陽はまた昇る

2月25日 土曜日 曇り

大切なお知らせです。

昨年の3月11日からの約一年間の記録。このblogに書かれた文章と写真を大幅に加筆修正し、一冊の本にしました。「陽はまた昇る」。願いを込めてそう名付けました。

大まかに云って、僕が伝えたいことは、僕がどのように考え、どう行動したか、ではありません。そんなことはどうでもいいのです。ここにはかつて経験したことのない混沌と混迷が記されています。失敗もしょっちゅうやらかします。そんな日々の中で、人が生きていくために必要な希望をどのように描けばいいのか、その応えを得られないままに、一年が過ぎていきます。ただし、この時代を生きる僕らにとっては、「行動しながら探す」以外に方法はありません。闇があまりに巨大だからです。そしてその闇は自分と世界の両方に存在しています。

この本をまとめるのは、楽な作業ではありませんでした。起きたこと、露呈してくることが、醜悪かつ未曾有ゆえ、仕方がありません。頭を切り替えるため、外国への逃亡も必要でした。言葉を紡ぐことも苦痛でした。ただし、僕らは同じことを繰り返すことはできない。学ぶ以外に未来はない。混沌の中からあぶり出しのように何かが浮かび上がってくるのを、僕は標高3500メートルの山の中で、自然と会話しながらずっと考えていました。無になることによって。

手にしてくださった皆さんに何かが響いてくれることを願っています。

詳細は追ってお知らせします。3/12のライヴでは手にしてもらうことが出来るはずです。

デザイナーS君と海を越えて、何度もやり取りを繰り返し、完成しました。彼のような有能で志のある男と仕事が出来ること、嬉しかったです。

デザイナーS君と海を越えて、何度もやり取りを繰り返し、完成しました。彼のような有能で志のある男と仕事が出来ること、嬉しかったです。

 

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陽はまた昇る への3件のコメント

  1. toshie より:

    「大切なお知らせ」を一度読んでから、やっぱり、CDを引っ張り出して何度も「陽はまた昇る」を聴きながら読みました。

    お帰りなさい。

  2. c より:

    山口さん、お帰りなさい。山口さんの音楽と出逢って、5年。
    少しずつ、周りの人に支えられながら、怖がらずに歩いてこれてます。
    きっと、山口さんが前を向いて光になって進んでいるから。
    solo2012・・・日本中のいろいろなところへ、また音楽届けに来て下さること。
    有難く、嬉しいです。気をつけて♪
    待ってます。

  3. yatsushi より:

    4月14日横浜のチケット、予約しました。レイチェル・カーソンの命日ですよね。彼女の遺作「センス・オブ・ワンダー」は何度も読みました。あとがきにこんなふうに書かれていますよね。

    「レイチェル・カーソンは、地球の素晴らしさは生命の輝きにあると信じていた」

    ひとりひとりが、本当の意味で、生命を輝かせることができれば、陽はまた昇るのだと思います。汗を流し、胸を焦がし、一所懸命、働く…。僕は自分のできることを頑張っています。それは、少しずつ、つながっていくものだと思うんですよね。

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