日別アーカイブ: 2022年4月24日

青森県弘前市にて

4月24日 日曜日 晴れ   ミュージシャンはステージに上がって音を出した瞬間に、会えなかった空白の時間に起きたことを悟るもんなのである。  コで営業がままならなかった2年間、この小さなハコが未来を見据えて苦闘してきたのはすぐにわかった。  前よりも音の粒が細かかったから。  粒を細かく表現できるときはグルーヴもタッチもいつもより繊細にコントロールが可能になる。だから最後の方をのぞいて、細かい表現をした。それはミュージシャンにとっては最高のキャンバスを与えてもらったことになる。  さいきんライヴをやると、自分がおかしな領域に達しているのがわかる。なんというか、幽体離脱しているというか、自分がやっているのに、誰からやっていて、それを観ている感じというか。とある巨人の言葉を借りれば、言われたときにまったく体感として理解できなかった「主観、すなわち客観」という境地なんだと思う。  オレはこの町が好きで、激しい四季が生みだすあらゆることが好き。どこかの頭のおかしい人間が戦争をしようとも、四季はまんべんなく人間に苦楽を運んでくる。それを体感させてくれることことが「meanings of life」だとこの頃思う。  まだまだたいへんな時期に足を運んでくれて、ありがとう。たくさんのインスピレーションをありがとう。  この町になにができるか、真剣に考えています。

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