5月25日 水曜日 曇り
複数の原子炉がメルトダウンを通り越して、メルトスルーしていると云うニュースが3番目に扱われる国に僕らは暮らしている。腐ってるとか、怒ってるとか、心が折れたとか、諦めたとか、絶望した、とか、そんな次元は通り越した。完全に終わってる。熱いと云われようが、ダサイと云われようが、無意味だと云われようが、僕は自分が出来ることを笑いながら、全力でやる。何故なら、自分が死ぬときに、全力を尽くさなかった自分を許せないからだ。そんな人生、僕は嫌だ。
僕らが使った電気のために、子供を守れないと鬱になっている母親たちの気持ちを、生まれ育った街に帰れない人たちの気持ちを、未だ亡骸さえ拾ってもらえない魂たちを、何の罪もないまま被爆させられる子供たちの未来を、いつ街を出て行けと云われるか分からず復興できない人たちの気持ちを、、、、。
http://www.youtube.com/watch?v=2238SosnReU&feature=player_embedded
偽善とでも何とでも、云いたい奴には云わせておけばいい。これはあくまで僕の問題なのだ。世界の問題である前に。14歳だった僕に「光」をくれたのはジョー・ストラマー。もう少し詳しく書けば、人を信じる彼の「態度」。僕が生きている限り、その「光」には一点の曇りもない。
僕の身体をメンテしてくれる整体師がこう云ったのだと。震災以降、人々は太ったと。多分、生存本能なんだろうね。僕は体内に、精神に、毒がたんまり充満していた。当たり前だよ。こんな世の中に暮らしてるんだから。ときどき絶妙なタイミングでやってきてくれる某シンガーと徹底的に飲み倒して、笑い転げて、居合わせた誰かと無意味な言い争いをして、解毒は完了した。
さ、アホな話題でも。僕に同居人が出来ました。つっても、ニンゲンではありません。植物です。ミュージシャンは家を留守にすることが多く、動物も飼えないのです。イヌもネコも、大好きなんだけれど。植物にはまったく明るくないのだけれど、何処かで見かけたオリーブの木。何だか、ヴァイブレーションがいいなぁ、と。そんな事を花屋のカオルちゃんに話したことがあるのです。そしたら、カオルちゃん、僕の話をずっと覚えていてくれて、「ヒロシさん、市場で恋した木があるんです。持っていきます」と。カオルちゃん、遠いところからわざわざレンタカーを借りて、運んでくれました。彼女の手にかかって、植え替えられるオリーブの木。プロって凄いなぁ。この人、本当に植物好きなんだなぁ。その光景は愛に溢れていました。こんな日々が少しだけ、明るくなる。僕は彼女の仕事に敬意を表して、この木を「カオルちゃん」と命名。その場に居合わせた前述の某シンガー「あーあ、ヒロシさん、遂に植物に走っちゃったよ」。アーメン。
オリーブ、実はなるんでしょうか。
すくすく育つことを祈ってます。
ヒロシさんに愛されて育つカオルちゃんが羨ましいです(笑)