2月7日 火曜日 曇り
雪山に向かう道はちょいと想像を絶するくらいの道なのです。南で育ったわたくす。運転は大学時代に自動車教習所で教官のバイトをしていたので、それなりだと思います。近年は運転より動体視力の低下を感じるけど。
どんなに運転に自信があっても、雪道だけは特殊技能が必要です。厳寒の旭川で、タクシードライバーがカキンコキンに凍った道をドリフト込みで停止線に見事にクルマを止めるのを見て、こりゃ勝てん、と。笑。南の人間、滑ることまでは予想できても、どれだけ滑らせればいいのかはわからない。
スノーボードは怪我せず無事に帰ってくるまでがスノーボード。あのスポーツは舐めてたら、確実に怪我します。言い方はどうかと思うけど、それがまた悪くない。
その道にはありとあらゆる危険が潜んでいるのです。早朝には早朝の、夕方には夕方の危険があって、同じ状況なんて二度とない。ちょいと気象が厳しい日にはたいていクルマがひっくり返ってる。
それゆえ、クルマはきちんと整備して、その性能を信頼して、多少の緊張をしながら運転します。大好きな山への早朝の最後の20キロはちょっとライヴをやってる感覚に近いかな。最後のコンビニでコーヒーのLサイズを買って、静かな音楽とともに登っていく、その時間の緊張感がとても好きです。美しすぎたり、暴力的だったりする風景を見ながら、こころはとっても澄んでる。
ときどき山での仕事を急ぐジモティーのが、軽トラでわたすをぶち抜いていきます。もうね、そのテンションが天晴。熟練の技。排気量の差は実に4000cc。笑。すごい!とか言いようがない。こっちはABSとかトラクションコントロールがついてるのにね。
冬のスポーツは手間も金もかかる。でも、なにごともそのプロセスが大事っつーか。その面倒くささがあって、与えてくれる経験が自分を成長させてくれるんだと思うのです。
「美しすぎたり、暴力的だったりする風景を見ながら、こころはとても澄んでいる」
この言葉はとても詩的で、清濁併せ持った世界を見下ろす神様の心境というか、冬山の静寂の中でエンジン音と揺れ(森の中でV8は暴力的だと思います)、心が静かに高揚してゆく感じが伝わってきます。
僕も行きたくなりました。