧でない。それって欺瞞だよ。 いつだって、どう生きるか。それが問題。教えてくれただけよかったけどね。 僕は「孤高」でもなんでもない。フツーのニンゲン。おかしいことを「おかしい!」と思うから、それを受容しないだけ。面倒臭いとか、ややこしいとか、言われることにはもう慣れた。でもね。嫌なものは嫌なんだ。 こういう生き方をしたら、最後は野たれ死ぬのか、それともにゃんとか生き延びるのか。自分でもわからないけど、60の齢を超えて、敵は思ってたより手強いとは思ってる。 … 続きを読む
旅に出る
2月14日 水曜日 晴れ 午前3時に湘南を出て、7時すぎには日本海を見ていた。この時間に移動するのがもっとも気持ちよくて効率的だと思う。人には勧められないけど。 件の家は思っていたほどの被害はなかった。けれど、震源地からかなり離れても、一定の被害はあったし、揺れるものはすべて揺れたんだってことが壁の絵を見ているだけでわかる。時計は震災の時間で止まっていた。 さて。時間ができた。とつぜんだけど、シーズンインしてみるか。 飛び込みで近くの雪山へ。インバウンドだらけでちょっと辟易としたし、一人で来てるのはオレくらいだったけど、無心になって戯れているのは本当に楽しい。新しくNYから届けてもらった2本のボードの乗り味を試して、スタンスなどの細かいセッティングもできた。これまでのボードが国産コピーモデルだったとすると、新しいやつは初めてフェンダーやギブソンのギターを弾いたときのフィールに似てる。 でも、今年はほんとに雪が少ない。 考えたら食事をすることなく、午前3時から行動していた。相変わらずアホすぎる、、、。集中力を切らして怪我することだけは避けたいので、今日は4時間と決めていたから、昼過ぎに投宿。 そこでクッキーを食べて、30分ほど撃沈。 ここにはネット環境がない。だから、これもテザリングで更新してる。そのくらいでいいと思う。初日にして、自分が蘇ってきたのがわかる。こころに張りがある。 言葉が湧いてくる。やっぱり僕にとって、雪山は効果絶大だ。 この旅はなにも決めていない。何時にどこに行くという約束は誰ともしない。いつ帰るかも決めていない。ただ、被災地に行こうと思えば確実に行ける距離にいる。でも、自分のエゴで迷惑をかけるわけにはいかない。それゆえ、慎重にいろんなことを調べているところ。 そうそう。MY LIFE IS MY MESSAGEにはたくさんの人からの想いが託されている。だから、意味のある使い道を探しています。 今年の「蘇る」の1月ぶんの売り上げの一部を送っていただきました。ほんとうにありがとう!引き続き、ここのサイトで販売されています。 それから3/10、3/11~12のイベントおよびツアーの案内です。 3.10 開催 「2024 純米吟醸甦る 能登半島地震復興支援試飲会」 3.11-12 開催予定 「ふるさと浪江で甦る海の男酒!酒造りで繋ぐ思いに触れる旅」 一人でも多くの人に、蘇った男酒の姿と、今の浪江、避難した山形から被災地に送られるエールを体験していただければ、と思います。 誤解のないようにお伝えしておきますが、これらのツアーは営利が目的ではありません。誰ひとり、儲ける人はいません。むろん、ミュージシャン全員ボランティアでの参加です。普段ぜったいに体験できないことなので、現地で見て、触れて、飲んで、感じて、それを誰かに伝えてほしい。そんな想いで運営されていることをお伝えしておきます。
日本海へ
2月13日 火曜日 晴れ 湘南、午前2時。 クルマにギターとスノーボード3枚とコンピュータといくつかのギフトを積んだ。この後、午前3時頃から日本海を目指そうと思う。 いろんなミッションがあるし、事態は流動的だから、行程は決めない方がいい。 2月は猿も浸かる温泉の近くにずっと滞在して、雪山と作曲に集中しようと思っていたけど、思ったとおりに行かないのが人生。でも、やれることは全力でやった。 今は動く時だって、いつもの直感がそう言ったから。 高速道路を長距離走るのはこの時間がいちばん好き。連休明けで、一般のクルマはいない。トラックすらほぼいない。なんだかブラックホールに吸い込まれるように走っているのが好き。音楽はたくさん積んだけど、たぶん聴かない。こういうときは自分のこころの声が聞こえてくるから。 たぶん、長野あたりで夜が白んでくる。黒姫山とか妙高とか。朝は特別に美しい。 湘南はこのところ、ちょっと息苦しい。好きだけど一生ここに住まなきゃいけないわけでもない。長野には住んでみたいとずっと思ってる。東北も好きだな。なこと言ったら、アイルランドに住むって話はどうした?笑。 ミュージシャンを志したときからデラシネなんだから。どこに住もうと自由なはずなんだよね。 もはや日本は貧困国になりつつあって、国際線のエアーの値段、ちょっと調べて愕然。サーチャージを入れるととんでもない。冗談だろって思った。しかも、窓側と通路側で値段違うんだよ。日本の航空会社。 一番貧しかったとき、一番世界を放浪してた。どうやってお金を工面したのか忘れたけど、NYに3万円台で行ったこともある(往復ね)んだけど、もうそんな時代じゃない。 さて、どうする。コが多少落ち着いて、世界はどう変わったのか。それを感じてみたいんだけれど、正直な話、エコノミーで国際線に乗って、トランジットする気力がない、、、、。 今は流れる時だって、いつもの直感がそう言った。 ままよ。動いてみよう。きっとなにかがある。 今日はね。知り合いの誰も住んでいない実家(今後、どんどん増えていくだろう)が元旦の地震で被災してる可能性が多いにあって、誰もそれを確認できていないし、そこに行ける雪山仕様のクルマも持っていない。じゃ、わかりましたオレが行きますって。 それもまた人生。また折をみて報告するね。 山口洋初のエッセイ「Seize The Day 今を生きるための音楽」 ボックスセットとしてカモネギ書店で予約受付中!
money
2月12日 月曜日 晴れ 静かだからここに暮らしてるんです。夜は風の音と、雨の音しか聞こえません。 ロック的なものなんて、ここにはなにもありません。うちで行き止まりだから、車が通ることもなかった。 家を見に来たとき、リビングの窓の真ん中にでっかい富士山があって、それだけでここに住むことを決めたんです。 ところが、コになって。 東京からこのエリアにやってくる人が増え、不動産価格は急上昇。リスが棲んでた裏山を切り崩し、宅地を無理やり造成し、近隣だけでなんと今7軒の家が建築中。コになってからはちょっと耐え難かった。 ただでさえ、行き止まりなのに重機、ダンプ、ワゴン、軽トラック。家の前に数珠繋ぎに駐車され、僕は仕事に行けない、とか。ステレオで打ち鳴らされる騒音、また騒音。埃、エトセトラ。 行き止まりだけど、人だけは通れる小径。それはおじいさんおばあさんがスーパーに行く近道で、小学生の通学路でもあるんです。危険極まりなかった。ある時、おばあさんが止むなく踵を返すのを見て、僕はキレた。 それぞれ違う業者が入っているので、何度も言いました。止むを得ない場合を除いて、駐車場に停めろ、と。でも、家を建てる行程で違う業者に仕事が受け渡されると、ほぼ伝達されておらず、彼らはいつだって道を堰き止める。 ついにはこちらも目が肥えてきて、建設を司る業者の質もわかるようになる。上質なところは、周囲と調和して仕事を進める。でも、そうじゃないところは自分の利益しか考えていない。 こちらもちょいと調べます。いちばん酷かった業者は「ヤンキーの立志伝」的な宣伝がされていて、本まで出版されていて、こりゃ言っても無駄だと。アーメン。 こういうプロセスは価格に見事に転化されています。安いってそういうことなんです。 思うことはたくさんあって。 逆説的に学ぶしかない。自分だったら、こうはしないって意味でね。にしても払う代償が多すぎるんだけど。 志、だけなのにね。 きちんとやるには金がかかる。調和するには時間がかかる。すべては価格に転化される。時流がどうであれ、そこを理解してもらえるように生きるか、生きないか。それが問題なのです。 山口洋初のエッセイ「Seize The Day 今を生きるための音楽」 ボックスセットとしてカモネギ書店で予約受付中!
今を生きる
2月11日 日曜日 晴れ 一昨日、全力告知をしたので、力が抜けたというか、腑抜けになっております。笑。僕にとってはエポックメイキングな1日でもあり、豆鉄砲で撃たれた鳩みたいになっていたので、blogは1日お休みさせてもらいました。 この本、作って終わりではなく(まだ出来てないし)、HWファンには一家に一冊持っていてほしい(まじで)ので、これからは伝える努力をしていきます。 昨日からカモネギ書店で予約受付を開始しています。 Seize the Day / Carpe Diem / 今を生きる。 多分15年くらい前、その言葉が自分のコアに到達してから、それは自分を奮い立たせる力であり、指標であり、未来を創る唯一の方法でした。繰り返しますが、唯一の方法だったんです。僕には信じられるものがそれしかなかった。 ある時は溺れる者が藁をもすがるように、またある時は人工衛星が天を高く飛んでいるのを仰ぎ見るように。またある時は海風を顔に受けて、砂だらけになりながら海辺を走っているときに、反芻してきました。自分のコアがその言葉そのものになるように。 書き終えた76篇の原稿を読み終え。昨日、ようやく「その言葉」に落とし前をつけた、というか、完璧に腑に落ちたというか。残りの人生、次のチャプターへ向かうのだというか。その場所に到達した実感があります。 単に音楽のことだけを書いたのではなく、この世界を生き抜くための僕なりの方法を記しました。いちばん伝えたかったのは、なにがあったとしても、それでもこの世界は生きるに値する場所だってことです。 もう一度同じことをやれと言われたら、ぜったいに嫌だけど、一度きりだからこそ、できることがある。それがどんなに最悪な経験であれ、意味がないなんてことはない。 この本を持ってこの国を旅するのは「無宗教の宣教師」みたいな気持ちに近いのか、と。笑。僕らが創ってきた音楽と生の歌と合わせて読んでもらうことで、誰かが奮い立ってくれたら嬉しいです。 願いはただ、それだけです。 恥ずかしいからあんまり書きたくないけど、僕もまた絶望から這い上がってきたひとりのニンゲンです。今はこう思います。死ぬほど苦しかったけれど、諦めなくてよかった、と。生きている歓びを感じています。正確には生かせてもらってる歓び、かな。 ぜひ、受け取ってください。 現在、絶賛、最後の仕上げを全員で行っています。いろんなニュースが届くたびにお伝えしようと思っています。 最後に。この曲が田舎の少年をどれだけ励ましたことか。誰がなんと言おうとも、オレは自分のwild sideを往くのだ、と。1979年、HEATWAVEを田舎の中途半端な進学校で作ったときのこと。授業中にこの曲の歌詞を訳していて、深い感銘を受けました。ロックンロールは不満を声高に叫ぶだけの音楽じゃない。短編映画のように、風景と感情を表現できる豊かなフォーマットなのだと教えてくれました。 僕はNYに行く。実現にはたぶん10年の月日が必要だったけれど、今もこの曲が指針であることは変わりません。NYでなけなしの17ドルで買ったラジオ。お気に入りの局WNEWから毎日夕刻になるとこの曲が流れてくる。 お前は今日も「wild sideを歩いたのか?」。そんな問いかけが厳しく、そして嬉しかったのです。 励ましって、そういうことじゃないかな? 今日、みんなに紹介するのはオリジナルのレコーディングされたバージョンではなく、1983年のNYボトムラインでのライヴ。客席にはアンディ・ウォーホールがいます。素晴らしいメンツ、素晴らしい演奏。このライヴは最初から最後までほぼ完璧に演奏できます。血肉って、そういうことです。 ルーは人間として、まったく尊敬していないけれど、彼の書いた曲がなければ僕はここにはいないと思います。伝承って、それでいいし、彼は尊敬を望んではいないと思うな。笑。でも、こころから「ありがとう!」と言いたい。
ようやくたくさん発表です!ぜひぜひ読んでくださいまし !!!!!
2月9日 金曜日 晴れ もろもろ、たくさん発表です。胸焼けするくらいあります。笑。最後までゆっくり読んでください! えっと、発表が多岐に渡ります。おおまかにいって4つあります。 1. 本「Seize the Day 今を生きるための音楽」の発売。 2. それを携えての61ヶ所のソロツアー、シーズン#1の発表。 3. HW SESSIONS、横浜、京都で開催。 4. オフィシャル・ストア「カモネギ書店」オープン。 ——————- 基本的には同時に更新されているオフィシャルサイトを見ていただければ、詳細は掲載されておるのですが、こちらにもオフィシャルな文章を載せておきます。文章を書くのは好きなんですが、オフィシャルな文章を書くのがとっても苦手で、これらはぜーんぶ複数のスタッフによるものです。その方が間違いもなく、わかりやすいと思うんです。 なので、今日に限ってはわかりやすいように、以下、僕のコメントは斜め太字にしておきます。それでは行ってみよう!まず、すべての活動はHWのこれからに繋げるためなので、そこから。 ——————- HEATWAVE 2024 始動 2024.2.9 UPDATE 結成45周年を迎えるHEATWAVEは、昨年の「三大アニバーサリー」を超えてさらなる前進を続けます! 4月には山口洋初のエッセイ「Seize the Day 今を生きるための音楽」 を発売し、そのエッセイを抱え2年をかけて61ヶ所を巡るソロツアーを開催。 さらに5月にはHEATWAVEならではの実験的ライブ「HEATWAVE SESSIONS」 を約5年ぶりに横浜、京都にて開催することが決定しました! 詳しくは各ニュースをご確認ください! —————— じゃーん!!ついに発表。本の詳細です! 山口洋初のエッセイ「Seize The Day 今を生きるための音楽」 豪華ボックスセットとして発売決定&先行予約スタート!(特典あり) 2024.2.9 … 続きを読む
明日の大事なお知らせの前に
2月8日 木曜日 晴れ 明日18時ごろ、ようやくいろんなことをどーんと発表、及び予約発売できるので、楽しみにしていてください。本のこととか、ソロツアーのこととか、2024年のHWの活動だとか。このblogもタイミングを合わせて、明日の18時に更新するつもりなので、仕事帰りなどに読んでいただければ。 濃いです。根性入れましたから。 まず、オフィシャルストアである「三大アニヴァーサリーストア」。リニューアルのため休店していましたが、この度「カモネギ書店」として生まれ変わります。冗談みたいな名前ですが、これはようやく「本」として結実したものをきちんとみなさんに届けたいっつー意思の表れです。スタッフの命を受けて、芸術学部美術学科油絵科卒のわたくすが色鉛筆でロゴを描きました。なかなかにどいひーな絵ですが、愉しんでください。 HWは厳然としたロックバンドだと自負していますが、わたくす「ロックバンド然」としたステレオタイプのものが好きじゃないんです。ヴィジュアルは特に。なので、今後は実験しつつ自分たちが「こころの底からやりたいこと」にシフトしていきたいと思っています。 この本をみんなに届けるってことは、僕らにとってかなりのことなので、ミスを冒さないためにも(新年のお年玉もろもろで我々もずいぶん学んだのです)本の予約受付と発送が終了するまで、商品は「本」一本でいこうと思います。落ち着いたら、カモネギ書店でCDなども扱う予定でございます。 HW2024。まず、そこに賭けていることをご理解いただければ。カモネギ書店で予約販売したあと、僕は本を抱えて2年かけて61ヶ所の旅にでます。 ちょいとだけ説明しておきます。 原稿はエンタメステーションというソニーが運営しているwebメディアに書かれていたものが元になっています。8年くらい前の話です。どのくらいの頻度で更新していたのか忘れたけど(月2回とかかな)、信頼している編集者たちと毎回入魂の原稿をお届けしていました。今、見返してみると筆者の写真の訴求力もなかなかのものです。(僕はその回に適したと思われる写真を送っていただけで、記事にフィットするよう選んでくれたのは編集者です) 書いている側としてはwebだし、永遠に残ることが可能だという前提で、興味を持った人がいわば「百科事典」的に閲覧することができる公共財になることを夢想していました。 ロックンロールを「伝承」しておきたかったんです。それが僕の役目だと思っているから。 でも、そのメディアは消失しました。企業あるあるなので、今更言及する気はありません。でも今回ソニーに感謝したいのは(簡単に書くと)原稿のコピーライトを僕らのものとしてくれたことです。これは、長年この会社と関わってきたけれど、ほぼあり得ないんです。似たような案件で裁判して完膚なきまでに負けたこともあるわけだし。 webに残すこともだけれど、それを本に昇華するつもりで最初から書いていました。もう一回書けと言われても到底無理なクオリティーだからです。連載という形式がとってもフィットしていたこと。編集者たちが優秀だったこと。なにより読者に好評だったこと。それらが想いにより拍車をかけました。 まずは書店に並ぶことを前提に動き始めたんだけど、これまた音楽業界と同じ状況なわけです。手は尽くしたけど、なんにしても夢がない。次に志を同じくする人たちと出版を試みるも頓挫。 一時、未完のまま完全に宙に浮いていました。 でも、それは違うと思った。これを出さないないのはロックンロールと自分に申し訳ないと、マジで思った。ゆえ、加筆修正して、足掛け8年。400ページ。優秀な人たちの力を借りてようやく結実しました。 どこから出すって、自分でしょ。インディー魂でしょ。スーパー弱小NO REGRETS社。売るのは「カモネギ書店」とライヴ会場。産地直送、上等です。 これは知らない人に買ってほしい本じゃないんです。すでに僕やHWのことを知っている人たちに「とっても」持っていてほしい本なのです。より深くHW的な考え方、モノの見方に到達することができます。僕らが影響を受けた、音楽、文学、映画、生き方を知ってもらうことができます。 詳細は明日、見てもらうとして、チーム「Seize the Day」、あらんかぎりの情熱を込めました。よぼどのことがない限り増刷はできないと思います。それゆえ、パッケージも全力です。なによりも、CD「本を聞くための音楽」が本に寄り添っています。 敢えて、演奏はいっさいしなかったのです。そうではなく、過去の膨大な演奏ストックの中から素材をピックアップし、編集し、繋ぎ合わせて本を読むのに適した音楽を創りました。自分たちがコピーライトを持っているすべての音源から作ったので20年以上分の歴史がそこに潜んでいます。始まりも終わりもない41分に渡るスペクタルな1曲。丸一日エンドレスで家の中で流してもらっても大丈夫です。主張することなく、暮らしに寄り添ってくれると思います。 正月からのたくさんの発送作業を踏まえて、正直なところ「送料無料」は弱小NO REGRETS社の経営をかなり圧迫しました。今回は化粧箱に入っていることもあり、事故のないように追跡も可能にして、できる限り手渡しで届けたいので、レターパックの最上級の520円のもので送ることにしました。その実費を負担してもらうこと、申し訳ないっす。 長くなりました。明日18時に。