ヒューマンタッチ

4月5日 日曜日 晴れ

とかく、この世は疲れるよね。かくいう私も気圧が低かったりすると(ここ数日)、すこぶる不調になったりする。自律神経とかやられるのかな。

でも、今日はちょっと晴れた。だったら深呼吸して、今朝も目覚められたことに感謝した方がいいね。おっと、まだ生きてるぜって。野生の動物って観察してると、不調のときはただひたすらじっとしてる。学ぶことあるよね。鋭気を養って、少し満ちてきたら無理せず動きだせばいいと思う。中村天風の本を3ページくらい読んで。(天風さんの言葉は力ある)。笑

4月1日生まれのロニー・レイン。生きてたら80歳なんだって。ぜんぜん生きててもおかしくないんだね。

彼が遺してくれたものはオレにとっては宝。音もその生き方も。生き方が音のタッチに表れてる。どんなにAIが進化したとしても、このタッチは表現できないと思う。

1972年の音ってのがオレの中にあって。レコーディングの技術が確立されるまでの黎明期。みんな手探りだから、それぞれにほんとうにふくよかな音楽が多い。80年代になると、急に工業製品みたいになって死滅する。ロニーは特に稼いだ金を全部モービルスタジオ(移動可能なスタジオ)につぎ込んで、フィールドレコーディングしてたりするから、特にヒューマンタッチの度合いが素晴らしい。

いちばん好きなのは、このなんてことない曲なんだけど。音が出た瞬間から癒される。疲れてる人は身を委ねてみて。

 

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この頃までチューナーもなかったと思う。それゆえ、ミュージシャンは耳でチューニングしてたはず。その曖昧さが素敵。クリックもない、チューナーもない。ギターなんてそもそもピッチがいい加減なんだし。このインストもフィールドで録音されてると思うけど、ぜひ癒されてください。

 

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オレが2000年ごろ、「ヒヲウ戦記」で目指したのもこういう録音。蔵王の山の中の廃校(最後は牛小屋)に機材を運び込んで、そこで作曲して録音した。窓が破れてたりするから、天気に甚だ影響されるんだけど、それがよかった。知らない人はサブスクにもあるんで聴いてみて。オレは犬とテント泊してて、朝散歩しながら作曲、昼からレコーディング、夜は裏返るまで飲んでた。そrを一月半って、すごい体力だね。今振り返ると。

 

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心臓が休みなく動き続けてくれていることって奇蹟だと思う。太陽が出ていないのではなく、ひょっとして自分が雲を作ってるのかもしれない。ヒューマンタッチの音楽はそう思わせてくれるよ。

 

 

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ヒューマンタッチ への4件のコメント

  1. 今城真人 より:

    清明…二十四節気の一つで、新暦四月五日のこと。清浄明潔を略したものといわれ、万物が溌剌としている意から、清明という。早朝からの素晴らしいメッセージ、ありがとうございます☺️

  2. マジック より:

    いやぁ、本当にいいですよね、ロニー・レイン。
    晩年、車椅子で来日された際の姿がいまも目に浮かびます。あの時、万難を排してでもライブに駆けつけていれば……と思うと、彼と同じ時代を生き、その音楽を肌で感じるチャンスがいかに貴重で、素晴らしいギフトだったのかを痛感します。
    当時は地方に住んでいたこともあり、足を運ぶことは叶いませんでしたが、「ライブはその瞬間に立ち会わなければならない」という言葉の重みを、いま改めて噛み締めています。
    スモール・フェイセスからフェイセス、そしてスリム・チャンスへ。
    彼の傍らにはいつも、スティーヴ・マリオットやロッド・スチュアート、ケニー・ジョーンズといった伝説たちがいました。ロニーの存在そのものが、私たちへの贈り物だったのだと思います。存命の方もいらっしゃいますが、あの編成でのステージはもう二度と観ることができません。
    洋さんが常日頃からおっしゃっている「ぜひ体験してください」という言葉。その真意は、こうした「二度と戻らない一瞬」を逃さないでほしい、ということなのでしょうね。
    『機巧奇傳ヒヲウ戦記』の頃も、本当に懐かしいです!
    ザ・バンドのように合宿スタイルでレコーディングしたり、地獄商事から「地獄新聞」が届いたり。渡辺地獄さんの復帰や、「『素晴らしい孤独』や『It’s a Beautiful My Life』をなんとか形にできた」と語られていたレコーディング風景……。
    あの濃密な時間は、私にとってもかけがえのない宝物です。伴さんはじめ、皆さんはお元気でしょうか。あの頃の情熱に、いま改めて想いを馳せています。

  3. 中澤 美穂 より:

    山口さん、ありがとうございます。

    ロニー・レイン、沁みました。異動先で始まった新たな1週間、自分が思うより疲れていたのだと思います。

    ジョン・ケイル「ヴィンデージ ヴァイオレンス」何度も聴いています。わかってきました。わかると好きになるのがこの人だと思います。山口産の仰っていた「柔らかなヴァイオレンス」響いています。「ビッグ ホワイト クラウド」はもちろん、私は「ギデオンズ バイブル」も好きです。聴きやすいしいい曲ですよね。

    ジョンのカバーした「ハレルヤ」に「ジェフ・バックリーのカバーには及ばないね」みたいなコメントがあって、それに対して「君はまだジェフ・バックリーを聴いていないんだね」と返されていて笑ってしまいました。

    ジョン・ケイル、アルバムごとにその振り幅の大きさに驚かされる、底しれぬ深さを持ったアーティストなのだと思います。これからいろいろ聴いていこうと思います。

  4. 酔いどれ より:

    洋さん、3日金曜日ベーシックで行われた原島さんを偲ぶ会に行ってきました。
    地元の大御所に混じり献花をさせて頂き、若かりし頃のお姿をを拝見してきました。
    アクシデンツがリアルタイムではない僕は、原島さんが自由に話をするラジオが大好きでした。
    栗膳さんは確実にその流れを受け継いでいるこれまた大好きなラジオマンです。
    的はずれな文ですみません。
    洋さん5月のビートステーションも楽しみにしています!

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