来年はないと思え。それゆえに今日を精一杯生きること。焼津にて。

5月28日 土曜日 雨

焼津市民の温かい歓迎を受けて、エミ・マイヤー嬢と若くてゴキゲンなリズムセクションとライヴ。僕はいつも野郎共に囲まれてるからして、女性と演奏するのはキンチョーする。音楽に性別は関係ないけれど、演奏する上で一番大切な「心」だとか「魂」だとか。それが我々男どもとはちょっと違う場所にある気がする。そしてエミちゃんには、生まれながらの「ひかり」がある。共に演奏すると、僕のくすんだ場所をそれが照らしてくれる。嬉しくて、ちょっと恥ずかしい。

 
こんな時期に音楽を奏でられる歓び。それを大切にしよう。旧知のプロデューサーは僕の姉のような人なのだが、いつものように僕の楽屋にやって来て、タバコをすっぱすっぱ吸いながら、こう云い放った。「ヒロシ、もう来年はないと思わなきゃ。だから、今出来ることを精一杯やんなきゃ」。僕もずっと同じことを考えていたから、あらためて言葉にされると、ひどくポジティヴに「ずん」と響いた。そういう言葉は連鎖する。僕らミュージシャンはそれぞれに「しずく」のついた瑞々しい音楽を奏でた。季節的に云って、紫陽花の葉っぱの上のしずくみたいにね。滑り落ちたり、また新しいしずくが乗っかったり。リズムセクションの集中力も、エミちゃんのひかりも本当に素晴らしかった。それを心からサポートしてくれたのが焼津の人たち。本当に温かな心だった。心からの深い感謝を。ありがとう、涙。

 
エミちゃんのツアーは続きます。輝く「しずく」を是非受け取りに行ってください。それから、今この時期に日本に来ることは若い彼女にとって、大変な決断だったと思う。来てくれて、ありがとう。よかったら、感じたことをアメリカの人たちに伝えてください。それからリズム野郎ども、また一緒に演奏しようぜ。

 

多謝&再見。

 

「カオルちゃん、ちょっくら静岡行ってくるね」。毎日、植物と喋ってます。大丈夫か、オレ?

「カオルちゃん、ちょっくら静岡行ってくるね」。毎日、植物と喋ってます。大丈夫か、オレ?

女性にカメラを向ける勇気はありません。なので、このくらいの引きの絵で。すまん。

女性にカメラを向ける勇気はありません。なので、このくらいの引きの絵で。すまん。リハーサル中。

でも野郎どもはがっつり撮るぜ。ベースの服部くん。

でも野郎どもはがっつり撮るぜ。ベースの服部くん。

ドラムの山口くん。

ドラムの山口くん。

ステージ脇でずっと聞いてた。

ステージ脇でずっと聞いてた。

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来年はないと思え。それゆえに今日を精一杯生きること。焼津にて。 への1件のコメント

  1. あや より:

    焼津にお越しいただき、ありがとうございました。度々、焼津市民文化センターにリクエストしていた甲斐がありました!
    相馬市を訪問された時のお話を聞いて…毎日、被災された方々のことを想いながら過ごしていますが、まだ何かやれることがあるんじゃないかと、あれからずっと自分に問いかけています。

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