邂逅、青森にて

10月6日 土曜日 雨

魚さんのことを揶揄する前に、僕とて、秘密裏にだけど、世界で一番尊敬する音楽家と演奏させてもらったことがある。そのことを自分のプロフィールにする気なんてさらさらないし、胸の奥にそのときの感情をしまってあるし、思い返せば、その時魚さんは観客として、僕を観ていたから、今回は立場が逆になったってことか。とにかく、僕の経験で云えば、目の前で起きていることに現実味が欠けていたことは確かで、そして現実でもあったのだ。

奈良さんと僕らを繋いでくれたのは悪友のヒロシで、彼の情熱にはほんとうに頭が下がる。私利私欲ではない。時に東北道の黒豹。そして心優しきアウトロー。

美術館のホールで演奏する前に、奈良さんの展覧会を見せてもらった。震災以降に描かれた作品たち。そこに込められた情熱、ただならぬ数に創作者の端くれとして撃ち抜かれる。

この日、何が起きたのか。それは魚さんの胸の中にしまっておくことにします。文章にすると、何かが減る気がする。数枚の写真から、何かを受け取ってください。

たくさんの人たち。来てくれて、ありがとう。奈良さん、ヒロシ。心の底から感謝を。

開演前。奈良さんがラジオ番組風にDJをやってくれました。この番組、また聞きたい。

開演前。奈良さんがラジオ番組風にDJをやってくれました。この番組、また聞きたい。

魚さんのエレピが「作品」になりました。

魚さんのエレピが「作品」になりました。

芸名も「さかにゃーん」に変更です。

芸名も「さかにゃーん」に変更です。

「さかにゃん」。しかし、終演後にオーディエンスが楽器の写真、撮る撮る。

「さかにゃん」。しかし、終演後にオーディエンスが楽器の写真、撮る撮る。

俺にも描いて頂きました。感謝です。後ろにいらっしゃるのがゴキゲンなDJ NANANA。

俺にも描いて頂きました。感謝です。後ろにいらっしゃるのがゴキゲンなDJ NANANA。

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邂逅、青森にて への2件のコメント

  1. さちこ より:

    青森のライブに東京からはるばる行って本当によかったです。

    9月17日の渋谷DUOが山口さんというミュージシャンとの初めての出会い。
    これを読まれている方たちの誰よりも遅く、未だ湯気が出ているほやほやのファンです。
    もっと早く出会いたかったけど、間に合ってよかったという気持ちでいっぱいです。

    また東京でもライブしてくださいね。そしてパワーをください。

  2. うっちゃん より:

    宮城から行ってよかった。タイトルも決まっていない曲を聞いてたら、涙がボロボロ流れて来た。激しいリフのロッケンロールなのだが無駄のない詞がガシガシと伝わって来る。この一年半の抑えてきたものが共鳴していった。俺も、生き別れあり後遺症ありの不完全な人生だが、山口洋さんが歩んでる限り、同行したいと思う。来年にはアルバムが聞きたい。皆、予約金の用意は出来てるよ。オーディエンスは確実に前より逞しくなった。洋さん直向きさの賜物です。ありがとう!多謝再見!

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