2021年のイージーライダー

9月26日 日曜日 晴れ

インスタライヴ用に買った100インチのスクリーンで「イージーライダー」観たよ。もう何回目だかね。笑

アル中弁護士役のジャック・ニコルソンが我がヒーロー、デニス・ホッパーにこう言うんだよ。

「連中はあんたが象徴する自由を怖がってるんだ。自由について話すことと、自由であることはまったく別のことだ。、、、、みんなが個人の自由についてしゃべるけれど、自由な個人を見ると、たちまち怖くなるのさ」。

嗚呼、素晴らしいね。40年以上前に紫の煙に巻かれながら「明確に」真理が語られてること。

あくまでもオレの意見だと思って聞いてね。こんなこと人に強制できることじゃない。

音楽でプロになったけど、苦しかったんだよ。レコード会社も事務所もまったく向いてなかった。会社に行くと途端にお腹が痛くなる。ほんとの話ね。最低なことにオレには「成り上がり」欲がなかった。オレは音楽がやりたかっただけ。そんな奴、売りにくいよ。スタッフも。

で、そんな世界にいて、自分の生き方がはっきりと見えてきた。

ありとあらゆる団体から距離を取ること。なににも所属しない。あ、バンドは除く。誰もやってない生き方にチャレンジするってこと。自分の直感を信じること。仕事は与えられるものではなく、自分で創ること。

ずいぶん楽になったよ。もちろんオールラウンドにいろんなことをこなさなきゃいけないんだけど、自分が好きでやってることだから、なんともない。苦労とはいわないよ。気がついたら、ヤンバルクイナとか、イリオモテヤマネコとか、カンムリワシみたいに絶滅危惧種的扱いを受けるようになってた。「あ、あの人は仕方ない」みたいなね。いいのか悪いのかわからんけどね。

イージーライダーはいとも簡単に差別主義者に撃ち殺される。それがアメリカで、自由の国とニンゲンの本質だと思うよ。

むやみに怖がるんじゃなくて、それぞれがそれぞれに「自由」について考えてみたらどうだろう?

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2021年のイージーライダー への3件のコメント

  1. いまむらだいすけ より:

    今日の日記を読んでふと思ったのですが。。。

    映画『ノマドランド』はご覧になりましたか?
    きっと山口さんやHeatwaveファンの皆様に刺さるであろう映画です。
    「自由」について考える手がかりになるかと。

    https://searchlightpictures.jp/movie/nomadland.html

    キャンピングカーで生活して季節労働しながら米国を旅する老人たちの生活を精緻・静謐に描いた作品。
    「自由」のドリーミーなところとヘヴィなところ、相互扶助するコミューンの人間関係、それを仕組みに組み込んでいる大資本の不条理、、、
    まさしく「2021年のイージーライダー」です。

    ピンとくるものがあれば観てみてくださいませ。

  2. Masako より:

    映画のシーン。ガソリンタンクにお札?を隠してるところ。モーテルに泊まろうと断られ、野宿。アメリカの広大な地を砂煙を上げながら走る、後ろにバイクに乗り、両手を広げ鳥のように羽ばたくシーンがとても好きです。日本には無い自由を感じました。言葉にはあまり印象はなかったけれど、ジャック・ニコルソンが語るアメリカの「自由」。この映画の伝えたいことなのでしょうか?断片的なので、内容は少し分かりづらいですが、アメリカの時代背景が浮かびます。
    チョッパーのハーレー・ダビッドソン、カッコいいですね。私が中学生の頃、男の子の自転車のハンドルがチョッパーになったりと、イージー・ライダーの影響だったのかなぁと思いました。自由を憧れた、男の子たち。
    「自由」を考える時代がまた、やってきたのかなぁ?

  3. かまを より:

    グライド・イン・ブルーという映画も良いですね。監督はジェームス・ウィリアム・ガルシオ(シカゴのプロデューサー)、音楽も彼がやっていますがどちらも最高ですね。個人的にはイージー・ライダーと対になる映画と思っています。ELECTRA GLIDE IN BLUE、というかっこいい原題です。

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