怒濤のような一年

12月23日 金曜日 晴れ

怒濤のような一年でした。まだ終わってないけど。何度か完全に心が折れ、そのたびに自分でも説明のしようのない情熱が何処からか湧いてきて、目の前の状況が無茶であるほど、わざわざ面倒臭い道を選びました。どう考えても、ニンゲンとして、そちらの方が正しいと思えたからです。

ちょっと前に、「有事の際に僕はミュージシャンだなんて云ってられない」と発言して、ちょとした物議をかもしましたが、今ならもう少しはっきりと伝えることができます。僕はミュージシャンである前に、一人の人間でありたかったのです。ただ、それだけです。結果、僕にとって音楽は一番ではなくなってしまいました。音楽は人の心が奏でるものだからです。むろん、音楽は大切なものです。でも、自分の心が何処を向いているのか、それが不明のまま、僕はステージに立つことは出来ません。

これだけの経験をさせてもらった一年、記憶にありません。素晴らしいことも、悪夢のようなことも、人間の素晴らしさも、醜さも、希望も絶望も、個人の抱える闇も、世界を動かす巨大な闇も、エトセトラ。ひとつだけ云えることは。ニンゲンはその顔にすべてが書いてあります。顔は嘘をつきません。僕に俳優のともだちが極端に少ないのは、どれが本当のその人なのか、僕が見抜けないからだと思います。決して愚弄している訳ではありません。念のため。世界に光が見いだせなかったとしても、人は自分の眼の中にひかりを宿すことはできます。僕はその力を信じます。自分のそのような人物で居たいと思うのです。そのひかりは希望と云う言葉に言い換えても過言ではないはずです。

今年の締めは12/26、横浜のサムズ・アップで大島保克と演奏します。ロックと島唄????????そんな人は迷わず是非、来てください。

ランナーズ・ダイアリー、これで3冊目になりました。

ランナーズ・ダイアリー、これで3冊目になりました。

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怒濤のような一年 への2件のコメント

  1. けいこ より:

    私は今年どんな顔をしていただろうと考えてしまいました。
    きっとぼんやりした顔だったろうなぁ…。

    「音楽は人の心が奏でるもの」
    山口さんやいろんな方から、身をもって教えてもらった1年でした。

    今年最後のライブ&お誕生日、素敵な夜になりますように。

  2. ファンタグレープ より:

    ロックと島唄、関西でも演ってほしかったなぁ(涙)リアムと洋さんの演奏も聴いてみたかったなぁ(涙)来年は関西でも誰かと演ってほしいなぁ、、カオリーニョさんととか(笑)絶対行くけどなぁー(笑)

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