Mr. OUTSIDE #003、私は土地を買わないだろう

12月20日 土曜日 曇り

アルバム2曲目、「私は土地を買わないだろう」について。

90年代初頭、長谷川博一さんが小脇に抱えていた本にとても影響を受けました。ダグ・ボイドという人が書いた「ローリング・サンダー」。バブルで欲にまみれたこの国で暮らすことがたまらなく息苦しかった僕にとって、それは「ひかり」そのものでした。僕はそのままネヴァダ州カーリンにその人を訪ね、それからネイティヴの少年たちにとって、大人になるための割礼的な儀式、「ヴィジョン・クエスト」を繰り返すことになります。詳しくは本「Seize the Day」を。いよいよ残り少ないので、お早めに。

そもそも。誰のものでもない「土地」を売り買いしていること。それを巡って太古の昔から殺戮と奪い合いが繰り返されてきたこと。バブルで高騰した円で世界中の不動産を買い漁ること。彼と僕には巨大な違和感しかなかったのです。ネイティヴに土地を「所有する」という概念はありません。それは生かせてもらうためのたいせつな実りの場所であり、次の世代にも受け継がれなければならないものです。

そんな当たり前のこと(僕らにとって)がまるで通用しない世界に暮らすことが苦痛だったのです。それゆえ、彼が書いた曲を僕の家にあった8chのカセットMTRで録音しました。たぶん92年の話かな。

 

 

僕らの気持ちは今も1ミリも変わりません。ロックンロールとして世に問いたかったのです。彼が92年に歌い、僕が2025年に歌うことにとても意味があるのです。

 

—————

質問ですが、アルバムに関することでお願いします(2回目)。これは僕なりのプロモーションなのです。ほとんどインタビューなどしないので、責任が取れる範囲で伝えていこうと考えているからです。

 

アルバムについて質問させていただきます。魚さんのkbdや池畑さんのdsについてもスコアを書き下ろしていらっしゃるのは山口さんですか?
HWがg、kbd、dsの音をどう作り、共有して一発録りに臨むのか、今更ながら教えて頂きたくなりました。

音楽をやるのにマストで譜面が必要ではありません。頭の中にあれば不要です。
僕は譜面の読み書きがまるでできないので、メンバーに譜面で曲を渡すことはありません。歌詞とコード譜くらいは渡しますが。
曲を完成させるとき。僕は真ん中に立って、ただ歌ってるだけです。もちろん、一人ですべての楽器を演奏して、曲を完成させることはできます。
でも、それはソロの活動であって、バンドではありません。
なので、バンドではただ歌ってるだけです。そのうち自然にバンドが入ってきて、ジャムってるうちに完成に近づいていきます。
ほとんど会話もありません。
ときどき、どこにも行けなくなって、曲が死んだりすることもあります。それはそれで仕方ないことです。

 

アルバムジャケについての質問です。「YOKAI NO SHIMA」「まれびと」読みました。数ある「YOKAI」の中「ボゼ」が洋さんの心に響いたのは何故でしょう?屋久島に行く前にイメージは完成してましたか?

なぜ?それはわかりません。あのルックスに衝撃を受けない人がいたら、逆に僕が質問したい。笑。
南洋に浮かぶ小さな島に、そんなGODが受け継がれていたこと。それを知らなかったこと。総合的に感銘を受けたのか、と。ボゼに出会って、ボゼ一択です。それをデジタルで表現した若いアーティストに座布団3枚。ほんとうによくやってくれました。屋久島の人たちはその具現化に力を貸してくれました。だいいち、その島に行くことすら難しいのです。

 

 

そのアコギのメーカーを良ければ教えてください。僕も使いたいです。

コールクラークです。

 

 

NEWアルバムをどのように拡げたいと思われますか?
今の音楽業界はサブスクでの再生数が莫大にならないと
ミュージシャンに還元していかないように思われます。
山口さんのサヴァイヴ案があれば教えて頂きたいです。
サブスクの再生数は未知だとも思えます。全世界で聴かれます。
今のHWはコアなファンにしか情報が流れていない感じはします。
その辺りのお考えをお聞かせ願えたらありがたいです。
HWはもっと聴かれるべきだと思っています。

サブスクで聴かれることも、そんなに簡単ではありません。出せば聴かれるってものでもない。コアなファンにしか情報が流れていないって、コアなファンのおかげでなんとか続いてるんだから。苦笑。そりゃ大事にしなきゃでしょ?
あなたがそう思うなら、ぜひ、身近な人に情報を伝えてください。それが経験上一番効果がある。

まずはこんな状況の中でサポートしてくれたファンにダイレクトに届ける。
次に遠隔地に住んでいるファンに届ける。
一般流通させる。
最後にサブスクに流す。

以上です。
当たり前の順番だと思います。

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Mr. OUTSIDE #003、私は土地を買わないだろう への3件のコメント

  1. ハートロッカー より:

    完成した物にケチを付ける訳では無いけど‥‥更に売れない2枚組を作ってどうする。って仰ってましたが

    いやいや舐めたいで貰いたい。僕らファンが2枚組だと買い渋る様なファンだと思わないで欲しいす。
    どんな形でもリリースすれば買うに決まってるでは無いですか。
    そこは信じて欲しい。

    かつてクラファンでアルバムを出した時微力ながら参加出来た事は嬉しかったですよ。クレジットも誇りだ!

    もしPV撮影でクラウドファンディングしたら是非強力します!リターンはそのdvdだけでええです。

  2. そばや より:

    私は土地を買わないだろう、いいですね!
    私はこの一年、父親の不動産の売却したりで、土地を手放すことに追われ、専門用語と向い合って来ました。慣れないことをやると疲れます。また来年も続くかもしれません。
    長谷川さんのMr.OUTSIDE わたしがロックをえがく時の中の、ミュージシャンの方々の写真の下の短め言葉が好きです。本質を瞬時に見抜ける方なんだと思いました。
    渋谷は行けないので、いわきのチケットを取りました。club SONICの閉店のお知らせにも驚きました。でも、HEATWAVEで行けることに嬉しく思います。その節は、よろしく頼みます。

  3. サトウ より:

    19日のダイアリーで、質問に答えていただいてありがとうございました。アルバムタイトルに関する質問は答えにくかったですよね。自分でも投稿前にそう思ったのですが、山口さんが「遠慮なく」とい書いていたから(笑) それでも可能な範囲で言葉にしていただいてありがたかったです。
     「収穫の季節」は自分がライブで聴いた中で1、2を争うぐっと来た曲でした。これがアルバムタイトルになるんじゃないかと思っていたくらいです。この曲が陽の目を見ないなどあり得ないことだと思います。ぜひ音源化を改めて、切に希望したいです。26日のライブでも聴けたらいいなあ。そうすれば恒例のライブ盤(実況録音盤)が出れば、ひと足先に音源として聴くこともできるかもしれないしなあ(新曲で披露されるのは当然アルバム収録曲が中心になるとは思いますが…)。
     そんな勝手な要望はさておき、迫ってきた26日のライブ、楽しみにしています。山口さんの体調まだ万全ではないようですが、一日も早い回復を祈念しています 
     

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