1月10日 月曜日 曇り
わたくす、ディズニーとはなんの縁もない暮らしを送ってきたのですが、ビートルズの「Get Back」を視聴するにはディズニーの軍門に下るしかない。
ちょっと悩んだけど、下りました。だってビートルズだもん。
あちこちに書いたから、みんな聞き飽きたと思うけど、小学校高学年のときに福岡市天神にある紳士服のフタタってところで、ビートルズの映画「Let It Be」を観たのです。そりゃぁもうどえらい衝撃を受けまして、親父に頼んでLPを買ってもらったのです。それがすべての原点。なんと48年前ですよ。
今でも一番好きなアルバムは「Let It Be」。あれからどれだけの音楽を聴いたのか不明だけれど、最初に手に入れたものが最高だったって、どんな幸福な音楽人生なん。笑。
名曲「Let It Be」。ラッキーなことにキーがCだった。どうしてもピアノで弾きたくて、小学生頑張りました。耳コピー。楽譜読めないし。ポールもオレも10本しか指はないはず。ぜったいに弾けるはずだと試行錯誤一ヶ月。この音だ!って見つけたときは鍵盤にセロテープを貼って覚えたのです。
ありゃぁ、いい体験だったなぁ。
つまりあのアルバムは僕の血肉なのです。
まぁ、詳しくはみなさんで調べてもらうとして、眠っていたフイルムを再編集して50年後に蘇るってやつなわけです。
このところクリエイティヴな頭を使ってたので、自分への褒美に1日1本づつ観ていたのですが、、、
すごいっすね、あの人たち。すごすぎる。なにがって、観ればわかります。すごすぎて音楽やめたくなる。笑。辛くて危うい環境だからこそ、あの珠玉の音楽が生まれてくる。バンドを続けてきた身としては、もういたたまれないシーンの連続なわけです。胸が痛い。あんなことも、こんなことも、経験します。ううっ。嗚咽。オレは4人全員のそれぞれの気持ち、わかります。誰も間違ってない。誰も悪くない。
魚さんとときどき話すのです。やりたいことはビートルズがぜーんぶやっちゃってる。既にって。
すべての人におすすめします。この作品。
くっだらない話を書くなら。ジョンはたった一本のエピフォン・カジノしか弾かなかった。ギタースタンドはまだこの世にはなかった。俺たちがヴィンテージとして今使っている楽器は当時、当然新品だった。ルーフトップコンサートは爆音だったと言われてるけど、PAから出ている音はヴォーカルだけだと思われ、そんなにデカイ音ではないはず。テープを回していたのが、アラン・パーソンズだった(オレも立ち会いたかった)。のちにフィル・スペクターがストリングやブラスを足して、ボロクソに言われてるけど、オレはそれを最初に聞いて育ったので「ネイキッド」の方に違和感がある。つまり目が開いて初めて見たものを親だと思う子鳥と同じ。笑。書き出したら、キリがないな。
でも、できれば映画館でおカネを払って観たかった。シネコンじゃなくて、早稲田松竹とか歴史のある映画館でね。
はい。50年前のビートルズにものすごい刺激を受けて、自分とみんなをつなぐ音楽に邁進しています。配信ライヴはこちらから。ギターアルバムはこちらからどうぞ。
観たあと、カジノ、欲しくなりました 笑。そしてポールも頑なにHofnerのヴァイオリンベースを離さないんですよね。昔のようにライブ演ってたときのビートルズに戻りたかったのかな?なんて思ったりしながら観ると、またグッときたり。観てよかったです!
Disneyは好きだけれど、ビートルズも観たいけれど、「GET BACK」は映画館で観たいと思ってます。街の映画館で。編集されていても、絶対に上映してくれると願っています。