日別アーカイブ: 2015年8月8日

モンサント・イヤーズとジェノベーゼ

8月8日 土曜日 晴れ 悪友のヒロシがニール・ヤングの新譜(新譜ってあなた、70歳なのに、どうしてオレより新作のペースが速いのか?)「ザ・モンサント・イヤーズ」を激賞するので、勧めにしたがって、珍しく日本盤を買った。モンサントは云わずとしれた、遺伝子組み替え作物と除草剤で名高い多国籍企業。そこにギブソン・レスポールで若いミュージシャンと共に斬り込む70歳のロックンローラー。ひゅー。 安易に「繋がり」なんて言葉を使いたくないけれど、届いたときに何だかぴーんと来るものがあってね。対訳は染谷和美さん。彼女はチーフタンズのパディー・モローニさんにインタビューした際に、通訳をやってくださったんだけれど、間と機転の素晴らしさに驚愕したのです。相変わらずの素晴らしい仕事。てな訳で、ダニエル・ラノアも使っていた劇場「テアトロ」で行われた、アナーキーなレコーディングの模様が記録されたDVDも付いてるからして、確かにこれは日本盤がお勧め。 時を同じくして、函館から情熱のこもった野菜が届いた。毎年、ここの野菜で自分のためにジェノベーゼを作るのです。「ん?」と閃いたから、モンサント・イヤーズを爆音で聴きながら料理して、お行儀悪いと思いながらも、DVDを観ながら食したでござる。効いたよ。野菜と音楽に込められたメッセージ、同じだもんね。何だか、すごい元気。 経験から云って、安易に「繋がり」なんて言葉を使う奴にロクな奴はいない。ほんとうの意味で「繋がる」ことを知っている人間はその前に「個の独立」が必要なことを知ってるからだよ。でも、それは確かにある。目と耳から入ってきたもの、口から入ってきたもの。それが体内で繋がった感じ。そして幸運なことに、オレは食べたもので出来てる。あとはこの幸福のエネルギーを反芻して、世界に向けて放射するだけ。 ありがとね。いつだって打たれるのは本物の情熱。

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