サーチ・アンド・デストロイ

2月21日 日曜日 快晴

ことの顛末。

これは記させて。

インスタライヴのテーマを、寄せられたアイデアから「ルーティン」に決め、「heavenly写真集」をやることにした。雪山に膨大な写真をもっていき、マイナス10度の隙間風ぴゅーぴゅーの部屋で夜じゅうかけてまとめ、弾丸で帰ってきて寸前まで機械の調整をして、なんとか間に合わせた。

滑り込みセーフ。

3回ほど通して見たのだけれど、訳もなく伝わってくるものがあった。

流れる音楽は自分の曲にした。なんてったって、この風景を曲に昇華させるのに10年の月日が必要だったから。歌は不要。それは写真が語る、あるいは観てくれている人の頭の中に浮かんでくるとおもったから。

ここ数作に於いて、自分が描いた楽曲を例の著作権管理団体や音楽出版社に預けるのはやめた。もううんざりしていたからだ。これはオレが書いたものだ。権利は100%自分で保有する。誰にも文句は言わせない。

つい数日前も映画監督から使用の許諾を問われたのだが、自分が管理するものに関しては「なんの躊躇もなく」使ってくださいと言える。だって、より佳き世界のためなんだよ?本望だよ。それによって、金銭が発生することはなくなるけど、それでも訳のわからん天下りの連中がトップを牛耳る団体と関わるよりはマシ。これは俺の意地なんだよ。

楽曲は自分でコントロールしたい。もう、うんざりなんだ、このシステムの中で生きていくことがね。だから、独立独歩の道を目指す。道がないなら作ればいいだけ。

 

で、その曲を300枚の写真の背後に使った。繰り返し書いておくけれど、著作権者は100%オレ。

それを流し始めたら、(オレにしか見えないのだが)「著作権に違反しているから、アカウントを停止するぞ」的アラートが表示される。アホかお前は、これは俺の楽曲だよ。そして一方的に切断される。ということが2回繰り返されて、やむなく自分でギターを弾くことにした。

それが顛末。

さすがに萎えた。

無料のコミュニケーション・ツールゆえ、確かにこちらが文句をいう立場にはない。巡回しているAIに、これはオレの曲だと訴えても無駄だ。

でもね。腹の虫が収まらないのではなく(怒ってないし)、このままそうですかと引き下がるのは表現者として自分のヘタレさが嫌なんだよね。そんな生半可な覚悟でやってんじゃない。

なので、早起きして、これまで6週間使ってきたインスタ部屋を全部撤去した。

そうすりゃゼロしかやるしかなくなる。さぁ、どうしよう。どこでやろう。

創造的サーチ・アンド・デストロイ。笑

こういうことがあったから、おかげでこう良くなったよね。

そういうところにたどり着きたいと思ってます。昨日テレビマンと話したんだけど、緊急事態宣言は3/7には解除されるだろうだろうねって。このままいけばさ。あと2週、がんばってみるさ。

まずはこの気持ちの疲労を取るためにびゅーーーーーーーーーんとバイクに乗って、なんとひさしぶりにともだちのライヴを観に行ってこようと思うのです。ともだちのお菓子屋のお土産も買ったよ。

みんなそれぞれに頑張ってるよ。

 

 

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サーチ・アンド・デストロイ への8件のコメント

  1. かつらぎ より:

    必然的に雑音が入るところで演奏するのはどうでしょう?
    風の音が入る場所、あるいは、海岸の並みの音。

  2. かつらぎ より:

    波です、すみません

  3. のえりあむ(奈良) より:

    私は山口さんにもインスタグラムにも感謝しています。
    山口さんはご自身に著作権が属している楽曲を使用してファンの皆さんを楽しませようとしていますし、インスタグラムはこのような場を無償で提供してくれています。著作権違反があってはいけませんし、その楽曲の著作権が誰に属しているのかの判定まではできないので、疑わしいものを強制切断するのも理解できます。
    昨日のインスタライブで「インスタのバカ」というコメントを見て、怒りの矛先を間違っているのでは?と少し違和感を感じたので書かせていただきました。

  4. michi より:

     洋さんいつもインスタライブ楽しんで見ています。

    関係ないですが、接触者アプリのココアも開発者の方は純粋に
    混沌とした日本の対策で苦しんでいる人々のために、作ったアプリ
    を提供したと聞きました。私もインストールしました・・・が
    訳の分からない仲介業者が入り込み、結果使い物にならないアプリ
    だけが取り残されたと。
     開発者にリスペクトがあれば、こんなことにはならないと思います。
     
    インスタのAIもだれかが開発⇒自動?になったと考えるとまあこれは開発
    途上なのか、仲介業者的なものが入っているのか分かりませんが
    洋さんの日々更新されている音楽と思いは充分に伝わっておりますよー☆彡

  5. たかいけいちろう より:

    ~≪新しい朝≫にまつわる思い出~

    インスタライブ、いつもありがとうございます!!
    ≪新しい朝≫、本当に久しぶりにききました。名曲!!感激しました!!
    当時の山口さんの写真もとっても恰好よかったです。

    1993年12月初旬、真夜中の渋谷エッグマンでのオールナイトライブ。
    自分にとって初めて生ヒートウェイブ体験でした。
    その時、完成したばかりのNEW ALUBUM「NO FEAR」より演奏してくれたのが、
    ≪新しい朝≫でした。
    当時、山口さんがパーソナリティーを務めていたラジオ「不滅の地獄アワー」で
    オンエアされたのをエアチェックして何度も何度もきいていたので、
    「ほんものだぁ~!!」と興奮、感動したのは昨日のことのようです。

    当時、「歌は育つ」ということをよく話していたのを記憶しています。
    2021年2月20日の配信で、約30年熟成された≪新しい朝≫や≪キャリーオン≫を
    ききながら、普遍的な、この時代にも響く、古さを感じさせない名曲たちだなぁ~と
    改めて感じました。

    私も、日々を一生懸命精一杯いきていこう!!とおもいを新たにしました。
    感謝を込めて!! これからもよろしくお願いします!!

  6. toshie, tokyo より:

    創作した音楽・作品たちをどのように活かすかということを自由に決めるのも創作者の権利なのになぁと心に落ちてようやく眠る夜。
    AIに任せちゃダメなことは他にもあるはずで,,,,,と考えてまた眠れなくなるのでした。

    おやすみなさい。

  7. #1 より:

    世話になってる自転車のオヤジが
    権利がとっくに切れたSP盤を収集、回転数を正確に調整して復元し
    CDとか作ってるんですけど、全く関係ない、権利者団体が、
    警告してきたり配信を出来ないよう妨害してきたりして
    嫌になるそうです。

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