行間

3月5日 火曜日 曇り

新しいiPhoneが届いて、もはや取説なんて付属しているわけもなく、時間節約のために掃除なんかをしているときに音声にてyoutubeで使い方を学んでるわけです。

それは若き人たちが僕らに無料で伝えてくれてるんだけど、たいてい5分は聞いていられない。なんだか、耐えられなくなってくる。bgmのセンスもあるけど、間違いなく言えるのは話に行間がないこと。それが息苦しさを助長してこっちは耐えられなくなってくる。

テレビもそうだし、効率性を考えた上での時代の趨勢なんだろうなぁ、と。全体的に生き方がそうなってるんだろう。きっと。

それゆえ、昨日も海から昇ってくる太陽を見てるだけでほっとするんだと思う。だって、悠久なんだもん。太古の昔から繰り返されてきたんだもん。

でね。充電器そのものが付属してないし、どうしても不明なことをアップルに連絡したなら、too muchにフレンドリーでおじさんはそこにも若干の違和感を覚える。不自然なんだよね。「こんにちは!担当のヒサシです!」みたいな。いやいや、君とそんなに仲良くないし、みたいな。オレ、だんだんややこしいジジイになってんのかな?

昨日、一緒に過ごしてたバカチンたちは普通の会社に勤務してるから、世代間に横たわるコンプライアンスの壁をオレに教えてくれる。激しい目眩だよ。オレ、その場にいたら、パワハラで即解雇間違いなし。部下に「よくがんばったね!」頭ポンポンレベルはNGだって。わからないでもないけど、こっちが萎縮するよ。怖くて、なにも言えねー。

では、総じて、我らはどうしたらいいのか。

ひとつだけできることがある。

いいところはさっさと利用して、距離を置くのだ!使わないときは携帯なんてソファーの隙間に埋めちまえ!徹底的にいいところだけ、こっちが利用し尽くすのだ!ボクシングで言うところの「ヒット&アウェイ」。「打ったら、即離れる」。って書いたことを、君たちはほぼ携帯で読んでくれてるところがアイロニックだよね。笑。

なかなかな時代だ。

ご報告、いくつか。

今週末には昨年の渋谷duoでのライヴをコンパイルした「OFFICIAL BOOTLEG 2024」の予約販売を開始できるか、と。3/20くらいまでに予約してくれれば、今月中の発送ができるところを目指しています。この作品は毎年お届けしているので、価格は抑えめで送料もスーパー実費で抑えたいと思っています。とはいえ、ミキシングはわたすがひとつきかけてやっているので、自宅がライヴ会場になるのは間違いなし!

本の予約販売。時間のあるときに、みんなの名前とサインを書き書きしております。これはね、実際に感謝を込められるたいせつな作業なんです。引き続き、どうぞよろしく!

山口洋初のエッセイ「Seize The Day 今を生きるための音楽」
ボックスセットとしてカモネギ書店で予約受付中!

 

 

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行間 への8件のコメント

  1. ながのしのしろし。 より:

    行間が無いという件、わかります。
    SNSとか読んでいても、何言ってるか分かんなくて途中でイライラして読むのやめてしまいます。自分のアタマがついていけてないのか?と不安になりつつ。
     距離を取らざるをえない→教えることも教わることも不可→ヘタにモノ言おうものならディスられたとかパワハラとか言う→会話も無くなる→そんなこんなで、ああいった文章になるのですかね。

  2. カズソウル より:

    山口さんの日記、業務の合間にPCで読むことが、たびたびあります。正気を保つ時間になっています。改めて感謝です!

  3. 中澤 美穂 より:

    山口さん、こんにちは。

    ひとつだけ。担当のヒサシ君について。

    彼は多分、山口さんを還暦と思ってない。せいぜい40代くらいのアニキのイメージだから、そういうノリをになるんだと思う。

    相手合ってこそのコミュニケーションだから、ヒサシ君の反応には理由があるだろう。

    いや、君とそんな仲良くねーしじゃなくて山口さん、ここはひとつ、ヒサシ君に合わせてあげて。

    山口さんが若々しいってことで、喜んでいいんじゃないかと思います。

    きっとヒサシ君に合わせることで、新たな世界が拓けるさ!山口さんが教えてくれたことさ!

    そんなふうに思いました。

  4. nobu より:

    以前に比べて行間が減ってしまったと感じていました。
    テロップと後付けの笑い声で笑うところを指定されたバラエティ。
    あらかじめ結末を知ることが出来て
    心情を説明台詞でいちいち伝えてくれるドラマや映画や小説。
    言葉や音を詰め込みすぎた音楽。
    自分の子供たちの世代にはいつもの景色かもしれませんが
    そこには誤解も想像力も思い入れさえも入る隙間がなくて
    時々、息が詰まりそうになります。
    悲しいことですが
    受け手が作り手に信用されていない時代になってしまったのかもしれません。

    Seize The Day、連載時から楽しみに読んでいました。
    OFFICIAL BOOTLEGの新作とともに楽しみにしています。

  5. 風にハモ太郎 より:

    今日のブログタイトルから昨日のわたくしの投稿にお叱りを受けたかと思い冷や汗がでました(笑)。「行間」を読めば「ハトヤ」は素晴らしい。が伝わりました(再読した次第です)。
    閑話休題。
    明日は日本で3公演の内sold outはZEPP HANEDAだけで次のAustraliaは続々追加公演が決まったwilcoのライブにギロッポンへ行かれる日ですね!・・・・・・・。

    お帰り道の高速の車内でwilcoをながすストーリーズ投稿をいただけると、嬉しいです。ご検討下さい。

    追伸:メンバーの名前、覚える気しないと山口さんにこのブログで言われたWILCO。
    褒めていらっしゃったベースプレイヤーはジョン・スティラットさん。
    そして、いつか日米マーキームーン対決するのは「ネルス・クライン」さんです。
    そんときは日本側のベースは・・・(みなさんご存じの!)。

  6. りゅういち(59) より:

    今宵、CHABOさんの名曲の一節が、ずっとリフレインしています。CHABOさん曰く「俺の職業、BAND MAN。職業欄にはBAND MAN」 洋パイセンも100%、BAND MAN。5月、京都磔磔、楽しみです。

  7. 内山五月 より:

    行間の無さ。最近の歌にも感じます。
    畳み掛けられっぱなしで耳が疲れる。
    あと曲芸みたいな歌い方されてもなー、って感じたり。

  8. ハートロッカー より:

    変わらぬ事も一つの才能とは良く言ったものだ。さすがだよ山口さん!本当に嬉しい。

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