日別アーカイブ: 2013年9月14日

汚れない靴はない、山梨県都留市にて

9月14日 土曜日 曇り オレは今、敬愛するCHABO先輩とツアー中で、なおかつHWのレコーディング中の身。同時に二つのことが出来ない頭。それでもなお、山梨県都留市にある高部座にでかけて行くのはどうしてかって? こうでもしなければ山あいに暮らしている人たちに音楽を届けに行けないからで、少なくとも数年に一度は会っておきたい大切な人たちだからで。中央道を走っているときに、ふらっと寄ればいいんだけれど、大抵の場合(今日もだけどね)劇的に急いでいて、ふらっと立ち寄れた試しがない。だったら、行かなきゃ。 オレは外様で、ときどき大好きな街に行く身だから、会わない間に何が起きたのか、久しぶりに会った人々の表情を観れば何となく分かる。誰かは人生の大切な岐路に立ち、誰かは命の大切さについて深く考え、エトセトラ、エトセトラ。高部座には失われつつある大家族が、コミュニティーにおける人と人との関わりが残っている。ある意味でそれは最新型かもしれない、と本気で思う。 看板犬のチャウが天に召されてたのは悲しかったけど、奴もここで暮らして幸福だったろうなぁ、とか。 高部座ってのは里山の山麓にある「高部さんち」である。こんなところに人が来るのかって。心配ご無用。来るのである。何で高部さんちでライヴをやるかと云うと、お母さんたちだって音楽を聞きたいけど、子育てが大変でライヴに行けないからである。だから、ステージ(玄関!!!!!)裏の通称「奥の院」にはガキんちょたちが集められ、お母さんたちが交互に子守りをしているのだが、ときどきイアン・ギランみたいに号泣する赤ちゃんが居たりして、これがまた高部座ならでは、なんだね。無問題。 ここには三世代が暮らしてる。じじばばと話してるだけで泣けてくるのはどうしてなんだろうね?お客さんに配られた超絶に美味しいおにぎりと、渋皮で煮られた栗。これはきっとおばあちゃんの味が嫁たちに伝えられてるんだろうね。だって、尋常じゃないんだよ、その美味さが。詰まっているのは「愛」なんだけどね。飢えてる分だけ、オレはそれを敏感に感じるのかもしれないけど。 オープニングを務めてくれた河口(コウグチ)修二君とは共通のともだちが居て、それはミスターチルドレンのギタリスト、ケンちゃんなんだけど、こんな里山でケンちゃんと繋がるなんてね。ケンちゃん、修ちゃんから伝言、聞いといてね。 書きたいことは山ほどあれど。今日は写真に語ってもらおうかな。「都留にまた来てください」って云われるのが一番嬉しい。ゆっくりしてたかったけど。でも後ろ髪を引かれるくらいがいいのかもしれないね。たくさんの愛をほんとうにありがとう。福島への気持ちも忘れずにいてくれて、ありがとう。みんなが寄せてくれた¥11,000、プロジェクトに確実に届けます。 どうか、お元気で。多謝&再見。  

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