2月14日 日曜日 晴れ
トシを取るってことは、受け入れることを学ぶ場なんだね。ランニングを開始したら、心肺は鍛えられて何の問題もないのに、筋肉がついていかない。1ヶ月半走ってないとはいえ、激しい運動はしてたんだけどねぇ。2日でたった22キロ、それなのに、今日は身体がもう止めてください、と。こりゃ、衰え以外の何ものでもないね。こうやって、バッタが足をもがれるように、いろんなことが出来なくなっていくんだろうなぁ。よろしく哀愁。
アニキ(5歳年上)が云ってたんだわ。「お前、50代は坂道転がるみたいに衰えるぞ」。どうやら、そうみたいだね。残された時間で何ができるか?決して焦っちゃいないけど、無駄に時間は過ごしたくない。笑って、「ありがとう!」と云って死にたいもんです。
閑話休題。
外出からクルマで帰ってきたら、路地でとってもいい感じのカップルに会った。良くみたら、ともだち夫婦。ヴァイブスがとっても良かったから、外出の理由を聞いたなら、近くのスーパーに乾電池を買いに来たんだけど、高かったからウチの近くのスーパーに遠出したんだってさ。手をつないで。ないなぁ、そういう感覚。それは衰えたんじゃなくて、もともと知らないんだろうけど。云ってること、分かる?
幼い頃の愛の欠如。誰かの子供で居ることを安心して受け入れられること。これはとっても大事なことだと思うんだなぁ、自分のことを振り返ってみて。世の中の揉め事の大半はこれが理由、あるいは遠因だと思う。
ヤイリ・ギターに入院していたメインギターが帰ってきたから、靴職人が修理してくれた、おかんの文字入りストラップを装着した。ギター職人、靴職人、彼とオレのおかん。いろんな想いが込められてる。このギターは一生これで行くつもり。
岡本太郎さんが「自分がこの親の血を引いているなんて考える必要はまったくない。たまたま、偶然に生まれてきただけで、あまりこの親から生まれてきたとか考えない方がいいんだな」。て云ってたんだけど。
(ここでラジオからVan Morrisonの「Keep It Simple」が流れてきた。まったく、誰の思し召しなんだか。)
この件に関して、世界にはたっくさん傷ついてる人が居ると思うから、いつか自分のあまりよろしくない経験をふまえて、ちゃんと伝えたいけど、オレはミュージシャンなのだから、まずは音楽に転化を試みて、誰かのわだかまりを楽にしたいと思う。それはきっと、オレの役目だ。
子供の居る人にひとつだけお願い。どんなことがあったとしても、子供に向かって「あんたなんか生むんじゃなかった」って、それだけは禁句だよ。云われた奴はオレが知る限り、ずっと苦しんでる。抱きしめてやって欲しいよ。何があっても。
そんなことを思う、風の強い日曜日。老化と愛。さぁ、仕事だ。
最後の数行に救われた思いです。
ありがとう
冬の朝を初めて千葉で聴いた時から「ありがとう」って伝えたかった。
いつも楽しみに見ています。
今日のブログはとても心に響きました。
>>どんなことがあったとしても、子供に向かって「あんたなんか生むんじゃなかった」って、それだけは禁句だよ。
それと同じように、「あんたなんか親と思ってない」なんて言ってはいけないのでしょうね・・ どんな親でも・・ なんか思い止まりました。
山口さん、これからも良い歌、期待してます。
鮎川さんのレスポールやジョーやキースのテレキャス並みの凄みが出てますね。
写真だけで抉られます。
思い出のストラップ、なかなかいい感じです。老化もこのストラップみたいに思慮深く、成熟していくことなんでしょうね。
今日、なんか感じるものがありそうだと思い、フォトジャーナリスト広河隆一さんのドキュメンタリー映画を観てきました。恥ずかしながら、今まで広河さんのことは知りませんでした。昨日映画情報で知りました。
名古屋シネマテークという映画館で名ライブハウスTokuzoの近くです。この二つ提携もしているみたいで、文化発信基地を担っているといったところでしょうか。パレスチナ、チェルノブイリ、福島原発を広河さんが取材する場面を映画化した内容なのですが、広河さんの考えに共感しました。福島、チェルノブイリの子供たちへの保養施設の支援、甲状腺検診の支援、その他、子供の健康を守るための支援など被災地児童支援を行っていて、フォトジャーナリストの活動を大きく超えていませんかというインタビューの質問に、僕はフォトジャーナリストである前に一人の人間でありたい、目の前で見てしまったら動かざるえないし、二つのこと(ジャーナリストと支援活動)を同時に平行させることは可能だとも仰っていました。山口さんが言う自分のことより他人を思いやるですね。ジョーストラマー、デビッド.ボーイだけじゃなく日本にもいるんです。なんか観ていて嬉しかった。
後、広河さんの写真集(新・人間の戦場)が販売されていたのですが、その表紙を見て驚きました。ソウルフラワーユニオンの極東戦線異状なしのジャケット写真だと。広河さんの写真をジャケットに使ったんですね。点と点が線になった感覚でした。
洋さんの歌と言葉が、わだかまりをとかしてくれます。
今日のブログを夕方読んだ時から、ただ
「山口さん、ありがとう。」と涙でした。
今までで二回とても幸せな風景を目にしました。
二回とも多分80歳越えの手をつないだ老夫婦。
ひとつのご夫婦はおそらく田舎から病院にでも出掛けて来たようで静かに手をつないでおじいさんがおばあさんを気遣うように。思い出すとまだ可愛い幼いカップルが何も考えず自然にただ無心に寄り添い手をつないでいるようにも見えて。
もうひとつのご夫婦はお揃いのピンクのTシャツを来て、仲良くおしゃべりをして歩いていました。
どちらの姿もとても幸せな気持ちを分けてもらいました♡(*^-^*)
メインギターとお母さんのストラップが元気になって帰って来て良かったですねo(*^O^*)o
子どもがいる日々に奇跡を感じています。
できるだけたくさん抱きしめようと思います。