3月22日 金曜日 曇り
昨日、ステージの上の暴れん坊。今日はベッドの上の屍。苦笑。でも、ツアーはやるから安心してね。たとえ、ジョン・リー・フッカーみたいに座ってたとしても。
昨夜、打ち上げもウーロン茶で乾杯して、若者たち10人くらいに楽器を運んでもらって(ほんとだよ)家に帰った。
イチローの引退会見をネットで見てた。ほんとうに平成とともに活躍してた人だから、寂しかった。失礼ながら好きなタイプのプレイヤーではなかったけど、守備位置につく姿だけで金を払ってもいいと思える野球選手なんていない。
俺は野茂さんとカズ山本さんが好き。野茂さんととある場所で撮っていただいた写真は仕事部屋に飾ってある。だって、男の子にとって、野球選手は永遠のヒーローなんだよ。未だにグローブ売り場は楽器屋の10倍上がるもん。
素人目にはイチローの肉体はちっとも衰えてなかったように見えた。しなやかさも、柔軟さも。ただ、動体視力だけだったんじゃないかと、ボールの見送り方を見て思ってた。彼なら目が覚めるようなヒットを1本かっとばすに違いないとも。ほんとうに見てるだけの立場は勝手なもんだよね。きっと想像を絶するような重圧に耐え抜いてきたんだと思う。まじ、リスペクトだよ。ほんとうにお疲れ様でした、てか、ありがとうございました、だよな。
俺たちは引退は自分で決められるから往生際も悪くなる。でも、奇蹟が起こせなくなったら、即座に引退する。まだ、やれるけど、体はそうとうボロくなってる。クルマみたいに買い換えられないから、限りある資源を大事にするしかないもんね。昨夜も男たちが目をキラキラさせて演奏してるのは悪くなかったよ。ほんとうに。それは奇蹟なんだよ。
でね。その引退会見のマスコミの質問がヒドくてね。途中で呆れて見るのをやめた。記名原稿だったとしても、彼らは板の上に立っていないことがよくわかった。全員とは言わないけど。一度でいいから立ってみなよ。板の上に。どんだけ怖いかわかるから。空気読めない。クリエイティビティーない、協調性ない。彼らが伝えることなんて、ほぼ信用しない。もはや。
誰かのコカイン問題なんて、何かを書く気にもならないよ。そんなにお前は正しいのかって?俺はコカインにまみれた人たちから影響を受けて生きてきたよ。彼らがいなかったら、俺はもう生きてない。ルー・リードがそんなものにまみれたフリークスたちを歌ってくれて、どんだけ救われたことか。俺だって、生きていいんだって。ほんとうにそう思ったよ。とか、書いたら「山口洋 コカイン」なんて検索される時代だもんな。おそろしー。やったことなんかねーよ。はぁ、、、。
平成が終わるね。イチローさん、ありがとう!
一番の近道は、遠回りをすること。彼はそんな人だと思う。で、捨てることは手に入れること。
俺は逃げずに矢面に立ってる人が好き。
自分の世代のスーパースターはやはりイチローでした。
なので喪失感も深いです。
引退会見をみていて、同じく記者の愚問に呆れて途中で止めましたが、
回答の中にあった「遠回りすることでしが、本当の自分に出会えない」
という言葉は、力強くて心が揺さぶられました。
嬉しい一言でした。
ネットで会見を見ながら、とても近しいことを考えていました。
お前はどうなの? どうするの? と問われているようでもあり、
それは自分にとって必要な音楽を聴いている時と同じ感覚でした。
深夜の会見、心身共に誰より疲労困憊しているはずの彼は、
最後まで誰より誠実でユーモアに溢れていました。
僕の三大野球ヒーローは、
野村克也さん、落合博満さん、野茂英雄さん。
海外ミュージシャンなら、
ヴァンモリソン、ボブディラン、ルーリード (トムウェイツ)。
日本のミュージシャンなら、
中川敬さん、山口洋さん、どんとさん(リクオさん)。
あ、もう一世代上のミュージシャンなら、
仲井戸麗市さん、佐野元春さん、友部正人さん。
です。
動体視力、まったく同感です。
イチローさんの野球愛に天晴れ!です。
フレー!フレー!電気グルーブ♫
フレー!フレー!ミチロウさん!!!
追記
いつか、山口さんとキャッチボールがしたいです♡
ボロボロ?ステージでは、かつてないキレを感じましたよ。去年のスターパインズカフェで。
イチローは同じ歳。何もしてない私は、もっと衰えを感じていて。老眼、身体がついていかない等など。
そんな私に、そのままでいいよって言ってくれてるような「何よりも僕らしく~」が聴きたいです。名古屋参戦予定です。(今回リクエストはなしですか?)