Recording day #078

1月31日　火曜日　晴れ

誰に命令されたわけじゃないし、好きなことを好きなだけやっていて、それを続けるためにやらなきゃいけないことをやっている訳だから、「忙しい」とは書きたくないんだなぁ。ややこしいけど。でも、確かに常軌を逸した日々で、もう一月が終わったなんて信じられない。ランニングの時間だけは死守するから、その間にひと月を振り返ったんだけど、これ以上の生き方はできなかったと思う。

写真に写るのは情景だけじゃなくて、自分も確実に写る。今日のなんかは特にそうで、思わず笑ったよ。こころの中、こんな感じだわ。

シャドウズ&ライト。だよ。

どうしても書き上げたかった曲を書き、無理を云ってバンドとそれを録音した。6テイク残されていたけれど、だんだん知恵がついていく感じが好きになれず、ファーストテイクを仕上げることにした。写真に自分が写るように、音楽にもそれは如実に反映される。四人の思惑と創造力がウネウネと絡み合ってひとつの音楽になっているのを、バラバラに分解してすべてを聞いた、僕だけが知っている。

それはある意味、各々の人生を見つめたり、引き受けたりすることでもある。だから、構成している人たちが演奏しながら、遠くにある一点を見つめていないと、その作業はひどくしんどいものになる。逆に云えば、その一点さえ見つめていれば、後のことはどうにかなる。どれだけやっても不思議で、深いんだ。音楽は。