投影

1月2日 水曜日 晴れ

運転、演奏、運動、読書、スマートフォン、コンピュータ、それにストレス。

何をやってもこの首には悪影響にしかならず。壊さないようにだましだまし、向き合いながら、少しづつ鍛える。その塩梅が難しい。春にステージに復帰するまでには完全に治したいと願っているのだが、ほんとうに難しい。病院に真面目に通っても、手術以外良くなる方法はないのだから、あとは自分でどうにかするしかない。

重力から頭の重さが解放されたとき、すっと楽になる。牽引されたとき、自分の首にあったタオル枕でねているとき。そうか。ならばリビングの床に寝たまま、天井に投影したら、映画を痛みなく観れるかも。名案だった。素晴らしい!痛みがないから、リラックスしてストーリーに入っていける。

だから難しい映画はやめた。封切りのとき、何度も観た「ニューシネマ・パラダイス」、それに「シング・ストリート」。何十年ぶりに同じものを観ると、自分が記憶を無意識のうちに書き換えていることがよくわかる。それを「過去の創造」と呼んでいるのだけれど、悪いことだとは思わない。それゆえ、今を書き遺しておくことはたいせつだなぁとも思うけど。

シーンも色合いも、ストーリーでさえも。記憶とは違っていた。そして感銘を受ける場所もおそらく違う。加齢とともに、定期的に観てきたのは「インディアン・ランナー」と「イージーライダー」だけだけれど、このファンタジーあふれる映画も加えていいかもなぁ。感涙が止まらなかったよ。たぶん、愛が通底してるからだろうなぁ。

アラン・タネールの「光年の彼方」。知ってる?好きだったなぁ。もう一度観てみたいなぁ。

投影されることは、テレビの画面とはだいぶ違う。そこに空気がある。それが自分にとってたいせつなことなんだね。自分の考えを委ねるだけの余白があるんだよねー。投影って。

映画はいいなぁ。

ついしん
ロバート・プラントの今が素晴らしい。彼がジェイソン・ボーナムに語った言葉。

“僕は君の父親を愛しすぎていた。君を軽んじてるわけじゃない。君は僕らの誰より曲を知っているし、君のようにプレイできる人はいまこの世界にいない。でも、同じじゃないんだ。僕はそういうふりはできない。ジューク・ボックスにはなれないよ”

こんな人で僕はありたい。今を生きてるなぁ、この人。

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投影 への6件のコメント

  1. のり より:

    明けましておめでとうございます。
    首、辛そうですね。
    重力から解放された時が楽というのを読んでですね、思わず、自分で牽引して首つりにならないようにしてよ~なんて考えちゃいました。
    以前そんな噂が立った人がいたものですから・・・

    正月早々物騒な事を書いてしまって申し訳ありません。
    少しでも回復に向かうことを祈っています。
    絶好調なヒートウェイヴの40周年目でありますように!

  2. そばや より:

    ニューシネマ・パラダイス。いいですよね。
    lifeは、いつだって切なくておおらかで逞しい。
    山口さんの言葉は、いつも私の傷みのツボを衝いて
    何とも言えなず、スカッと開眼させてくれるのです。
    首の状態、少しでもよくなりますように願ってます。

  3. タカ より:

    首は治療大変ですよね。
    自分も昨年腰の痛みから椎間板ヘルニアにはじまって、踵、背中、首と痛め随分と治療しました。部分的には治ったりマシになった程度だったりと、痛みとの付き合い方ってどうにかならないですかねぇ? 
    山口さんの首の痛みがどうか改善されますよう。

    「ニューシネマパラダイス」の青年になったトトにアルフレードが言った「自分のすることを愛せ」というセリフ、歳を重ねる毎に変わって感慨深いです。

  4. KUMIKO より:

    柔軟性って大切な部分ですね。心だけではなく、体の軋轢が生じたりするのも変化にいち早く気づいてあげることなのでしょうけど。ゆがみを整えること、焦らず無理せずに体の声を聞いて下さいませ。お大事になさってください。

  5. cucumber より:

    明けましておめでとうございます

    私は2000年位からヒートウェィブを知ったので年末ライブで購入したbootleg1994が余りに素晴らしく既に何回もきいています。ただ物凄い緊張感のライブのため毎回ヘトヘトになりますが…。
    バンドの何ひとつ無駄の無いアドリブ、ソロ、駒沢さんの音で昇天…。素晴らしすぎます。
    個人的にはこの頃の圭一さんがこれほどテクニカルにベースを弾くとは驚きました。この個性的なベースは日本ロック史上最高ではないでしょうか。

    さて、ロバートプラントですが私も今の彼が大好きで、サウンドも『今』の音をしっかり出しています。
    2017年に彼の『Carry Fire』がレコード屋でかかっていて、余りに不思議なサウンドで直ぐに店員さんに誰の曲か聞いたところ、なんとロバートプラントの新譜だと知り驚いて即買いし、それからずっと聴いています。
    ザ・センセーショナル・スペース・シフターズバンドいうバンドと2年間ツアーをしながらレコーディングした実験的で素晴らしい作品だと思います。

    ただ、周りに勧めても(zepp好きにも…)余り反応が良くない為、山口さんが今のロバートプラントを取り上げて凄く嬉しかったです!

    本年も山口さんの『今』を楽しみにしております!

  6. 田村 より:

    このロバートプラント最高ですう!!!
    あ、御無沙汰してます、今年もこのブログを糧に生きていきます。
    ありがとうございます。

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