身体が教えてくれること

3月2日 水曜日 雨 

 連日、治療に通って、身体が僕に教えてくれたこと。筋肉であれ、骨であれ、リンパであれ、神経であれ、何であれ、すべては繋がっていて、この宇宙のような肉体が形成されていること。考え方や生き方がそれらにかなりの影響を与えていること。身体を使える状態に戻すには、行動や言動を全般的に見直す必要があること。と云うか、今は「頼むから学んでくれ」と身体が僕にシグナルを送っている状態であること。学ばなければ、決定的に壊れるであろうこと。

 今まで、肉体が精神や気を引っ張ってきてくれた。過度の緊張状態にあえて身を置いていたところもある。リラックスとは無縁。心と身体の柔軟度、ゼロ。それしか方法が見いだせなかったのもあるけれど、とにかく脇目もふらずに鍛えて、心を強引に引っ張りあげてきた。どうやらそれは限界に達したらしい。アホだとは思うが、いつだって、そこまで行かなければ学ばない。all or nothing。

 3回目の治療で、ようやく身体を緩める方法を覚え始めた。柔道で鍛えられたタダものではない指や手のひらを受け入れる。そうしてみると、神経がどのような道筋を辿って、痺れに繋がっているのかが分かる。腰と首に負担がかかるのは、そこに「あばら」と云う補強材がないからだ、と理解できる。ギターを背負って歌うとき、シンメトリックになるバランスを見いだせば、歪みは減るであろうってことが分かる。まったく人体って良く出来てるなぁ、進化の歴史だなぁ、と自分の身体で不思議な感動をする。何も気づかず、無茶苦茶に酷使して悪かったと、まな板の上の鯉のまま、自分の肉体に謝る。

 最後にボキボキボキッと音がして、まるでレゴブロックのように腰の骨があるべき場所に戻った。立つと、おそらく身長が伸びていた。すごいね。

 さて。明日からまた旅に出ます。是非、来てください。

カテゴリー: 未分類   パーマリンク

身体が教えてくれること への2件のコメント

  1. けいこ より:

    おおっ…、

    コメントを送信させて頂いたすぐ後に更新がされていて怯みました(汗)。

    立て続けにすみません(平謝り)。

    体と仲良くしてあげてください。

    道中お気をつけて。

  2. こゆき より:

    身体のぶれを治してもらうと、
    心もシャキッとします。
    「大丈夫、少し体が疲れてるだけだよ。」
    この一言で救われます。

    良い旅を。行ってらっしゃい。

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>