12月21日 水曜日 曇り
作品をリリースするにはタイミングってやつが重要なのだが、このアナログ7inchシングル。国外(チェコ)のプレスでも昨今のアナログ需要の高まりで、ほぼ一ヶ月遅れ。ツアーに合わせてみんなに手にしてもらおうっつーアイデアは見事に崩壊。苦笑。
でもね、民謡を深掘りするってのは長い目で見れば、とってもイケてるアイデアだと思うんですよ。そんなことする人いないしね。この国、最近はロクなことないけど、生き残った民謡って、ほんとにそれぞれに素晴らしさがあるんです。
なんで、山口洋からの季節の便りって感じで楽しんで欲しいんすよね。次に取り組む曲、地方、すでに決まっておりまする。
サブスクってやつはどうにも好きになれないので、このシリーズはアナログでのリリースにこだわってみます。とはいえ、一作目でコケると次はなかなか困難になってくるので、応援よろしく頼んます!
明日22日までのオーダーは23日に発送します。それ以降は年明けになる可能性が大きいので、早めによろしくね。
閑話休題。
お世話になった人の訃報が次々に届くとさすがにこたえます。でも、彼らが僕に注いでくれたものを次のジェネレーションに循環させるのがオレの役目だと思っています。
えっと、昨日インスタにアップしたけど、若い頃大好きだったジャズブッチャー、パット・フィッシュさんの遺作をともだちが送ってくれました。「Never Give Up」ぐっときます。昨日はパットさんの誕生日だったそうです。

もうひとつ。オレ、ヒグマが好きなんです。動物園にいるやつじゃなくて、野生のヒグマね。で、ライヴでも話しましたが、「ヒグマと老漁師」、この大瀬さんって方、まじ尊敬してます。今はデニス・ホッパーより、こんな人になりたい。クマの話ははじめたら止まらないんで、時間のあるときに。笑。

26日に民謡のレコードを手にするのがすごく楽しみです。
民謡って、名もない民が唄い継いできた唄ですよね。
誰に聴かせるためでもなく、自分自身のための唄。
山河と民に育まれ風雪に耐えた民謡は、きっと各地の風土と個人の尊厳を謳っているのでしょうね。
国破れて山河あり。
国がまるで信用ならなくなり、社会が壊れてきた時に、ひとりひとりを内から励ます民謡の調べは、いっそう本領を発揮してくれるのでしょうね。
タイミングといえば、洋さんは「カナリヤ」だといつも感じます。
防護服を着込んだ警官隊が上九一色村の施設に捜索に入る時に、カゴに入れて掲げていたあの「カナリヤ」です。
まだ皆んなが眠っている夜明け前に、いち早く目を覚まし、皆に必要なものをせっせと備える人。
坑道のカナリヤを信頼し、レコードげっとして新年を迎えたいです9
ヒグマ。笑ってすみません。Youtubeで、背景が理解出来ました。知床の自然。素晴らしいなぁ。老漁師はムリかもしれませんが、ギターでヒグマを操ってくださいね。
back to basic アナログ盤、45回転を久しぶりにセレクトして聴いています。安里屋ユンタはのびやかで、一緒に歌いたくなります。コーラスもいいですね。こきりこ節はドラムのリズムがとても軽快に聴こえます。山口さんの演奏なんですよね。スゴい!ギターの音が歪んでいるように聴こえるのも、アナログ盤の良さかなぁ。嬉し、懐かし、民謡を奏でてくれてありがとうございます。
山口さんがヒグマ好きだったとは!
20代の頃、冬の北海道を旅した時、ヒグマと話ができるというオジサンに出会ったことがあります。その方は雪の色をみたら、天気も分かると仰っていました。野生動物、私も大好きです。