月別アーカイブ: 11月 2023

長野にてday#002

11月20日 月曜日 曇り   HWツアー、「恩返し特別編」無事終了。  ネオンホールでの二日間。ソロも含めて、これまでに積み上げてきたいろんなことが濃厚に開花したプレシャスな時間だったと思う。  決して大きなハコでないから、ほんとうに限られた人数しか体験できないんだけど、場所と想いがミラクルを産んで、それが裏通りの「文化」になっていくことが伝わっていたら、ほんとうに嬉しい。  いろんな音と想いが染み込んだ木のハコはデフォルメする必要がない音がする。若いエンジニアがその技術を継承してくれているのが嬉しかった。  木枯らしが吹いて、初雪が舞う長野は昭和の良さが色濃く残るいい街だった。  愉しんでくれたかな?来てくれて、ほんとうにありがとう。  ステージに貼られた手作りの看板はツアー最終日まで僕らの旅に同行してもらうことにした。ツアーが終わったら、メンバーのサインを入れて、長野にお返しします。

カテゴリー: 未分類 | 6件のコメント

長野にてday#001

11月19日 日曜日 初雪   起きる物事にはすべて意味がある。そして起きた事象よりもプロセスにこそ意味がある。  長野とバンドにまつわる長くて遠い道。それは歩いた者にしかわからないと思う。関わってくれている人たちも、オーディエンスも、それぞれに年を重ねた。  木でできた小さなハコにはその年輪が飾られていた。ステージが狭すぎて、ステージ脇のトイレへと続く動線は封鎖された。笑。オーディエンスは超絶至近距離からバンドのダイナミクスを生で浴びた。たぶん、あの音を体験したら、トラウマになると思われ。だって、あれがほんとうのバンドの音だからね。ハコで鍛えられ、育てられたPAマンも照明の彼女も素晴らしかった。  なにより。長野に道を創ってくれた主催者と元気に会えたのが嬉しかった。  愉しんでくれたかな?打ち上げにはにゃんと主催者の手料理と池畑さんのためにテキーラと3大アニバーサリーを祝うケーキが並んでたよ。ありがとう。最高!!

カテゴリー: 未分類 | 7件のコメント

長野へ

11月18日 土曜日 暴風 朝起きて、コーヒーを淹れながら、植物たちに水をやって「おはよう」のあいさつ(かなりの数)。その後ストーブに火をつける。 極寒の日のためにガスストーブもエアコンもあるのだけれど、オレは昔のストーブが好きです。湘南はそんなに寒くないので、よほどのことがなければ、ストーブだけで大丈夫。あ、音楽はね24時間某国のラジオが流れてます。家にいないときも。笑。 とってもいい時間。 とかなんとか言ってたら。今日は長野でライヴなんす。恩返し特別編。先週、在来線の遅れでグランクラスに乗るハメになったのでね、、。今日の運行状況を調べたら、、「遅れとるやないけ!」。がーん。 しかもね。いつも思うんだけど、JRの情報は分かりにくい。どのくらい遅れていて、どうすればその新幹線に乗れるのかって肝心なところがわかりにくい。思うんだけど、昔の国営体質と独占体質が滲みでてるんだよね、、、。JR東海とJR東日本はアプリが違うんだよ。知ってる?意味わかんないでしょ?管轄は違ったとしても、そこは同じにしろよって。ユーザー目線でいけよって。 最近のいろんなレギュレーションの変更にスタッフたちも怒ってます。こっちは仕事して、どーしても乗変して帰らなきゃいけないときがあるんです。決めた時間に乗れなくなることもあるんです。まぁ、でも今のJAPANの少ない勝ち組に何を言っても通じないかもね。自衛するしかない。 だから、わたすはひとりのツアーは自分で移動するんです。駅のうるさい案内も聞きたくないし。あれ、ほんとうに日本だけだからね、、、。 さぁ、気分を入れ替えて。長野のみんなに会いにいこう。 いろんな人から足元の質問があったので、画伯描いておきましたよ。  

カテゴリー: 未分類 | 3件のコメント

明日は長野

11月17日 金曜日 雨   ウインタースポーツをやるようになって、たくさんのインスピレーションを自然からもらっています。これはなにものにも変え難い。「無」と「空」の違いを身体で理解できるようになったというか。  明日、ツアーで訪ねる長野からはほんとうにたくさんいろんなものをいただきました。そんな意味での「恩返し特別編」でもあります。外国の4000メートルの山もすごかったんだけれど、加齢を重ねて長野がすごいと思うのは、近くに温泉があるってことすね。これはほんとうにデカい。早朝から山に行って、帰ってきて温泉に入ってビール飲んだら即終了。自分の魂が浄化されていくのがわかります。  僕にスキーを教えてくれた先生は今でも現役で、頭が上がりません。明日もライヴに来てくれるんじゃないかな。世界でたったひとり「先生」と呼ばせてもらってるんだけど、雪の世界の「アイオープナー」です。感謝しています。あ、オリズルランをシェアしてくれたのも彼です。うちで着々と培養してるんで、ちょっと待っててください。笑。  長野、でっかくてね。冬になると出没してるのは北信。滞在してる温泉は猿も入るところの近くです。僕は好きなところにとことん行くタイプなので、近くに野沢温泉もあるんだけど、浮気はしません。妙高あたり(新潟県か)もどえりゃー降るんだけど、北信の雪はニセコにもぜんぜん負けてないというより、こっちの方が好き。某国の4000メートルよりよかったりします。  今年訪れた、南信の飯田市。焼肉がどえらく上手くて再訪決定。伊那には信州大学農学部があって、よく行ってました。失われしバンカラ。生まれ変わったら信州大学に行きたいとマジで思ってます。  なにはともあれ、長野(と一言で言ってもむちゃデカい)に住んでたら、夏は晴れたらずーっとバイクに乗ってるだろうし、春と秋はランニングしてるだろうし、冬はスノーボード三昧だな。でも、明日は新幹線一択で。ピュアに音楽をしに参ります。  ネオンホールはこの国に残った最後の「木」のハコなんです。あそこで生音浴びたら、トラウマになると思われ。なので、エンジニアもあえてうちのスタッフではなく、その響きを知り尽くしたハコの青年に任せることにしました。あのハコに機材を運び入れるのはどえらい大変なんだけど、スタッフが汗水垂らしてがんばります。  ぜひ、来てほしいです。もう一度。ぜひ、来てください。  でね。ウインタースポーツをやるようになって。ギアはたいせつです。一歩間違えたら死ぬしね。達人に教えを乞いながら、いろんな失敗をしながら、だいぶ理解してきました。たとえば、パタゴニアのキャプリーンってインナーがあります。ユニクロの良く似たものの5倍くらいするんだけれど、どえらく素晴らしい。15年使っていても、まったく問題なし。軽いし、着心地いいし、速乾性だし。雪山での綿は危険なのです。だいたいシーズンはじめに2枚くらい買えば、どんどん溜まっていくわけです。毎年改善されてるし。年を取ると「軽さ」も重要になってきます。ものすごく楽。しかも、ここの製品は壊れても修理してくれます。その理念が素晴らしい。結局のところ、値段が5倍しても、死ぬまで使えるとするなら、無駄じゃないと思うのです。試しにランニングのギアも買ってみたんだけど、いいっすね。先進的なデザインはまるでないけど、用途に適してる。オレ、パタゴニアの回し者でもないけど、お試しあれ。  弘前でもたくさんグッズをゲットしてくれたって。ありがとう!12月末に発売する民謡深堀りシングル#002「花笠音頭/砂山」も置いてるんで、ぜひゲットしてください。

カテゴリー: 未分類 | 5件のコメント

年を取るってことは

11月16日 木曜日 晴れ   年を取るってことは自分への向き合い方が難しい。特に自分に抗って生きてきたタイプは往年の自分とのギャップを受け入れられず、無理して怪我につながりやすい。  わたすはもうそんな時期は過ぎた(はず)なので、ツアー1本目の弘前から帰ってきて、なんとなく身体が重いので、ランニングさえ控えていた。昨日はもういいだろうと、いつもの10キロを5キロくらいにしようと家を出た。寒かったのに半ズボンだったのを向かいの仲良しのおじさんから「寒くないの?若いね!」的な励ましを受けて颯爽とストリートへ。  いつもと何の遜色もない走りだったのだけど。とつぜん「ビキッ!」と自慢のふくらはぎに激痛が。それから走れなくなる。こりゃ、どっからどう見ても「肉離れ」。アーメン。足を引きずりながら帰ってくる。  なんだかなぁ。ストレッチもしたしなぁ。落ち度があるとするなら、「半ズボン」だけなんだよなぁ。ほんとうにコンディションを保つのは難しい。うちはスタッフがメンバーの年齢のことを考えてくれてるから、行程も極めて人間的なんだけど。  思ったより加齢は手強い。  あ。ライヴには影響ないんで、安心して長野に来てください。若干動きにキレがないくらい(笑)かな。支えてくれるオーディエンスのみなさんも決して若くはないだろうから、あたたかい格好で来てね。

カテゴリー: 未分類 | 1件のコメント

贖罪

11月15日 水曜日 曇り   夜中に急に小学生のころを思いだして眠れなくなることがある。もう半世紀以上も前のことなんだけれど。  Aさん(女性)はいつもいじめられていた。線が細くて、自己主張はまったくなく、たぶんあまり裕福な環境では育っていなくて、いつも同じ格好をしていて、教室の隅に佇んでいた。彼女が笑ったのを一度も見たことがない。彼女に落ち度なんて、なにひとつないのに。  フラッシュバックみたいに、今でもときどきとつぜん思い出して、胸が痛くなる。オレはもっとなにかができたんじゃないかって。実際できたと思う。こういうことはやめようって、もっとでっかい声で言えたと思う。  幼いってことは、なんて残酷だったんだろう。  実はオレもいじめられていたことがある。近所のクソガキ2人に執拗に。人間ってやつは3人寄るとだいたい1人が酷い目に遭うことになっている。体格も性悪さも、人数的にも勝ち目はなかったから、復讐には実に2年を費やした。周到に準備を重ねて、ついに決行。奴ら2人を泣かせて謝らせたあと、その達成感のなさに、復讐には意味がないことを知った。こんなことに情熱を傾けるのは時間の無駄だって。  Aさんがそんなこともするわけないから、ずっと静かに耐え続けたんだと思う。彼女の気持ちを思うと、ほんとうに胸が痛い。  彼女が中学にいた記憶がないから、どこかに転校したんだと思う。今でも願うことはただひとつ。幸せに元気でいてほしい。  世界で今起きていることはまったく同じ図式。幼かったころと同じことをしたなら、ただのアホだ。だから、Aさんには感謝しかないし、もし会えることがあったら、こころから謝りたい。  人前で歌うって、そんなことだったりもする。背筋を伸ばした贖罪として。

カテゴリー: 未分類 | 2件のコメント

今週末

11月14日 火曜日 晴れ はてさて。 湘南に帰ってきました。温度もだけど、ひかりが都内とは違うんです。なんだか、ほっとします。 弘前公演、町の人たちはもちろんのこと、旅と合わせて違う町から来てくれた人も少なからずいたって聞きました。それはとっても嬉しいことです。「恩返し特別編」は僕らの大好きな町に恩返しをするっつーコンセプトもあります。岩木山神社とか行ってくれたかな?あとね、温泉もどえりゃー素晴らしいんです。 今週末は長野です。言わずと知れた善光寺、ちょっと足を伸ばせば戸隠(真冬になると積雪で奥まで行けなくなるので、今のうちにぜひ)、小布施もとってもいい町です。ネオンホールは今回のツアーでもっとも小さい会場です。でもって木でできていて、スピーカーは昔映画館にあったアルテック。優しい音がします。 超絶至近距離でほぼバンドの生音を全方位的に浴びることができます。これは東京の会場とは違った楽しみ方ができます。2daysなので、ちょいと曲も入れ替えます。まだ少し残席あるみたいなんで、お見逃しなく! てか、長野のなにが好きって。町から美しい山が見えるところです。千曲川もほんとに美しい。冬季は特に長野に住みたいと切に思っておりまする。    

カテゴリー: 未分類 | 4件のコメント

続けることとミラクル

11月13日 月曜日 雪 たいせつなミッションを残していたので、オレはひとり町に残った。 岩木山神社で空と話して、この町のバンドとミーティングをする。 町には固有の歌があった方がいい。もうそんな町は沖縄の離島でさえ見つけるのが難しい。ネットの普及によって、多様性が失われていく。 バンドで一番難しいのは続けることだ。考えてみればあたりまえの話で、そもそも他人、かつ、個性はバラバラだからこそ音を出したときに一丸となることに力が生まれるわけだから、人間関係はややこしさを極める。 それでもオレを含め、バンドが好きでたまらない輩が幾多の試練を乗り越えて、それを続けようとするのだった。早い話がアホなのだ。ずっとともだちでいたいのなら、バンドなんてやっちゃいけない。 44年のキャリアの中で、どうにも行き詰まって、一回だけ某人物(故人)のすすめにしたがって、活動を休止したことがある。失ってみると、バンドが自分にとってどれほどの存在だったのか、身にしみてわかった。それはこの世界で自分が唯一属している「集団」で、組織に馴染めない自分にとって、世界とコミットするためにどうしても必要なものだった。 血を分けた兄弟のような存在に「もう一緒にはやれないのだ」と宣告するのは互いにとって、辛いにもほどがある。身を切られるより辛い。でも、恋愛と同じで相手の目を見て、一思いに斬らなければかならず遺恨を残すことになる。自分の手を汚すほんとうの意味をそこで学ぶことになる。だから、そんなことを他人にやらせるやつ、逃げるやつとは永遠に友人にはなれない。そのズルさは音楽ににじみ出る。 さて、バンドだ。そこにはミラクルが潜んでいる。そのうち「奇蹟の起こし方」とか「運命の動かし方」とか「岩を動かす方法」とか本を書こうかと思う(嘘)。でも、最後に必要なものは精神的な意味も含めて「体力」でしかない。体力がなければ、判断を誤る。体力に情熱は宿る。 ある種のロックミュージシャンが身体を鍛えるのは、それを本能的に悟っているからで、かくいうわたすもマッチョになりたいわけではなく、体力を落とさないように鍛錬は必要だ。 そんな話をしたわけだけど、彼らがミラクルを起こして、町の誇りとなるようにオレも全力を尽くそうと思う。 その上で、横尾忠則さんが三島由紀夫に言われた言葉を引用しておこう。いわく。 「君の作品には礼節がない。実に無礼だ。しかし、芸術作品には礼節がなくてもいい。だけど、人間に不可欠なものとして礼節は必要だ。例えば、縦糸が創造だとすると、横糸が礼節だ。この2本の糸が交じわったところに霊性が宿る」 この霊性と言われるところにミラクルは存在してる。 かつて横尾さんにジャケットを描いてもらったとき、ふたりの間に会話はほとんどなく、僕は歌い、彼は僕の写真を撮影していたけれど、そこには確かに霊的な結びつきを感じていた。 演奏を終えて。「ジャケットを描いてください」と言ったなら。彼は「もう描きました」と時空を軽く超えたのだった。    

カテゴリー: 未分類 | コメントをどうぞ

ザ・ベリー初日

11月12日 日曜日 ときどき雪   弘前にて。ザ・ベリー初日  初日はいろんなことが起きる。それがツアー。でも、それを初雪の弘前で迎えられたことがどれだけ嬉しかったことか。  寒い日にたくさん来てくれて、ほんとうにありがとう。愉しんでくれたかな?

カテゴリー: 未分類 | 3件のコメント

弘前市へ

11月11日 土曜日 雨   HWツアー初日。青森県弘前市へ向かう。  しょっぱなから在来線の遅れ。新幹線に見事に乗り遅れる。知ってる人もいると思うけど、このところ飛行機、新幹線、ホテルは満席が続いていてどうにもならない、、。  青森に行く新幹線は本数が少ない。チェックしたら、残りはグランクラスしか空きがない。たぶん、東京駅の「みどりの窓口」は長蛇の列で、並んでる間に、この席すらなくなったら青森に行けなくなる可能性もある。止むを得ず、ネットで買って、払い戻しに延々並んだなら。  払い戻し不可(スタッフが購入してるので彼のクレジットカードでなければ不可)、僕が払い戻しするなら、購入された博多駅まで行くように、、、、。  なんなんだかなぁ、、、この体質。昨今のJAPANそのもの。  結局、グランクラスが唯一空いていた新幹線が来るまで待って乗車。そこにスタッフからメール。僕が乗るはずだった席は既に売られていて、仙台から知らない人が乗車してきた、と。  やるなぁ、JR。こちらには何の落ち度もないんだから、せめて払い戻しした上で、チケット売るならわかるけど。高いチケット買わせる、払い戻しはしない、元の席が空いたから売る、、。  まぁ、人にやられていやなことは、自分が誰かにしなきゃいいってことだね。苦笑。  そんなことより、明日はツアーの初日なんだよね。いいエネルギーを循環させることに集中したい。弘前、明日の予報は雪だって。  弘前で2年連続して、バンドで還ってくることができるなんて、フツーのことじゃないと思ってます。旅を弘前から始めることができるのをとっても嬉しく思っています。  さぁ、ツアー開始だ。全力で音楽を鳴らします。ぜひ、来てください。 ついしん    先日、伊藤銀次さんのネットラジオ?に出演しました。銀次さんとの会話はいつも愉しいっす。ぜひ。

カテゴリー: 未分類 | 3件のコメント