福岡にて

7月28日 日曜日 晴れ

ホテルにイベンターが迎えにきてくれる。建物から車へのわずか15メートルで思った。夏だ。博多の夏だ。しかも天神の。これ、わかる人にはわかるはず。酷暑なんてものじゃない。南の島の方がよっぽど楽なやつだよ。焦げる。

故郷のステージに立つと、いろんな想いが押し寄せてくる。ちょっと言語化不能。

ひとつの音がゆっくりと減衰していくこと。音と音の隙間が感情と未来を描くこと。そんなことを考えながら、ステージに立っていた。愉しんでくれたかな?

来てくれて、ほんとうにありがとう。

たった一本のギターですべてのステージをやりきること。それも悪くない。

 

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福岡にて への5件のコメント

  1. yoshi-in より:

    ライヴお疲れ様でした。
    昔懐かしい曲たち、そして新しい曲の卵たち。
    また数ヶ月後にどのように育っているのか楽しみです。
    そして私に言われているような。。。「ぜんぶイチからやりなおせ」(笑)。
    この曲名聞いたとき、あれっ?? どっかでこのセリフ聞いたことがあるなー。
    「ぜーんぶーイチからーやりーなーおせーーー」
    あ、これ、どんとさんの「あたたかい方へ」の歌い出しやん。(笑)
    確かヒートウェイヴの演奏で、どんとさんが歌ったCDもあったよな。(笑)
    でも山口版「ぜんぶイチからやりなおせ」がどう完成するのか、聞いてみたい、楽しみです。
    12月のバンドのライヴ、やはりスタンディングだそうなので(泣)、それに向けて体力づくりやっときます。

  2. TAKE より:

    圧倒的な熱量に痺れました。肉親、仲間、恩人への想いがシンクロした演奏に、何度も涙があふれました。そして笑いも。今日から仕事。昨夜の熱を帯びたままです。

  3. にしざきこうじ より:

    昨夜はとても不思議なそして素敵な空間でした。何度か涙がグッと込み上げてきたり(^^) 磔磔でのHW session、八幡浜、熊本、いわき、東京などこれまでにいくつかの場所で山口さんのステージに包まれて来ましたが、福岡は(特にROOMSは)いつも特別な(とても自然な)山口さんに会える気がしています。今年もあと何度かこの空間を楽しめると思うと日々頑張れるってもんです。ありがとうございました!

  4. 中村”いっぺい” より:

    昨日のROOMSでのライブ、広島から参加しました。
    ちょうど1年前(1日違い!)の同所でのライブは、台風接近のため、購入済みだったチケットを前に泣く泣く参加を見送ったため、今回は感慨ひとしおでした。
    しかも、去年はリクエストしておきながらも聴けなかった「SWEET REVOLUTION」が、今回は最前列で聴くことができ、無事リベンジを果たすことができました。
    山口さんに感謝です。
    ところで、この曲はポール・マッカートニーの「心のラヴ・ソング」 (Silly Love Songs) にインスパイアされたものであったことに、一週間前の水戸でのライブの最中に気が付いた、と演奏前にコメントされていましたが、実は私も、この2曲の共通点については、1年前のリクエスト時(2018/5/25投稿へのコメント)に指摘していましたので、ほめてください。
    いずれにせよ、私的に昨日のライブは、演奏はもちろんのこと、MCについても、過去に見た山口さんのライブの中では、最高のもののうちの一つでした。
    次回は、岩国で山口さんといっしょにギターが弾けるのを楽しみにしています。

  5. 中村文弥 より:

    拝啓 山口洋さま 事の本質を弁えられたお父様、教えを頂いた尊い先輩の死を背景に、想いのこもった、もの凄い完成度の(様に聴こえました) ROOMSでのライブ後、懐かしい故郷とその周辺で、貴重な時間をお過ごしのことと想います。三月末のオルガン座でのライブ、四月のHWセッション(磔々)、六月の初参加MLMSに続くこの度のROOMSライブとなりました。参加可能なチケットを予約する洋さんのライブDateが、今の私が泳ぎ着く海上のブイの様な標です。今年も、何とか、七月が何とか終わり、今日から八月です。
    七月に入り、或ることから必要であった三度目の私の、ほぼ最後の、転機が、突然、訪れましたが、又もや夢破れました。永らく遠ざかっていた懐かしい故郷の風景の中で現役最後の10年を暮らす、なんて未来は考えてもみませんでしたが、この「つかみかけた未来」は再び「砕けて散」りました。「誰かが笑うとき、誰かは必ず泣いていた」のは再び私でした。今回のライブの最後に、「上出来のままでは帰れない」の一声から、突然、ギターが高鳴ったBohemian Blue。あの失意の深夜、この曲を2011年版Liveで聴き、「立ち上がれ」なくて号泣した自分でした。中々、人生の行き辛く、想い叶わぬ日々です。こうした流れで、今回のROOMSのライブを迎えました。私がHWと洋さんの音楽に出会ったのは、今から八年ほど前の同じ境遇からでした。悔恨を嘗め尽してしまった前回の轍があり、突然やってきた失意と傷心の中で、今回のライブが、自分に、どう響くのだろうという線でいたところ、(とても小さい声で)「バ○ヤ○ー」で終わる唄に、ぶん殴られました。直前のMCで、いけないことは、「自己憐憫」「責任転嫁」「責任のがれ」(最後の言葉が想起できぬのですがこの儘でいかせて下さい)だと、ありました。これらは、〈悲し過ぎる自分は、もう駄目〉、〈あいつが悪い〉〈自分は知らない/悪くない〉の含意になると、その時、考えました。そして、帰路の新幹線で、これを反転させると、〈悲しくても生きるのさ〉〈悪いのは俺、俺を許してくれ〉〈自分でオトシマエをつけるゼ〉という言葉に反転できると閃きました(しかし、だからこそ、憐憫・悲しみ・痛みの時間も少しく大切と考えます。洋さんの唄は、この様な時にも胸に響きます)。さて、反転したこれらの言葉は、実は、洋さんの唄そのものですね!! 洋さんの唄は、辛いことや喪失を〈意味あること〉へと反転させ、それらを乗り越えていくラインの勇気、不幸に目を背けず向きあい、違う方向をまなざすラインが、辛い立場にある人たちのプラットホームになる唄と響きを音で紡いでいると、改めて、気づかされました。ライブ最後のBohemian Blueは、この様に、受け取りました。これは、明日への希望のメッセージです!! 私には、誠に有難いライブであり、encoreでした。
    今回のライブのMCで仰った〈音と音との間の世界〉。音と音との間の世界を温かく紡ぐ洋さんの息に接し、何かを感じ、考え、そして今日を生きることが、私にとっての洋さんのR&Rの世界です。傷心の中、出かけてよかったです。昨年は、台風による娘の体調不良により、Your Songs企画で「さらば、子守の唄よ」をリクエストした同時期のライブに行けませんでした。洋さんの故郷の唄をその故郷で聴きたかったのですが、それは、今回、充分に聴かせて頂きました。私の故郷から約1000キロ離れた洋さんの故郷に近い地に居ることの意味を噛みしめてみます。あと一言だけお許し下さい。私が敬愛する大島保克さん(とても心配です)は、ホームの「拾得」さんにて、「三線一本で、どこででも出来る」というご自身のライブスタイルを誇らしく語っておりました。ギター一本の会場に入った折、あの気概を反芻しました。長文、失礼致しました。 敬具

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