ツアー最終日「目を開けて歌え !」、福島県相馬市にて。

7月6日 日曜日

最終公演地、福島県相馬市にて仲井戸”CHABO”麗市せんぱいとのツアー、全12公演終了しました。

まずはじめに。

今という一瞬に全力を尽くすこと、それが未来を創る唯一の方法であること、音楽はニンゲンのこころが奏でること、自分のことより先に他人を思いやること、それを継続していくこと、エトセトラ。僕が勝手に受け取ったものははかりしれません。曲がったことが我慢できないだけの小僧(50だけど)の七転八倒を見るに見かね、力を貸してくれているのが実状なのに、自らをMCで「小チンピラ」と表現されてたアニキ。一生、頭あがりません。こころより、感謝です。

もうひとつ。アニキはハコが武道館であれ、60人の聴衆が相手であれ、アティテュードが不変で普遍。まじ、リスペクト。2000人を超えると何かが変わってしまう自分について考えます。

梅雨のじめじめした空気の中、チケットを買って足を運んでくれたみなさん。福島にフォースを送ってくれたみなさん。こころから、ありがとう。小僧と小チンピラ、全力で駆けぬけました。あたりまえだけど。

全国で勝手連的に力を貸してくれたみなさん、イベンター諸氏、あなたのことです。ほんとうにありがとう。

小僧と小チンピラ (失礼)を影となり日向となり、支え続けてくれたスタッフとプロジェクトのみなさん。あなた方が居てくれなければ、何もできませんでした。旅の間、辛いと思ったことは一度もありません。たいてい、腹筋がちぎれそうに笑っていました。感謝しかありません。

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今まで何度通ったんだろう?

福島県相馬市に行くときはたいてい自分のクルマです。でも、今回は新幹線と福島駅まで迎えに来てくれた南相馬人のクルマ。それゆえ車窓がいつもと違ってきます。この3年の経験が浮かんでは消えていきます。

僕がこれから書くことはみなさんを不愉快にしたい訳ではないことを理解してくれると嬉しいです。逡巡したけれど、書きます。

甚だ記憶力が良くない僕でさえ、脳味噌に刻まれている道中の線量の推移。その増減のポイントはそのままに、半減期を過ぎた分だけ下がっているだけという現実。

その街には人を八つ裂きにしかねないエネルギーがあります。それは僕ら関東に住む者たちが使うために作られた発電所の事故の果てにもたらされたもので、金で何かを解決しようとして、欲と得と思惑と諦めと麻痺と忘却と無関心がぐちゃ混ぜのカオスになって産み出されたものです。すべて僕らニンゲンが作り出したもの。この特殊な状況に於いて、それが露呈しているだけで、ほんとうは社会全体が、そしてひとりひとりが内包している問題だと思うのです。

僕らは見たくなくても、この露呈しているもの見なければならない。さいきん生まれたばかりの赤子を連れてきてくれたともだち。母の胸に顔を埋めて眠っているその子を見たとき、自分のこころが裂けるチーズのように裂けていくのを感じました。何かが狂っている。僕らには未来と希望をあの子に残す責任があるはずなのに。

僕はその街の長に何度か会ったことがあります。会う度に変容していくのが分かりました。彼は自分の手柄しか話そうとしない。つまり、志が自分にしか向いていないってことです。彼に未来は創りだせない。それは僕らの手の中にあるべきなのです。そして、彼は再選された。これもまた僕にはまったく理解できない。

「私が無事でいたいと思ったり、銀行預金やいろいろな楽しみを持ちたいと望んでいる限り、また生理的、あるいは心理的に何かになりたいと思っている限り、必ず苦しみがあるのです。私が苦しみを避けるためにやっていること自体が、恐怖と苦痛を生み出すのです。」by クリムシュナルティ。

僕はかつて一度死んだニンゲンです。その経験がなければ、エゴを手放すことはできなかった、とは思います。でもCHABOせんぱいが身を削りながら、教えてくれたこと。「自分より先に相手のことを思いやる」。これは書くより遥かに難しいことではあるのだけれど、他人との差異を尊重し、よりよい世界を作る最も有効な方法だと僕は思います。

もうひとつ。僕が音楽を始めたときからある種の目標にしている大姉がツアーに帯同してくれていました。昨夜、びしっと半分博多弁でひとこと。「目を開けて歌え ! 」。

コンサートの最後の瞬間にせんぱいが僕に耳打ちしてくれたひとこと。それに恥じることがないように、前を向いて進みます。まだまだ鼻タレの50歳、小僧です。

「あなた自身を与えれば、与えた以上のものを受け取るだろう。」 by サン・テグジュベリ。

「求めなければ、それは得られる」 by 山口”KOZO”洋

新幹線の車窓。

新幹線の車窓。

福島から相馬まではシャッターを押せなかった。

福島から相馬まではシャッターを押せなかった。

リハのとき、こっそりマサミさんとジャムるの愉しかった。迷惑だったと思うけど。

リハのとき、こっそりマサミさんとジャムるの愉しかった。迷惑だったと思うけど。

最終日か。

最終日か。

相馬の佐藤画伯による満月の絵をバックに。

相馬の佐藤画伯による満月の絵をバックに。

敬愛するレッドせんぱいの後ろ姿と哀愁。

敬愛するレッドせんぱいの後ろ姿と哀愁。

ホスピタリティー。アリガトウ。

ホスピタリティー。アリガトウ。

函館と相馬の想いがトラックの荷台で合体してます。

函館と相馬の想いがトラックの荷台で合体してます。

会場の菊地蔵。地元が誇るスーパー、フレスコキクチの会議室でもあります。

会場の菊地蔵。地元が誇るスーパー、フレスコキクチの会議室でもあります。

毎日、ステージ袖で聴いていたあの曲に志願の乱入。

毎日、ステージ袖で聴いていたあの曲に志願の乱入。

弾きたかったんだもん。

弾きたかったんだもん。

いい曲だなぁ。

いい曲だなぁ。

考えずに

考えずに

感じる。

感じる。

それはとっても

それはとっても

だいじなことだと

だいじなことだと

おもうのです。

おもうのです。

ステージにはミチロウせんぱいも。

ステージにはミチロウせんぱいも。

一緒に演奏しました。

一緒に演奏しました。

取材され中。

取材され中。

撮影され中。

撮影され中。

小僧と小チンピラでーす。

小僧と小チンピラでーす。

ひとこと、ありがとう。誰にって、あなたにです。

ひとこと、ありがとう。誰にって、あなたにです。

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ツアー最終日「目を開けて歌え !」、福島県相馬市にて。 への9件のコメント

  1. キツネの嫁入り より:

    ありがとう。そしてこれからもありがとう。ツアー本当にお疲れ様でした・・・君は風だ・君は道だ・君は命だ・君はメッセージだ・・・一緒に私もDont Look BackそしてLife Goes On!・・subetewakittoumakuyukusa 愛と希望と忍耐

  2. 薄毛SHOW より:

    せめて半眼でもいい、たくましく歌ってほしい

  3. ochamego より:

    今夜は、台風の影響か、厚い雲の間から月明かりがさし、一方では雷鳴が轟き、何とも不思議な七夕の夜空。
    織姫と彦星は、会えない間、互いに相手のことを思いやって、この日を迎えるのでしょうね。
    洋さんのDIARYを読んで、只今、ほっこりしています。

    共感する。
    こころを磨く。
    美しいこころは、美しいままで。相手を思いやるこころ、そして、想像力を失わないようにしたいです。
    私は、お茶目なままでまだまだいたいなぁと、洋さんの新しいアルバムを聴きながら思う七夕の夜でもありました。ありがとうございます。ライブに、はやく行きたいです!

  4. 桃子 より:

    ツアーお疲れさまでした!多くの人に支えられて、お二人が楽しく無事に相馬に思いを届けることが出来て本当に良かったです。そして愛し合ってる兄弟の歌や言葉やステージから受け取るものが沢山ありました。良い事もそうでない事も。
    現状は何も解決はしていないけれど、その夜の菊池蔵は愛の光で満ち溢れ輝き放っていたと思います。宇宙に行っても基点が分かりやすいくらいに。
    ミチロウさんにもきっと届きましたよね!!(あれだけ叩いたら…)(剥がさないを希望w)
    素敵な夜とツアーをありがとうございました。洋さんはメッセンジャー、走り続けて。
    私はひまわりを小学生以来久しぶりに育ててみようと思います♪

  5. うっちゃん より:

    「ありがとうございました!」「目頭、あっついすよ!」「次は、仙台で待ってます!」CDにサインして頂いたとき、思わずそう伝えてしまった。あの日の夜は、ホント特別な感じだった。博多の大姉さんは気づかれたし、私も気づいた…。
    言葉にならないうねりが巻いていた。火柱が立ちあがって同時に泉が溢れるような、神がかり的な時空間でした。
    ちなみに、私の5歳のときの夢は、本屋さんでした…笑。
    そんなネガティブな人間が、片道118㎞を飛ばして相馬でのライヴに参加して、ホントによかった。みんなに、感謝MAX!!

  6. 安東孝浩 より:

    ツアーお疲れ様でした。
    大変貴重な時間を過ごさせてもらいました。
    山口さんは初めてでしたけれど、ギター一本で完全にトランス状態にさせられたのは初めてでした。すごい!
    こっちも沢山パワーもらいました。
    また、大分に遊び?に来てください。
    ツアー終了お疲れ様でした。
    感謝!

  7. ごんた より:

    人間は、お金の為に生きるか、愛情の為に生きるかどちらかを選ばざるを得ないのかなと思います。中間は無いと。
    いつも魂のこもった音楽、心が浄化されるような文章を、ありがとうございます。

  8. 甲斐 より:

    ツアーお疲れ様でした。

    真っ赤に充血していたアニキの鋭い目に、言葉では表せない沢山のものを感じた夜でした。

    今日より明日 未来が輝いてますように!!!

  9. テラ より:

    「彼に未来は創りだせない。それは僕らの手の中にあるべきなのです」
    未来は地元住民である”彼らの”手の中にあるのです。
    外の人間は彼らの意思を理解できなくても、尊重するべきです。

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