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HEATWAVE OFFICIAL BOOTLEG SERIES #008 / 2021122640 Years in a BLINK HEATWAVE
“Unknown Pleasures” HEATWAVE
2022.3.18 Release
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2020.6 Release
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2019.11 ReleaseOfficial Bootleg #007 “THE FIRST TRINITY” 181222 HEATWAVE
2019.5. Release日本のあちこちにYOUR SONGSを届けにいく 2018 山口洋
2019.3.25 Release『OFFICIAL BOOTLEG SERIES #006 19940524』 HEATWAVE
2018.12.19 Release『OFFICIAL BOOTLEG SERIES #005 171222』 HEATWAVE
2018.5.19 Release『Your Songs』 HEATWAVE
2017.12.26 Release『Carpe Diem』 HEATWAVE
2017.5.17 Release『OFFICIAL BOOTLEG #004 151226』 HEATWAVE
2016.12 Release
HWNR-012 ¥2,500(税込)『OFFICIAL BOOTLEG #003』 HEATWAVE
2015.5 Release
HWNR-010 ¥2,500(税込)DON'T LOOK BACK.
山口 洋 全詩集 1987-2013 B6サイズ 272P 特製栞付き ¥2,800THE ROCK'N ROLL DIARY, 2011 3.11〜 陽はまた昇る B6サイズ 176P ¥3,000SPEECHLESS Yamaguchi Hiroshi / Hosomi Sakana
2011.2.9 Release
NO REGRETS XBCD-6003
¥3.000 (TAX IN)
特設ページ »
タグ別アーカイブ: Mr. OUTSIDE
Mr.OUTSIDE #006、EMPTY (空)
1月6日 火曜日 晴れ 世界の警察?、大国の大統領ならば、他国に攻め込む暴挙が許されるのか。そのクソみたいな大統領にノーベル平和賞をと言った首相のことを、オレは決して忘れない。 胸クソが悪すぎる。 宝、勇気、信じる力、命、自由、知恵、愛、信念、心、未来、宇宙、忍耐、野生のバラ、記憶、軌跡、太陽、ハングリーさ、愚か者、覚悟、淡い悪意。 世界は相変わらず君と共にある。 労働の尊さを。逞しい腕に知性を。 ↑ 詩の断片を書き留めておくノート。早朝にこう書かれていた。脳みそを使うべきだ。暴挙に対峙するには。 ————————————————— 新しいアルバムの5曲目、Empty (空 )。 書いたという記憶がない。その自覚もない。不思議な曲。でも、アルバムにとってはなくてはならない中核をなす曲でもある。 Nothingは無。それはない、のだ。でもEmptyは空。実在する。空っぽだからこそ、そこにはなにかが注がれる。決して作為ではない。 その境地に至るまで、バンドを始めて46年もかかった。素晴らしい演奏をしているとき、空っぽなのだ。なにも考えていない。勝手に身体が動いて、勝手に歌が身体から湧き出てくる。近未来も予測できる。決して作為じゃない。こうやってやろう、なんて考えて、うまく行ったためしがない。流れるのだ。流されるのではなく。それが「空」の意味。 空っぽでいれば、それはなされる。ただし、空っぽでいることはとても難しい。それを表現しようと思ったから、自ら空っぽになることが必要だった。 そして、それは割とあっという間に形になった。歌詞もまったく悩んだ記憶がない。オレはただ、なにかの受信機だっただけだと思う。 録音するとき、魚ちゃんが珍しく音符ではなく、歌詞カードを鍵盤の前に置いて演奏していた。池畑さんは2小節目の1〜3拍目にどうしてもシンコペーションを入れたがった。最初オレは意味がわからなくて、それがあるがゆえに超絶歌いにくかった。でも、慣れたらしっくりきた。要するに、それぞれが空っぽになっていたんだと思う。 最後にグレッチを思いっきりフィードバックさせて弾いた。ガラスの向こうで魚ちゃんが立ち上がって「丸」のサインを出した。こういうときはテイクワンでいいのだ。実際聞き返す必要もなかった。 この曲はこのバンドがたどり着いた最新型の表現だと思う。それゆえ、ライヴでは最後に演奏するべきだと思っている。観客はその余韻の中に自らの未来を見つけてくれると思うから。 アルバムの予約はこちらから。1月中旬に発送予定です。
善きものたち
12月30日 火曜日 晴れ 見事にぎっくり腰と発熱を併発して、年末のともだちとの行事をすべてキャンセルせざるを得ませんでした。まぁ、身体があなたも老体なんだから、休んでくださいってメッセージだと受け止めることにします。数年前、新年1月2日にコを発症するって正月がありまして、ほんとに年始からひとつき最悪の時間を過ごしたので、2026年はスタートからコケないようにしたいと思います。 ええ、わたくし。元旦から走る気満々です。 正月はスタッフと話しあって、楽しんでもらえる企画も考えたので、お楽しみに。元旦からblogに遊びにきてください。今年は「カモネギシャチョー」のセールをやる余裕もないので。 アルバム音源の試聴環境ですが、もちろんすべての環境に対応できるよう制作しています。家のステレオセットはもちろんのこと、車、ヘッドフォン。ヘッドフォンだと音の分離とパニング、奥行きが楽しめるようになっています。「大雨洪水警報」はヘッドフォンで聞くと魚ちゃんが弾くベースラインがステレオで180度開いています。これはアナログでは針が飛ぶので、ぜったいにできないミックスなんです。もし、アナログ化することがあれば、この曲はモノラルミックスにせざるを得ないので、それもまたCDならではの楽しみ方ってことで。 製作者としてスマホでの試聴はお勧めしません。なぜって、スマホで聴くことを前提に創っていないからです。いまどき、マスタリングはスマホで聴かれることを想定して行われたりするのですが、我々は断固拒否しております。笑。まぁ、もちろん聴けないことはないし、聴く人の自由なんですけど。我々のコンサートをプロモートしている某イベンターの長にアルバムを送ったら、なんと彼は「聴く機械がないのでまだ聴けてないんです。すいません」って。おいおい。プロですら、そうなのかい。。。そりゃ、CDなんか売れるわけないよね。トホホ。 なので、年末企画。 長谷川博一さんとは事あるごとに会って、飲んで、夢を語ってました。彼と僕が「善きもの」だと思っている音楽を紹介しておきます。あえてどれも有名なものばかりだけれど、知らない人もいるだろうしね。大きな海に漕ぎ出すきっかけになればいいな、と。 Bobby Womack – Daylight World Party – Way Down Now Robbie Robertson – Shake This Town Jerry Garcia Band – Waiting for a Miracle … 続きを読む
The Sound
12月29日 月曜日 晴れ アルバム、これからみなさんの手に徐々に届くのですが、残念ながら現時点ではスーパー赤字。それゆえ、次作を創るのはほぼ100%不可能な状況です。年が明けたら、スタッフを含め話し合い、プロモーションの施策を考えますが、いちばん効果があるのは受け取った誰がが誰かに伝えてくれることなんです。なので、この時代、一人で楽しんでくれるのもいいんだけれど、ぐっと来たら、誰かに伝えてくれると嬉しいです。 リリースしたところで、困難な状況なのは最初からわかっていたことなので、メゲたりはしません。よろしくお願いします。アルバムの受付はこちらからです。1月中旬には発送します。 なにか、効果的なプロモーションはないのか、と。何度も書いたけれど、映像は好きじゃないんです。特に自分が出てくるやつは。この時代、強力なシンパシーをもって活動を見守っているJeff Tweedyが新譜のプロモーションで、自車を運転しながらアルバム3枚ぶん口ずさんでるだけってのがありまして。笑。これいいなぁ、と。この3枚組、僕にとって2025年のベストアルバムなんで。ぜひ。この映像以外では、録音したバンドとのライヴ映像が多く露出してるんで、それもアリなのか、と。 ————- 今日は音の話です。The Sound。 ロックンロールは瞬間の芸術。あの瞬間を逃したら、それはもう二度とやってはこない。だから、ダラダラやっちゃダメなんです。このアルバムのために20数曲録音しました(すべて完成しているので、どういう形でか聴いてもらうつもりです)。すべて2.3テイク、曲によってはたった1回しか演奏していません。ファーストテイクにはなにがしかがあるのです。それが「その瞬間」という意味です。 古いNeveのコンソールをたまらなく愛していて。でも、もうそれらもほとんど現存しません。Neve博士の創ったコンロールは音があたたかく、太いんです。僕らのソニー時代、信濃町と六本木にあった、それらのNeveの恩恵をたっぷり受けました。サブスクのおかげでどんどんスタジオは潰れていきます。Neveは解体、あるいは国外流出。アーメン。みんなたつせつなものは亡くしてから気づくのです。 渋谷にあるともだちのスタジオ。博多時代からの古い仲間です。Neveもメンテナンスをしなきゃ動きません。潰れたスタジオからNeveを買い取って、予備のモジュールを持っています。僕らのエンジニア、森岡さんはソニー録音部の出身でNeveを使わせたら日本一。で、我々、彼と話し合って賭けに出ました。通常、ドラムをいちばん大きな部屋に置くのです。ジョン・ボーナムの音をイメージしてください。でも、今回逆転の発想で、ドラムをブースに閉じ込めたのです。これは80年代初頭までのチャーリー・ワッツをイメージしてください。Neveと森岡さんと池畑さんなら、きっと太くなるに違いない、と。 何度も書きますが、我々のスタジオにはクリックさえ(メトロノームのようなもの)ありません。だって、人間が演奏してんだもん。揺れて当然なわけで。60年代の音楽が素晴らしいのはチューナーもクリックもなかったんです。いまどき、クリックを使わないレコーディングもほぼないと思います。それゆえ、すべての曲でテンポは揺れ揺れで、ほとんど走ってます。でも、いいんです。それで。それが人間が演奏する意味だから。 そうやって20数曲を記録したのはわずか5日間。メンバー3人とエンジニアが揃っていたのはその期間だけです。そこから先の95日間はすべて僕がひとりで自分のスタジオで作業しました。演奏するのも、歌うのも、録音するのも、ミックスするのも、僕ただひとり。。。 どうしてそうしたかって?僕が一人で向き合うことがいちばんコストをカットできるからです。 エンジニアって専門職なんです。なんの教育も受けていない僕がやることじゃない。でも、自分の音楽のイメージは誰よりも僕の頭の中にあるわけで。そこに向かってさえいけば、到達できるはずなんです。そして、やるからには誰にも負けたくない。いい音だと言わせたい。それゆえ、阿蘇の山の中に機材を持ち込んで(僕はバイクで帰ったので、運んでくれたのは奥さんです)一人で向き合って完成させたのです。正確には阿蘇ですべてミックスし、持ち帰って細部をやり直すのにひとつきかかりました。 HWの特徴であるベースレス。半分は僕がベースを弾いて、半分は魚ちゃんの同時演奏による左手です。これまたなかなかなことでして、僕ももちろんベースを持っていますが、うちにはもっといいベースがたくさんあるので、許可なく勝手に弾きました。ポール・マッカートニーも細野さんもあとからベースを差し替えてたって聞いていたので、「オレにできないわけないじゃん」って根拠のない自信ってやつです。いろんな人が僕のベース、褒めてくれましたが、我ながらなかなかな演奏をしてると思います。同時に演奏していないので、難しいんです。うまくいかないときは日程を変えて、ベースを変えて、気分を変えて、録りました。 最後にソニーの録音部の最後の生き残りであるマスタリングエンジニアの酒井くんにどうしてもやってほしかったのです。なので、自分でソニーに電話しました。普通、個人相手にはやってくれないと思います。笑。「どちらの山口さんですか?」と聞かれたので「えっと、音楽やっています。山口です」って。笑。 酒井くんががっつり仕事をできるだけのマージンを確保しておきました。7dBはあったかな。ほんとうに素晴らしかった。しかも、1日だけではなく、気に入らなかったらと修正できるようにしてくれました。匠!そうやってさらに細かい修正を施して完成しました。 プレスもね。通常は個人では相手にしてくれない優秀な国内の某工場を某レーベルの社長の手引きで裏から入らせてもらいました。すべてがmade in JAPAN。古いNeveとソニーの録音部の受け継がれた技術、バンドの瞬間、メゲない情熱、阿蘇と湘南と渋谷の空気。すべてが詰まっています。 楽しんでください。
Mr.OUTSIDE #004、Seize the Day
12月25日 木曜日 曇り 明日、みんなの手にアルバムが届くかと思うと、ほんとうに嬉しいです。2025年は全力で走る、と決めて、本気で全力で走ってきました。最後になって、息切れしたけれど、形にしてオーディエンスに届けるというのが最大の目的だったからして、明日は望む人たち全員にサインをして、実際に手渡して、2025年を締め括りたいと思います。 いわゆるプロモーションの時期なんだけれど、前にも増して正解がないのです。なので、受け取ってぐっと来たら、身近な人に伝えてくれると嬉しいです。昨日、古市コータローくんから、「ストーンズのエモーショナル・レスキューを2025年に聴いてるみたいだ」と最大のお言葉をいただいて、とっても励まされました。人力グルーヴ、ベースレスゆえのボトムの太さ、なによりもアナログ感、パッケージの未来感、受け継がれるもの、エトセトラ。受け取ってくれたら嬉しいです。 HWは一切のクリックとシンセサイザーの使用、コピー&ペースト、リズムとピッチの修正をやっていません。すべて人力によるものです。 昨日、久しぶりに悪友で同級生でもある「ミスターアウトサイド」の書籍編集者とやりとりしました。彼と長谷川さんとはことあるたびに、新宿の安酒場で身体が裏返るくらい飲んでました。食事も摂らずに。笑。じゃあねって、彼らが視界から消えたらぶっ倒れるみたいな、若気の飲み方。 「ミスターアウトサイド」って長谷川さんの発案だと思ってたんです。ところが、違った。編集者の彼がブルース・スプリングスティーンの未発表曲から思いついて提案したのだと。え!そうだったの!と34年後に知る事実。直後に佐野元春さんが同名の曲をリリースされ、僕らのアルバムが明日、みんなに手渡される、と。ちょっと感慨深い。そうだったのかー!!! 「ミスターアウトサイド」は80年代の後半に出版されたビル・フラナガンの「ロックの創造者たち」って名著の日本版みたいな本なんです。「ロックの創造者たち」もとうに絶版だと思うけれど、28人のソングライターにソングライティングについて深堀りしたインタビュー本で、超絶面白いんです。もう中古でしか手に入らないと思うけれど、歌を書く人は「ミスターアウトサイド」と合わせてぜひぜひ読んでください。 僕が「柱」をリリースしたとき、世界は変えられると勘違いしてたんです。でも、びっくりするくらい反響がなく、6000枚しか売れなかった。そんなとき、長谷川さん、ただひとり、その年のベストアルバムに選んでくれました。ミュージックマガジンだったかな。とっても励まされました。ちゃんと受け取ってくれている人がいるんだって。 長谷川さん。ありがとう。ようやく、明日、みんなに届けられるよ。あなたの歌。長かったね。諦めなくてよかった。 書籍編集者と、もう飲みにいくこともないけれど、池袋あたりで美味しい鮨とかどうかな?日本酒ちびっと飲みながら。元気でいてくれよな。俺もまだやりたいことやまほどあるからさ。 ————— 3曲目。Seize the Day。 いつだって、未来を創る唯一の方法は、目の前にある今を全力で生きるだけ。だから、短い、駆け抜ける曲にしたかった。 でも、ずっとメロディーの伏線があるって感じていて、それがなにかわからなかったんだけれど。古いトラッドなのかも、と。昨日、はっと気づいたんです。長谷川さんが亡くなったとき、彼の部屋で流れていたあの曲だって。ちょっと鳥肌が立つような気づきでした。 ————— 明日、お渡しするはずだった植物の件ですが、車両の都合で会場まで運搬できなくなりました。今回のはデカいんです。すいません!また機会をあらためて!
Mr. OUTSIDE #003、私は土地を買わないだろう
12月20日 土曜日 曇り アルバム2曲目、「私は土地を買わないだろう」について。 90年代初頭、長谷川博一さんが小脇に抱えていた本にとても影響を受けました。ダグ・ボイドという人が書いた「ローリング・サンダー」。バブルで欲にまみれたこの国で暮らすことがたまらなく息苦しかった僕にとって、それは「ひかり」そのものでした。僕はそのままネヴァダ州カーリンにその人を訪ね、それからネイティヴの少年たちにとって、大人になるための割礼的な儀式、「ヴィジョン・クエスト」を繰り返すことになります。詳しくは本「Seize the Day」を。いよいよ残り少ないので、お早めに。 そもそも。誰のものでもない「土地」を売り買いしていること。それを巡って太古の昔から殺戮と奪い合いが繰り返されてきたこと。バブルで高騰した円で世界中の不動産を買い漁ること。彼と僕には巨大な違和感しかなかったのです。ネイティヴに土地を「所有する」という概念はありません。それは生かせてもらうためのたいせつな実りの場所であり、次の世代にも受け継がれなければならないものです。 そんな当たり前のこと(僕らにとって)がまるで通用しない世界に暮らすことが苦痛だったのです。それゆえ、彼が書いた曲を僕の家にあった8chのカセットMTRで録音しました。たぶん92年の話かな。 僕らの気持ちは今も1ミリも変わりません。ロックンロールとして世に問いたかったのです。彼が92年に歌い、僕が2025年に歌うことにとても意味があるのです。 ————— 質問ですが、アルバムに関することでお願いします(2回目)。これは僕なりのプロモーションなのです。ほとんどインタビューなどしないので、責任が取れる範囲で伝えていこうと考えているからです。 アルバムについて質問させていただきます。魚さんのkbdや池畑さんのdsについてもスコアを書き下ろしていらっしゃるのは山口さんですか? HWがg、kbd、dsの音をどう作り、共有して一発録りに臨むのか、今更ながら教えて頂きたくなりました。 音楽をやるのにマストで譜面が必要ではありません。頭の中にあれば不要です。 僕は譜面の読み書きがまるでできないので、メンバーに譜面で曲を渡すことはありません。歌詞とコード譜くらいは渡しますが。 曲を完成させるとき。僕は真ん中に立って、ただ歌ってるだけです。もちろん、一人ですべての楽器を演奏して、曲を完成させることはできます。 でも、それはソロの活動であって、バンドではありません。 なので、バンドではただ歌ってるだけです。そのうち自然にバンドが入ってきて、ジャムってるうちに完成に近づいていきます。 ほとんど会話もありません。 ときどき、どこにも行けなくなって、曲が死んだりすることもあります。それはそれで仕方ないことです。 アルバムジャケについての質問です。「YOKAI NO SHIMA」「まれびと」読みました。数ある「YOKAI」の中「ボゼ」が洋さんの心に響いたのは何故でしょう?屋久島に行く前にイメージは完成してましたか? なぜ?それはわかりません。あのルックスに衝撃を受けない人がいたら、逆に僕が質問したい。笑。 南洋に浮かぶ小さな島に、そんなGODが受け継がれていたこと。それを知らなかったこと。総合的に感銘を受けたのか、と。ボゼに出会って、ボゼ一択です。それをデジタルで表現した若いアーティストに座布団3枚。ほんとうによくやってくれました。屋久島の人たちはその具現化に力を貸してくれました。だいいち、その島に行くことすら難しいのです。 そのアコギのメーカーを良ければ教えてください。僕も使いたいです。 コールクラークです。 NEWアルバムをどのように拡げたいと思われますか? 今の音楽業界はサブスクでの再生数が莫大にならないと ミュージシャンに還元していかないように思われます。 山口さんのサヴァイヴ案があれば教えて頂きたいです。 サブスクの再生数は未知だとも思えます。全世界で聴かれます。 今のHWはコアなファンにしか情報が流れていない感じはします。 その辺りのお考えをお聞かせ願えたらありがたいです。 … 続きを読む
リハーサルday#2、グッズのお知らせ
12月19日 金曜日 晴れ 都内某スタジオ、リハーサルday#02。 順調に進んでいます。体調もかなり回復してきたのですが、夜中の咳がひどくて閉口しています。これも身体のなにかの反応なんだろうけど、ほんとうにしつこい。あと一週間弱あるので、できるだけのことはやってみます。みなさんも免疫を上げて、人混みはマスクで自衛してくださいまし。 さて。スタッフよりグッズができましたと報告が。毎回、力作なんだけれど、初めてのバンダナはにゃんとアルバムジャケットからボゼ(悪石島の)模様!これは嬉しい。さりげなくバイクに結んだりして。それからリュックですが、これは僕がお願いして作ってもらいました。今年、染谷俊くんと大阪でライヴをやったときに、彼の物販コーナーに並んでいて、これは便利だなーと買ったんですが、実際とても便利です。普段は小さく畳んでおいて、いざってときに使う感じ。旅先でもとっても有効。 もちろんニューアルバムも会場でゲットできます。各種キャッシュレス決済が可能だそうです。時代だね! さて、質問です。 「一枚としての整合性を選んだ」とのことですが、他にも素晴らしい曲があったのを私もライブで聴いて知っていますし、山口さんにとって苦労して制作した思い入れの強い曲もあったことと思います。今回のアルバムの曲選びは、苦労し、断腸の思いで進める作業だったでしょうか、それともテーマのようなものが決まってからは一気にすんなりと進んだでしょうか。 ほんとうは選曲やミックスに関しても、もっと僕ではない誰かの意見を取り入れた方がいいに決まってるんです。 でも、この時代にアルバムをリリースするってことは、とんでもない覚悟が必要なことでして、誰かに相談した時点で軸がブレるのは間違いなかったのです。やる、と決めたことを貫徹するには、たったひとりでやり切る以外、方法がなかったのです。混迷の時代を生き抜くという、テーマはまさに自分が今、その状態なわけで、そんな意味では決めたことを逡巡しながらやり切るプロセスの中で、アルバムに込めたい想いがしつこくないように凝縮していくだろうと考えていました。 確かに外したくなかったものはたくさんあります。でも、ただでさえアルバムが売れない時代に、さらに売れない2枚組を作ってどうするって想いもありました。曲はなくなるわけじゃないし。てか、完成してるんですけど。笑。スタッフは無料で聴いてもらうのはどうかって言ってます。なことも含め、考えているところです。 「収穫の季節」って曲があって。これは第一次産業に従事する人たちのために書いたんです。たくさんインスピレーションをもらったから。これは個別に届けに行こうかな。笑。 アルバムタイトルの「MR.OUTSIDE」は長谷川博一さんの本にちなんだもので、長谷川さんに捧げる(長谷川さんへの思いを込めた)タイトルだということを書かれていたと思いますが、もう少し詳しく、このタイトルに込めた意味を教えてください。長谷川さんの本は山口さんを含む9人のミュージシャン(あとがきに「音楽に身も心も奪われてしまった男達のなれの果て」とあって笑ってしまいますが)のインタビュー集なので、そのタイトル「Mr.OUTSIDE」はまずは彼ら9人のことを指しているのかなと思います。山口さんがMR.OUTSIDEというとき、それはどんな人や事物、あるいは概念をイメージされているのでしょうか。自分自身のことも、そこには含まれているのでしょうか。 うーん。これ以上の説明はしなくていいか、と思います。誰だって、志半ばで亡くなった親しい人がいると思います。その志を継ぐことは可能なんだと、僕からのメッセージだと受け取ってください。想いがついえることはないのです。MR.OUTSIDEがいなければ、もはや僕はこの世界に存在していないと思います。ざっと思い返しただけでも、チャールズ・ブコウスキー、ハンター・S・トンプソン、デニス・ホッパー、ヘンリー・ミラー、L・F・セリーヌ、ショーン・ペン、岡本太郎、寅さん、ウォーレン・ジヴォン、エトセトラ、エトセトラ。 新しいアコギ、こんなに音の違いがあるんだと思いました…マーティンでもギブソンでもなく、またまた姿形も含めこちらを選んだ理由を教えて下さい。 こう見えても、なかなかにコンサバティブなところがありまして、一度決めたものを変更することはありません。クルマであれ、バイクであれ、楽器であれ。リセールなんて考えてクルマに乗るのが嫌いです。買う時はすべてキャッシュで買います。てか、18歳で買ったグレッチを変わらず使ってるのも僕くらいか、と。それを変更するにはそれなりの理由があります。僕らの意見をメーカーにちゃんとフィードするので、それを汲んで楽器の進歩に利用してほしいと常に思っています。そういうことがファンクションしなくなったなら、その楽器を使う意味がないのです。誰かに胸を張って勧められないものは使いたくないってことです。これ以上書きませんが、ちょっと怒ってます。 そんな気持ちを汲んで、テックが探してきてくれました。すべて自国の木で作る。決していい木ばかりじゃないけど、そのパタゴニア的発想がいいな、と。代理店も素晴らしくて、とっても熱意があります。僕の意見を本国にフィードしてくれています。代理店の人たちがコンサートの撤収作業を自主的に手伝ってるのを観て、気持ちが動きました。そういう人たちと未来を創っていきたいと思っています。 テックチーム(HWには5〜6人います)がいつも、僕に合うものを教えてくれます。昨日も一番若い花ちゃんが新しいピックを教えてくれました。昨日1日使ってみたんだけど、抜群に使いやすい。目から鱗。するとテック長がひとこと「ヒロシさん、また100枚とか急に買わないでくださいね!」。念を押されました。彼ら、ほんとうに、コレだ!ってものに出会うまで、きちんとリサーチして、探してくれます。リペアチームも含めて、プロフェッショナルたちに支えられてるって感じです。 アルバムに関して言えば、使った楽器はすべてリペアマンによってメインテナンスされています。かなり酷い状態のものも含め、すべて修理してくれました。買い直したら、数百万単位かと思います。アルバムにクレジットされているチームHW、彼らがいてくれて僕らの活動があるってことも知ってもらえたら嬉しいです。
リハーサルday#1
12月18日 木曜日 晴れ 都内某スタジオでリハーサルでした。 ミュージシャンなんて、会わなかった空白の時間は音で会話すればいいわけで。ただ、未来永劫にバンドなんか続けられるものじゃない、という覚悟のようなものはひしひしと感じます。老いてみっともない演奏をするくらいなら、とっとと引退した方がいい。 新しいアルバムが出るわけですが、今回はオーディエンスの誰もがそれを聴いたことがない状態で行われるので、一年の疲れを洗い流して、未来に希望が持てるような内容にしたいと頭を悩ませております。 質問、ありがとう。えっと、アルバムに関する以外のことは「人生相談」みたいになりがちなので、プロモーション時期ってこともあり、アルバムに関する質問のみでお願いします。今日は特別です。笑。伝えてなかったし。 ——— 二枚組相当の曲がありながら敢えて一枚のアルバム『MR. OUTSIDE』として纏められた選定(選曲?)の基準などがあったらお聞きしたいです えっと、アルバムは形として残るものなので。二枚で表現できる多様性より、一枚としての整合性を選んだってことですね。収録されなかった曲は無料でみんなに聴いてもらうってアイデアもスタッフから出されたんですが、それはアルバムを聴いてもらってからの方がいいかな、と。歌詞を書くときもそうなんだけれど、累々とした尸が背後に転がっているからこそ、選び抜かれた「言葉」にスピリットが宿ると思います。 PV映像化などはされてるのでしょうか? これは一言申しておきたい。みなさんは当たり前のようにPVをyoutubeなどで無料で見るわけです。現代に於いて、宣伝としてそれは必須だとされています。でも、それには当然制作コストがかかります。それは価格に上乗せされています。PVに関しては現在、検討中とお応えしておきます。個人的にはまったく好きではありません。だって音楽で映像を表現してるのに、わざわざ映像をつけて限定する意味がわからない。 夏の渋谷でのライブでアコギがこれまでの音と随分違うな〜と感じました。ニューアルバムではこれまでのヤイリではなく、新しいアコギが中心でレコーディングされたのですか?特色が違う音色だったので興味津々です。 これまでレコーディングでもヤイリのアコギをラインのまま使ってきましたが、撤廃しました。可能な限り、生のギターはギルドの70年代のギターを。作業上どうしてもそれが叶わないときはライヴで使っている新しいギターを使用しました。なので、ライン臭さは皆無です。 映画【インディアン ランナー】についてです。先日のブログで、35年振りくらいに再び鑑賞し、新たな受け止め方があったとありました。35年前にはこういう視点が持てなかったけれど今回は持てて、こんな感想が生まれた、というのを教えて頂けると嬉しいです。 この映画は数年に一度は観ます。リトマス試験紙のようなものです。この歳になってみると、もっと多角的、複合的、立体的に時空を超えて観ることができます。自分の総合的な視点の成長を明らかに教えてくれるのです。そんな意味では生涯、映画はこれとイージーライダーだけでいいのではないか、と思うくらいの傑作だと感じています。弾き語られたたった1曲がこれだけの可能性を内包しているということ。逆説として言えば、あなたにその可能性があるってことです。もちろん僕にも。 何かの頂き(完成)に向けて頑張っていると、アウトプット過多になり、どんどん自分が枯渇していく感じに毎度なります。良いと思われるエネルギー充足を色々試しながら頑張るのですが、それでも毎回スカスカになっていく感じがどうにかならないかと思います。そのような場面で山口さんはどう対処していますか? 勧めませんが。笑。いつも崖っぷちにいたら、やるしかないんです。落ちたら死ぬからです。枯渇してもやるしかないんです。火事場のバカ力を連続的に発揮しているうちにそれがアベレージになって、また前進への力を生みます。僕はそうやって生きてきました。ほんとうに限界まで達すると、身体が「限界」のサインを出して、大仕事が終わった直後に倒れます。でも、大仕事の最中に決して倒れないってことは、メンタルがフィジカルに優っていることを示しています。ひとつだけ言えることがあるとするなら、放出するだけではなく、循環するエネルギーを目指すといいと思います。一方通行のライヴはひどく疲れます。でもいいライヴはオーディエンスからエネルギーが返ってきます。それを循環させれば、疲れません。 このダイアリーで、一曲の時間やアルバム全体の時間を短くする、というのをアルバム制作過程でよく見かけました。この時間を短くするというのは、どうしてなのでしょうか? えてして、俳句のように素晴らしいものは簡潔です。好きなアルバムもそういうものが多かった。だから、それを目指したということです。ほんとうは46分に収めたかったのです。でも、前述のように2枚組の曲があったので、どうしても53分になってしまいました。
Mr. OUTSIDE #002、Motorcycle
12月17日 水曜日 晴れ 今日からリハーサルが始まります。なんとか滑り込みで間に合った感じです。まだ体調は万全ではないので、気をつけます。 さて、アルバムを語る。質問がないときは曲について。1曲目「Motorcycle」。 コ期間中。最大のインスピレーションを与えてくれたのがバイクでした。緊急事態宣言のある日。いつもの店にいて、いつもの感じで天啓(笑)が。「イージーライダーにならずに死んでいいのか!」。「なわけない」。いろんなことを制限されることへの本能的な抵抗だったんでしょうね。 湘南ハーレーダビットソンに行って、免許もないのにバイクを買いました。それから免許。湘南で中型を取り、そこから先は取れる場所がなかったので、唯一受け入れてくれた山形県長井市へ。今や、その町には友人がたくさんいて、復興酒「甦る」に関わるたいせつな町になりました。 人生、自ら動けばなにが起きるかなんて、誰にもわからないのです。 そのバイク。地元のハーレー屋で身の丈にあうカスタムを繰り返してもらい、5年をかけてほぼ完成しました。スパルタンに旅するバイク。それにまたがって北海道から九州まで4万キロを超える旅をしました。毎年、福島もこの目で見てまわります。 人生一回限り。なにかひっかかるものがあるなら、ぜひチャレンジしてください。あの日の天啓は少なくとも間違っていなかった。まぁ、確かに安全な乗り物ではないし、事故ったら離婚と宣告されてはいますが、一度もコケてはいません。 全身で全方位的に感じるインスピレーション、これはなにものにも変え難いです。知らない町の成り立ちが見えてきます。ガレージに奴がいつも眠ってる感じがいいんです。クサクサしたときに、箱根あたりまで遠出して帰ってくると、すっきりします。阿蘇だって、バイクでブンブンして、自分の足で山に登ってみると、見え方がぜんぜん変わる。そういうことがとても楽しいです。 1曲目になにを据えるか。これはなかなかなことです。すんなりと決めました。みんながプレイヤーにセットして。HW史上はじめてドラムから始まります。瞬間拡がる道を楽しんで進んでくれたら嬉しいです。その永遠へと続く道はE-BOWで表現しました。 質問も気軽にどうぞ!
ミキシング
12月16日 火曜日 曇り 亡父命日。 いなくなって44年も経過していて、いない時間の方が遥かに長いのに、ちっともいなくなった気がしない不思議な人。ある意味、いちばん近くにいる存在かも。物心がついた頃から、彼のこころの底に流れる深い悲しみを理解できていたのも、今となっては不思議。でも、ほとんどの場合、言葉は必要としていなかったというか。彼が世界にやり残した多くのことを、僕が受け継ぎ、違うかたちで実践している感覚はとてもあります。 そんな日にやんわりと社会復帰しようと思います。明日からリハーサルが始まるんです。 質問です。 ミキシングに関して、何か参考にしたアルバムや楽曲等はあったのでしょうか? それとも山口さんのイメージに近づけるようにして完成させたのでしょうか? お応えします。明確にイメージがありました。多くはまだ父親が生きていた頃(高校生の時分かな1977〜81年くらい)寝ても覚めても聴いていたアルバムたち。ストーンズのBlack and Blueからエモーショナルレスキューの間まで、かな。チャーリー・ワッツの素晴らしすぎるドラムがバンドのエンジンとしてど真ん中に鎮座してるあのサウンド。かと言って決してヘビーではない。それが僕のロックンロールの原体験なのです。 うちには池畑潤二という8ビートが日本一、いや世界レベルの方がいらっしゃいますゆえ、その演奏を真ん中に据えることがすべてです。ほとんどの曲はスタジオで多くて3テイクくらいしか演奏されておらず、「その瞬間」が記録されています。「瞬間」を緻密に完成品に持っていくのが僕の仕事。 今回はゲストミュージシャンは皆無です。すべて3人が出した音と声で作られています。修正やコピー&ペーストは一切ありません。すべて人力です。ベースは魚ちゃんの左手か僕が弾いたか。 話を戻します。音のイメージは高校生の頃聴いてたこの感じ。これを超えるロックンロールは僕の中には未だありません。ドラムはいうまでもなく、ビル・ワイマンのベースもすごいんです。それに加えてギター2本の絡み。こういうバンドの演奏が立体的に細胞に刻まれているのです。このアルバム、評価が低いんだけど、わかってないなぁ、と個人的には思っています。ストーンズのグルーヴのある種最高到達点なのに。 アルバムの4曲目に関してだけは、なぜか、これまた高校生のときに聴いていたプリテンダーズの1stのイメージでした。そのアルバムにキンクスのカヴァーがあるんだけど、あれからほぼ50年経過してるのに、まだはっきりと頭の中にイメージがあるのはすごいと思います。その曲は検索してもらうとして、この曲、ほんとに好きだったな。 ↑ 今聞き返してみると、ギターなんて、そうとう無意識下で影響を受けてるのがわかる。笑。 お間違えのないように。懐古趣味ではありません。これらのイメージはあるけれど、あくまでも2025年の音を人力で鳴らすってことです。 浮遊するって意味では、これまた金字塔。最初に聴いたときから、ずっとこの音が頭の中で鳴っています。灯台みたいなものかな。
Mr. OUTSIDE #001、長谷川さんのこと
12月14日 日曜日 晴れ これからアルバムのリリースまで、アルバムにまつわるいろんなことを僕の言葉で伝えていけたらと思います。不定期更新ですが、週に2回くらいは。 「Mr. OUTSIDE」は僕のアイ・オープナーであった音楽文筆業の故・長谷川博一さんが91年に出版した本のタイトルです。佐野元春さんにも同名の曲があります。おそらく無関係ではないと思います。 このアルバムの曲のほとんどは午前4〜7時の間に書かれました。世界が一番静かな時間です。ある時期から、その時間に、長谷川さんと会話をするようになりました。もちろん架空だけれど、僕にとってはリアルな会話。曲のことだったり、世界のことだったり。僕らは兄弟みたいにいつもボーイズチックにそんな話をしていたからです。 深刻な病に冒されてなお、彼は善きものを世界に放つことを考えていました。そのスピリットを受け継ぐ者として、彼の曲を僕が録音して歌えば、いいってことに気づいたのです。もともと、彼なきあと「Mr. OUTSIDE」というイベントを開催して、彼のスピリットを伝えていくことを考えていました。けれど、それはコロナで叶わなかったのです。ほんとうにコロナの馬鹿野郎! でも、オレはしつこい。笑。諦めない。 彼がこの世を去って7年。今年の夏、生まれ故郷の小樽で開催された彼の回顧展に呼んでもらいました。その経験が素晴らしすぎたのです。彼の功績(あんまり好きな言葉じゃないけど)が故郷の人たちに、こんな風に伝わっていたこと。知らなかった彼の故郷への想い。豊かな故郷での人間関係、エトセトラ、エトセトラ。 そのイベントには鈴木惣一郎さんも呼ばれていました。初対面です。長谷川さんの遺作となった、細野晴臣さんの傑作「泰安洋行」を詳しく紹介した「追憶の泰安洋行」(←ほんとうに音楽愛に溢れた名著なので、ぜひ読んでください)に鈴木惣一郎さんが体験したミラクルな体験が書かれています。(鈴木さんの「こころをとらえる響きをもとめて」って本もどえらく素晴らしいのでぜひ!)僕がやってることも、経験したことも、長谷川さんによるミラクルな体験なんだと思います。決してオカルティックな意味ではなく。 どうしてって、それは彼のスピリットが宇宙に放射されていたから、僕らはそれを受け取っただけ。鈴木さんのニューアルバムもにゃんと12/26に出るんだそうです。いろんなことがリンクしてるんです。長谷川さんによって。 このアルバムは長谷川さん。それから、僕の故郷でJUKE RECORDを経営していた松本康さんに捧げられています。松本康さんは鮎川誠さんの親友で、彼がいなければ、僕はミュージシャンにはなれなかったと思います。田舎の音楽が好きなだけのどうしようもない少年に、たくさんたくさん、本物の音楽を教えてくれたのです。インターネットもなにもなかった頃。松本さんは世界に通じる扉を開けてくれたのです。 先人たちに特大の感謝を込めて、この混迷の時代を生きる人たちの力になる作品を創りたかったのです。 とはいえ、サブスクの時代です。もうほとんどのミュージシャンはアルバムを創ることができません。CDが売れないから、製作費を回収できないのです。サブスクからもたらされる収入を聞いたら笑いますよ。真面目な話、お菓子が買えるような金額です。じゃ、誰が儲かってるのかって、それは想像してください。この時代にこんな搾取がまかり通るのかって。これがHWの最後のフィジカル・アルバムになる可能性もかなりあります。そんな時代なんです。 でも、オレたちはアルバムで育ったんです。なけなしのお金を貯めて、昼飯を抜いても音楽を聞きたかった。その恩義をこの時代に返したかったのです。 無論、携帯でしか音楽を聴かない(聴けない)人もかなりの数存在するわけで、もちろん配信もしますが、こちらとしても、まずは働いたお金でアルバムを買ってくれた人を優先すべきで、ライヴ会場での販売 → 通販 → 一般発売 (流通) → 配信という順番になります。 次は来週中頃に更新しようかな。こういうことが聞きたい、なんてことがあれば遠慮なく。