月別アーカイブ: 8月 2015

8月16日 日曜日 曇り 寒い北海道にも慣れてきました。ニンゲンは現金です。関東と比べたなら破格の涼しさにも関わらず、涼しさの中に湿気を感じたりします。 久しぶりの旭川アーリータイムズ。変わらぬ体温でいつものように受け入れてくれることが、旅人には染み入ります。オレにできることは演奏にすべてを込めることだけ。愉しんでくれたかなぁ？ この街に行ったら、アーリータイムズに、ふらっとコーヒー飲みに行ってみるのもいいかもよ。終演後に先日のNHK-BSのCOVERS、お店の人が見せてくれました。ほー、こういう番組だったのね。あらためて、ブラフマンありがと！ また必ず戻ってきます。宿に帰っても、自分の体からジンギスカンの匂いがするとです。愛だなぁ、 旭川。 多謝&再見

8月15日 土曜日 曇り 終戦の日、70年、音楽をソーラーパワーで、そして、うつみようこ50歳の日。THE BACK HORNの山田くん、トライセラトップスの和田くん、それに我らがCHABOせんぱい。ライヴの感想なんて野暮なことは書きません。ただ、僕らは音楽のおかげで出会い、演奏した瞬間から減衰を始める音を響かせあって、中空にいろんな風景を描きました。オーディエンスの表情が変わっていくのを眺めてるだけで幸福でした。ミュージシャン、スタッフのみなさん、何よりもオーディエンスのみなさん、一番奥のステージまで足を運んでくれて、ありがとう！

8月13日 木曜日 曇り 「死して屍、拾う者なし」。ロックンロール、ヤクザな稼業。いったいいつまで続けられるのか、自分でも分からない。ただ、行けるところまで行くのだ。覚悟は決めた。 先輩方の創作意欲に激しく刺激を受けている。何かに憑かれたように創作する先輩方を見ていて、未だにロックンロールの可能性を感じる。オレはアホなのか？そうなんだろうね。でも、音楽の力は凄いのだよ。LIFEの終末がおぼろげながら視界に入ってきたとき、人には込み上げてくるものがある。 札幌。愉しんでくれたかな？音楽で出会ったともだちこそがオレの財産。ありがとう。君たちの傍らにいつも音楽を置いてくれてありがとう。それにふさわしい、新しい音楽を作って、また帰ってきます。 多謝＆再見

8月12日 水曜日 曇り まずは再放送のお知らせ。よかったね。 NHK BSプレミアム「The Covers ♯50 BRAHMAN」アンコール放送決定！９月１４日（月）23：15～23：45 我ながら面倒くさい奴だとは思う(この言葉、他人に最も云われたくない)。自分が操舵する乗り物は速くて、機敏じゃなきゃ気が済まないけど、誰かが操舵する乗り物は速いのが嫌い。例えば、新幹線は死ぬほど嫌い。あの数時間が耐えられないから、殆どの場合を除いて、自分で運転することを選ぶ。昔、のぞみが出現した頃、故どんと氏とそれに乗っていて、氏は「人間は単位時間あたりに移動していい距離ってもんがあるけど、この乗り物はそれを超えている」とのたもうた。まったく同感。魚と僕は嫌いな新幹線の食堂車でコーヒーを飲むのが唯一の慰めだった。今はもう、それもない。ぷんぷん。外国への飛行機はもはや諦めるしかない。乗っている間、人間としてのスイッチを切る。忍法蓑虫の術。人としての機能をオフにして、蓑虫になりきる。 で、船ですよ。新潟までクルマで走り、新潟港から秋田を経由して苫小牧まで、実に18時間。ドアtoドアだと丸一日以上。外国かよ！でもね、オレは好き。旅情があるんだ。その土地に行くのには意味があるんだよ。その土地の成り立ちには歴史があるんだよ。その土地で演奏するのは特別なことなんだよ。ルーティーンんじゃないんだ。 だから、道中本を読んで、ビール飲んで、風呂に入り、日頃できない思考を巡らせ、あとは寝る！ひたすら寝る！こんなにどうにもならない時間って愛おしいもんだぜ。敢えて、自分で時間を買ってる感じなんだわ。再稼働のことも、たっぷり考える時間があったよ。なにせ、こっちは建設中の大間の横を通っていくんだからね。昨日も書いたけどさ、これまた薄汚い立地だよ。ハラワタの底から怒りがこみ上げてくるぜ。カネだよ、カネ。しかも対岸の函館には恐怖以外に何のメリットもないんだぜ。 みたいなことがライヴに影響するから、オレはこういう移動手段を選ぶんだけど、人のことは分からないけど、たぶん間違ってない。札幌には世界でいちばん好きなバーがあって、これからライジングサンでたくさんのミュージシャンやスタッフがやってくるけど、オレが一番乗りで一番ややこしい方法でやってきたことを確認してホテルに帰った。さぁ、明日は札幌で演奏するよ。みんな来てね。

8月11日　火曜日　晴れ 　例のフェリーの事故。前にも書いたけれど、今日、オレはあの船に乗るはずだった。何とかゲットできた代替便はまったく違う場所（太平洋と日本海ってくらい）から出航するので、今日は大移動。しかし、暑い。 　昨夜、ブラフマンの番組が放映されたらしいが、ウチはBSが視聴できないから観てない。その時間は真っ暗闇の海沿いを、大汗かいて走ってた。笑。オレはTOSHI-LOWってか、ブラフマンの姿勢が好きで、今回もマネージメントを通してではなく、本人に直接頼まれたから、スケジュールは何とかしてでも、出ようと思った。実に骨のある連中だから、その情熱に応えたかった。ただ、それだけ。で、NHKに着いたなら、オレだけ見事にハメられてたことが分かった。笑。で、「あいつら、やるなぁ」とか思いながらもまったく腹が立たないのは、奴らに愛があるからだ。ってか、まっすぐだからだ。 　アナウンスしろとか、何とか、ぎゃーぎゃー云うんじゃないよ。あれはシークレットだったからいいんじゃないの？ブラフマンもNHKもそういう方針だったんだよ。それでいいじゃん。 　ってか、そんなにぎゃーぎゃー云うなら、ライヴに来いよ。ものすごいもの生で見せてあげますとも。それより原発の再稼働だよ。オレは恥ずかしいよ。福島からオレたちは何を学んだんだよ !!!!!!! オレは全国を自力で旅するから、原発がどんなところに建ってるか知ってる。薄汚いんだよ、やり方が。その立地と同じようにね。やり方が。盆でピープルが浮かれてるときにね。何の必然性があるのか説明しろよ。自分に子供が居たら、何て説明すんだろうね。再稼働のこと。道中、そればかり考えてたよ。船の18時間、考えてみる。 てか、この動画、よろしくね。あんまり言葉では語りたくない。でも、想いは込めた。無念さも絞り出した希望もね。

8月10日　月曜日　晴れ 今週土曜日、15日。MY LIFE IS MY MESSAGE、ライジング・サンのためのリハーサル。今回のメンバーは山田将司 くん(THE BACK HORN) 、和田唱くん (TRICERATOPS)、それに13年振りのソロアルバムを完成させたばかりの仲井戸せんぱい。それぞれのロックンロール・マナーが響き合って、素晴らしい「男祭」でした。是非、観に来て下さい。会場は居心地のいいBOHEMIAN GARDEN。たぶん、飛び入りの素晴らしいミュージシャンも居るよ。 スーパー楽しかったので、ものの見事に写真を撮り忘れました。ごめん。 ———————— それから、MY LIFE IS MY MESSAGE TOUR 2015。女性ゲスト3人を迎えてお送りした関東3公演。林ワタル監督による「新しい風」の映像が完成しました。メッセージはすべて音楽の中に込めました。楽しんでください。この映像、シェア歓迎っす。      

8月9日　日曜日　晴れ 廃盤などで、聴くことが難しくなっていると思います。今日はふたつのヴァージョンを貼っておきます。是非、聴いてください。 棘 – The song of Hiroshima (1989年、福岡でレコーディングされたヴァージョン） 棘 -the song of HIROSHIMA_1989 棘 – The song of Hiroshima (1995年、東京でレコーディングされたヴァージョン） 棘 – The Song Of Hiroshima_1995

8月8日　土曜日　晴れ 悪友のヒロシがニール・ヤングの新譜（新譜ってあなた、70歳なのに、どうしてオレより新作のペースが速いのか？）「ザ・モンサント・イヤーズ」を激賞するので、勧めにしたがって、珍しく日本盤を買った。モンサントは云わずとしれた、遺伝子組み替え作物と除草剤で名高い多国籍企業。そこにギブソン・レスポールで若いミュージシャンと共に斬り込む70歳のロックンローラー。ひゅー。 安易に「繋がり」なんて言葉を使いたくないけれど、届いたときに何だかぴーんと来るものがあってね。対訳は染谷和美さん。彼女はチーフタンズのパディー・モローニさんにインタビューした際に、通訳をやってくださったんだけれど、間と機転の素晴らしさに驚愕したのです。相変わらずの素晴らしい仕事。てな訳で、ダニエル・ラノアも使っていた劇場「テアトロ」で行われた、アナーキーなレコーディングの模様が記録されたDVDも付いてるからして、確かにこれは日本盤がお勧め。 時を同じくして、函館から情熱のこもった野菜が届いた。毎年、ここの野菜で自分のためにジェノベーゼを作るのです。「ん？」と閃いたから、モンサント・イヤーズを爆音で聴きながら料理して、お行儀悪いと思いながらも、DVDを観ながら食したでござる。効いたよ。野菜と音楽に込められたメッセージ、同じだもんね。何だか、すごい元気。 経験から云って、安易に「繋がり」なんて言葉を使う奴にロクな奴はいない。ほんとうの意味で「繋がる」ことを知っている人間はその前に「個の独立」が必要なことを知ってるからだよ。でも、それは確かにある。目と耳から入ってきたもの、口から入ってきたもの。それが体内で繋がった感じ。そして幸運なことに、オレは食べたもので出来てる。あとはこの幸福のエネルギーを反芻して、世界に向けて放射するだけ。 ありがとね。いつだって打たれるのは本物の情熱。

8月6日　木曜日　晴れ この日になると思い出す、忘れられない風景。それは毎年書いてきたから、今年は書かない。代わりと云っては何だけど、広島在住のミュージシャンから数日前に届いた私信を抜粋して。こういう志に触れると、こころの深いところが熱くなります。 ——————– 戦後の広島は、復興ムードの中で、 「広島の者だけが、いつまでも苦しい辛いと言い続ける」と、 言われていたそうです。 放射能の影響など、日本中の人は何も知らなかった時のことです。 広島で生き残った被爆者の方々は、耐えるしかなかったようです。 私は44になる被爆2世ですが、その話を聞くと、ただ涙が出ます。 しかし、今の福島はどうでしょうか。 もしかして、そのような事になってはいないでしょうか。 だから、私たちは、 福島の人や子供たちに「放射能の影響で、検査が来るたびに怖いよ」って、 大きな声で言ってもええんよ、みんな心配しとるんよ、という気持ちを込めて、○○（筆者注、彼らが福島のために演奏している場所のこと）に通ったり、地元で小さなイベントを開いたりしています。 ——————– ありがとう。

8月5日　水曜日　晴れ ミューズに会った。実物の美しい女性なら云うことないけれど、残念ながら、頭の中で。でも、架空であろうとなかろうと、どうでもいい。泉のように湧いてくるとき。