日別アーカイブ: 2023年12月29日

誠実に生きること

12月29日 金曜日 晴れ 暗いニュースが多かった中でみんなが祝福してくれたこと。そのことは忘れないし、とっても嬉しかったのです。 二人ともとてもプライベートな人間だし、芸能人でもないし、黙っておいてもいいじゃんと、半分はこころの悪魔が囁いてました。笑。 でも、ファンが支えてくれなければ、とうていここまで歩いてくることはできなかったわけだし。ならば、ライヴの日に直接自分の口で伝えるのが筋だと思ったのです。そこに来れない人もいるから、それぞれの場所でそっと伝えて、それで終わりにしよう、と。 ところが、、、。恐ろしきネットの時代。これを書いてる場所もネットなわけでして、、、。アーメン、ラーメン、冷や素麺。 今回僕が伝えることは、今の世の中についてです。参考にしてくれたら嬉しいです。 取材にはお金がかかります。タダでは成り立ちません。これまでに無数の取材を受けましたが、取材されるこちらに報酬が払われることはほぼありませんが、たとえば新聞記者はサラリーをもらっているわけで、その時点で取材にはお金がかかっているわけです。新聞記者にもいろいろいますが、稀に素晴らしい記者もいます。社会的意義を常に考え、自分の足を使って調べ、質問をまとめ、記名原稿を書きます。お金をもらう代わりに「文責」が発生していると言ってもいいか、と。責任の所在が明らかなんです。こういう取材は受けていても気持ちがいいものです。 一方、主流になりつつある粗悪なネットニュース。芸能人や著名人のSNS投稿から記事を作ります。取材費ゼロ、文責なし、SNS投稿とWikiあたりのテキトーな内容を組み合わせて薄っぺらい記事ができあがる。まったく足を使っていないし、本人への事実確認も皆無。今回、一件だけ写真提供の要請がありましたが、こちらとしては当然拒否します。書かれたくないんだし。出た写真や記事、すべてこちらは制御できません。通常、このような折衝は音楽事務所がやりとりしたりもしますが、そのような世界からはすでに離脱しています。 誰が書いたかもわからないそれらの記事はあっという間に拡散されていきます。本人たちの思惑とはまったく別のところで。在宅でこのような記事を書くことを生業としている人たちがいて、その閲覧数によって収入が増減しているであろうがゆえ、その記事のテキトーさは加速します。呆れます。 今回、それらを見てものすごい数の人が連絡をくれました。それはそれでいいんです。こんな時代に明るい話題をありがとう、と。 でも、はっきりと言っておきたいのはあれはニュースではありません。勝手に拾った写真を使ってテキトーなことを書くなら、せめて名を名乗れ。文責を明らかにしろ、と。 情報はタダじゃないんです。成り立たないんです。音楽も映画もそう。タダじゃないんです。誰かが傷ついて、誰かが利益を得ている。 僕がみんなに伝えたいのは。そのレベルの記事が氾濫してるってことです。僕らのことならまだいい。でも、シリアスな事件だって当然あるわけで。今日もどこかで誰かが確実に傷ついてるんです。取材もせず、責任も負わず、朝から薄っぺらいものが世界に垂れ流される。人々はスマホを見てそれをニュースだと思う。それは違う!と声を大にして言いたい。 95年の震災を自分の目で見て、それから僕は自分の目で見たものしか信用しなくなりました。今日も世界のどこかで無慈悲に誰かが殺されている。実際にそこにいくことが叶わないとしても、そのニュースと呼ばれるものがほんとうなのか、僕は常に疑っています。自分で選択して、判断しなくては。垂れ流される無責任な主観を鵜呑みにしていたら、バカになる。 人として誠実さを忘れたら、終わりです。 昨日、とある尊敬する人物のサイトを見る機会がありました。どうして好きなのかって、その人が群れることなく、どんなに逆風が吹いていても、自分が信じた道を往くからです。サイトからも誠実さが滲みでていました。僕はいつだってかくありたいし、善きものを世界に循環させたいんです。 せっかくの祝福モードに水をさしてごめんね。常々伝えているように、僕が生きていることは人体実験でもあるので、役立ててほしいのです。 最後にひとことだけ。記事を書いているみなさん。この文責は僕にあるし、勝手な引用は禁じます。 以上!この話は終わり。 これからもこのblogはたいせつにしたいと思っています。たくさんのメッセージをほんとうにありがとう!!とっても嬉しかったです。 もうひとつ、お伝えしたいこと。ライヴ会場で配られていた僕の本のフライヤーに関するインフォメーションです。 文中、12/26から予約受付予定〜と書いてあったと思うのですが、このような状況(上記のような)により、その体勢を整えることができませんでした。すいません!! これは信頼している仲間たちと4〜5年(もっとかも)かけて作っているとってもたいせつな本でして、いろいろすったもんだありましたが、内容がドえらく素晴らしく、2度と書けない力作でもあり、みなさんに誠実さをもって届けたいとの思いから、外部の出版社を通すことなく、自力で出すことにしました。 60歳を迎えて、これから最後の原稿を書くところです。来年の春から、2年かけて日本中の津々浦々を旅しようと思っています。その頃にみなさんには届けられると思います。なので、ちょっと待っていてくださいまし!!

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