10月31日 火曜日 晴れ
まったく矢のように日々が過ぎていく。10月も終わりだなんて信じられない。達成感なんてまるでなく、果たせなかった約束だけが増えていく。嗚呼。
今日はエンジニアとの作業は休んだ。やりすぎることは何かを失うことでもあって、塾考と直感。その狭間にやりたいことが存在していることを、僕らは知っている。
エンジニアは僕のスタジオに設置されたモニタースピーカーを一切使うことなく、自ら持ち込んだ、いまどき売られていないラジカセと、スタジオ・スタンダードなヘッドフォンだけで音を仕上げていく。最初は僕も困惑して、「こんなんじゃ良し悪しがわかんねー」と思っていたが、ユーザーの目線に立つことで見えてくるものがたくさんあった。
つまり僕が聞いているような環境で音楽を聞いている人はほとんど居ない。ここに至るまでの過程で爆音なり小さな音なりで、高音質で重箱の隅まで聞いている。これから必要なものはユーザーの耳。そのラジカセは特性がフラットで、たいせつなことが分かりやすい。高音質ゆえ見逃すこともあるってことが目から鱗だった。
同時にプロの技も毎日盗んでるけどね。泣いても笑っても、僕らに残された時間はあと二日のみ。全力で取り組みます。
昨夜、エンジニアと食事中に昔の話になったので、若いころの二人の仕事を検証してみた。例に挙げたのはアルバム「1995」の中の「TOMORROW」。数年前ソニー在籍時のBOXセットをリリースした際、リマスターの工程でマスタリング・スタジオであらためてアナログのマスターテープを聞いて、その情熱とクオリティーに驚いたからだ。
いやはや。素晴らしかった。そこに参加した10人近くのプレイヤーの表情まで刻まれている。いい曲で、いいパフォーマンス、そしてアナログによる素晴らしいミキシング。自分たちが続けてきたこと、22年前の仕事、今伝えようとしていることは間違っていないのだと。いい夜だった。ほんとうに虚勢のない優しい音なんだよ。
レコーディングが終わったら、翌日からツアーに出る。ひーっ。そのための準備を今のうちに。各地びみょーにチケットはあるらしいので、問い合わせの上、是非。高松は藤井一彦とのスペシャル公演。まちがいなくスペシャルな夜になるでしょう、是非きてねーって書こうとしたら、早々と売り切れたそうです。残念。せっかくなのでできるだけ一緒にやれたらと思っています。
エンケンさんのこと、書かせていただきました。伝えてくださったことは僕のこころのなかで不滅です。またお会いできる日まで、自分の生をまっとうしたいと思っています。ほんとうにありがとうございました!!!!!
不滅の男/遠藤賢司 読みました。ありがとうございます。
ホント、エンケンさんを形容する言葉はない。純音楽に尽きる。
2017年10月19日の彼のブログ読んで、また涙がボロボロと。
不滅の男のメッセージ。是非、読んで。
まだまだやれる時間を残しておいて欲しかった。
自分を生きろ!オレの歌は少しは君の肥やしになるだろうと言われるかな。
言音一致の純音楽家!ありがとう!
「TOMORROW」について書かれていること、肯けるような気がします。
車の運転中に聴くCDは昔のヒートウェイヴのCDが多いのですが、
CD1枚聴き終えると、その歌と演奏に圧倒され、
「うぉ~何なんだ、この気合と情熱の濃さは。
こんなに心血注いでいる音楽家なんて他にいねーだろ」
といい意味での疲れとため息がどっと出てしまいます。
で、何が言いたいのかというと、HEATWAVEの音楽は、古くならない、
20年前の作品でも十分今でも聴くに値する、しかしそこに至るまで少々時間がかかる。(それ故、あまり売れなかった(失礼))
いや、でもこれからだと思いますよ、HEATWAVEが世の中に広く認知されるのは。
小さなライブハウスで山口洋の演奏を聴けるのはファンにとっては有難いけれど、
本来ならホールで数千人を前に歌うべき人だと思います。
そうなるための小さな努力は私自身少しずつしていくつもりです。
最近やっと(!)「夕陽へのファンファーレ」を聴き始めましたが
これも熱くていいですね。(弘前のライブ会場で新しめのアルバム5枚買ったのでこれから聴きます)
①高知シャララ
②高知県
③くぼ・49歳・女性
④TOMORROW
⑤前回の高知公演でのリクエストが叶わず、再リクエストします(^^♪
10年にも及ぶ闘病生活の末、逝ってしまった母。ぽっかり空いた心の空洞を埋めてくれた曲。22年間ずっと私のそばで母(声は山口さん)が歌ってくれている大好きな曲です。もうすぐ母を超える年齢になるけれど、母を超える母親(人)になれてるかしら?自問自答を繰り返す日々、着ぐるみうさぎのように笑顔で元気に生きていきたいです。
リクエストが遅くなったけれどまだ間に合うかな?よろしくお願いします。
やはりそうなのですか。繊細な一級の耳と環境でつくられているのが山口さんのアルバムなのですね。
凡耳の僕としては、僕の音楽は僕の耳からがすべての世界と居直るとともに、
どこに聴きに行けばアルバムのポテンシャルを存分に聴くことができるのか、気になってしまいます(まあ聴けたところで僕の耳からなんですけどね!^^;)。