街が動き出す前に

1月3日 水曜日 晴れ

街が動き出す前に、思考を始めるのはひょっとしてとってもいいのかもしれないと、早起きをして思う。午前5時に起きると、午前7時には第一回目の思考は終わっていた。こころの深いところに入っていくことは、夜より集中できる気がする。

書いているのはなぜかポルカで、明るい曲調にどうしようもない人物の歌詞を載せようとしている。どうして自分がそんな思考をするのか、考えることにはもはや意味がない気がする。

ゼロからモノを作っているわけではない。だって、言葉だって自分が編み出したなら、誰にも通じないわけだし。時代を生きて影響され、吸収したものがこころの中で化学変化を起こして、飽和して、なんだかわけのわからないものになって出てきて、それをまとめることに早朝から格闘してるってことなんだと思う。

昨夜が始まるとき東の空にあったスーパームーンは早朝には天空を180度横切って、富士山の横に移動し、山の影に消えていく。月没。月の入り。そんな言葉があるのかどうか知らないけれど、素敵なものを見たよ。生きてるんだね。

正月らしいことなんて、ほとんど何もなかったけど。ついた餅をありがとう。故郷のだし(アゴだよ)を送ってくれてありがとう。そんな人たちのおかげでもはや博多っぽくも、関東ぽくもない謎のお雑煮を今日まで食べてみるのだった。

えーっと、入ってるのは、かしわ、大根、人参、ほうれんそう(博多の場合、勝男菜 = 新年が近くなると急に店先に並ぶ、謎の菜っ葉)、かまぼこ、餅、ゆず。

みんなもいい正月を過ごしてるかな?

海に沈んでいく1月2日の夕陽。映画みたいだったさ。

その直前の海と夕陽と富士山。きっと北斎の頃から変わらない風景。

この川沿いを走って海に行くんだけど、川もまた美しい。

夕暮れに灯りを消すと富士山が浮かび上がる。

早朝の富士山と東の空から180度移動してきたスーパームーン。

 

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街が動き出す前に への5件のコメント

  1. Satoko より:

    早起きの洋さん。
    明けましておめでとうございます。
    素敵な写真、ありがとうございます。
    余裕をもって出たはずが、電車に置いてかれて駅で寒風にさらされながらブログを読んでいました。おかげでぴりっとした空気を感じつつ。
    どうなるかと思った年越しも無事に終え、新しい年の日常生活に戻ります。
    新作ではどんな景色が見えるのかなぁ。それはどんな年になるのかと同じなのかな。

  2. こりー より:

    あけましておめでとうございます。
    昨年は主人のおかげで山口さん、ヒートウェイヴに出会い
    ライブにも行くことが出来、すっかり虜になってしまいました‼︎

    主人に感謝です。
    そんな主人は元旦より高熱を出し、Your songsを聴きながら
    戦っておりました。心の処方箋です☆
    今年もよろしくお願い致します。
    勝男菜懐かしいです‼︎確かにお正月だけお店で見る謎の葉っぱ…
    博多あるあるですね‼︎

  3. 山田 より:

    ポルカで思い出しましたが、昔NHKで「ダーマ&グレッグ」というアメリカのコメディドラマを放映しており、好きでよく見ていたのですが、あるとき突然、ボブ・ディランが出てきて、主演の女優(この人好きだったなぁ)とバンドでセッションしている回があり、おったまげたことがありました。その中でディランがポルカをギターで弾いてみせたのです。ディランに対してその女優が物怖じせずズケズケ言い、またディランが言い返すというやり取りが面白く笑えます。バンドメンバーは、Tボーン・バーネットとチャリー・セクストンではないかと思います。まあ、知ってる人も多いかもしれませんが、ディランファンならかなり笑えると思いますので、リンク貼っておきます。https://www.youtube.com/watch?v=6Ix5Hn_NaTM

  4. 萩原晋也 より:

    明けましてありがとうございます。

    新しい風のライブいいですね。
    バリバリ意思で年末のライブに
    行かなかったですけど、
    行ったら盛り上がっただろうな。

    良い一年になりますように。

    早起きいいですね。

  5. Y.HAGA より:

    「YOUR SONGS」、特にDisc 2に深く深く揺さぶられています。
    初めて通しで聴いたのが年末の中央線の車中だったんですが、居合わせた乗客それぞれの顔や自分自身の心の有り様に、それぞれの曲があまりにもリアルに投影されてしまい、涙が零れそうになって堪らず電車を降り、独り駅のベンチに腰掛けてアルバムを聴き通しました。

    どれも曲の情感を更に高めるような素晴らしいアレンジ。バンドの音は勿論、岡村美央さんのバイオリンが心の奥にある琴線を震わせます。ヒロシさんの書いた詞の素晴らしさにもあらためて気づかされました。「誰もが時代に走らされた」が「誰もが“この”時代に走らされた」と歌われるだけで、なぜこれほど泣けてしまうんだろう…。きっと、僕は傷ついてることに気づかなかったぐらい傷ついていたんだと思います。

    「YOUR SONGS」は、2017年にこの曲たちが選ばれ、この曲順で、このアレンジで、こう歌われたことに大きな意味があると思います。「馬車が走る」が鳴り止んだ時の、まるで長編小説を読み終えた直後のような感動は、ちょっと言葉では言い表せません。それは「陽はまた昇る」でこの曲を聴く時とはまた違う…。そういった意味では、このアルバムは僕にとってセルフカバーではなく新譜なんです。ジャケットのモノクロ写真、紙の質感、ライナーの歌詞のフォントに至るまで、大切に慈しみたいアルバムになりました。

    あえて言うなら、オレ、Disc 2じゃとても寝落ちできないっす(苦笑)。聴いてると詞の世界に入り込んじゃって、気持ちがこみ上げてきちゃうんだもん。Disc 1を小さな音でかけて寝るというヒロシさんの意図と正反対の聴き方をしています(笑)。

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