日別アーカイブ: 2018年12月13日

不可能を可能にすること

12月12日 木曜日 曇り ベーシストが脱退して、はてどうしたものかと思案にくれる。渡辺圭一が在籍した約30年(途中6年くらい居なかったけど)はダテではないからして、簡単に誰かを入れればいいって話ではないことくらい最初からわかっていた。 そんな時、Shinya Fukumori Trioが「来日」したので、横浜のジャズクラブに観に行った。編成はドラムス、ピアノ、サックスのトリオ。ベースレス。ダイナミクスにあふれた素晴らしい演奏だった。なによりも、ノンPAだった。生音なのだ。すべてが。 彼らは僕に「ないものは、想像させればいい」ってことを教えてくれた。彼らの音楽にベースは不要だった。でも、僕には聞こえた。架空のベースラインが。 ロックバンドとしてハードルは高いけれど、できるんじゃないかといつもの直感がそう言った。そして、メンバーの誰ひとりとして、新しいベーシストを探そうとは言わなかった。それは渡辺圭一へのリスペクトであり、自分たちへのチャレンジでもあった。 そうこなくっちゃ。どうせ行くのなら、険しい道の方が楽しいに決まってる。 あれから、僕ら全員の音楽への取り組みが変わった。誰かがいなくなったからショボくなったとは誰にも言われたくない。HW SESSIONSで実験を繰り返して、先日のリハーサルで確実に突破したと思う。 不可能を可能にすること。 音楽を楽しんでもらって、みんなの日々に役立てて欲しい。見てくれればわかると思うよ。自分で決めてしまわない限り、不可能なんてないってことが。  

カテゴリー: 未分類 | 5件のコメント