18年

1月17日 木曜日 晴れ

あれから18年、か。

もう書いてもいいだろう。阪神淡路の震災のあと、僕は神戸に行った。身内を救出するためだ。そこで僕が目にし、そして感じたことは、マスコミの報道とはまるで違っていた。報道には主観がつきものだが、ここまでとは思わなかった。そして、僕が感じたこともまた、主観そのものなのだ。以来、僕は報道を鵜呑みにしたことはない。自分の目で観たものしか信じない。今もその気持ちは変わらない。

「満月の夕」は中川敬と僕の立場の違いから書かれた。善し悪しではない。この二つのバージョンから、何かを感じてくれれば、それでいい。

先日の相馬での音楽祭。その模様がテレビで放映された。予想通りの内容だった。ここでモノ申すことに意味はない。ただ、はっきりと伝えておきたいのは、僕らは相馬に子供たちが住むことを積極的に応援している訳じゃない。それは出来ない。そして、やむを得ない事情で、あるいは家族の苦渋の決断として、住むことを選んだ人たちを非難する権利なんてどこにもない。「SMILE TOGETHER」と云う音楽祭のタイトルに合意したのは「笑えない」現状があるからだ。僕らは子供たちが人前で歌うことで、大人が本気で生きる姿を見せることで、自分のLIFEは自分で切り拓くものだってことを、伝えようと努力した。そのことに意味があったかどうか、今は分からないけれど。

僕らは過去の失敗から、そして18年前の震災から、いったい何を学んだのだろう?僕はそれを山の中で考えている。

今日も晴れたよ。

今日も晴れたよ。

ネガティヴな感情はすべて斜面が吸い取ってくれた。だから、何度吹っ飛ばされても諦めないぜ。

ネガティヴな感情はすべて斜面が吸い取ってくれた。

ひとつの確実な奥義をつかみつつある。

ひとつの確実な奥義をつかみつつある。

グリーン、ブルー、ブラック、ダブル・ブラック、エクストリームがある。ここはブラック。

グリーン、ブルー、ブラック、ダブル・ブラック、エクストリームがある。ここはブラック。

これがエクストリームの入口。平穏に見えるけれど、進むと、とんでもない世界が待っている。観たい。だから修練する。

これがエクストリームの入口。平穏に見えるけれど、進むと、とんでもない世界が待っている。観たい。だから修練する。

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18年 への2件のコメント

  1. Froggy II より:

    過去から学んだことって、私の場合はいつもよく分からなくて…曖昧です。
    ただ、「理解できたこと」ならあると言えるかな。リアルタイムでは気づかなかったこと、見てなかったことがずっと後になってクリアになったり。
    対象をありのまま理解して、もの事や人とか…許容できるとこだけ許容しながら(できないもんは、できないから)、動きつづけるしかないんじゃないかな・と思ってます。主観や感情をぬいて、素粒子みたいに。

  2. まりぼう より:

    昨日長田でモノノケサミットのライブ観て来ました。私は震災を体験していませんが、「満月の夕」で当時の風景とか想いとかがわーっと広がって来る気がしました。語り継いで行かなければいけないと、改めて思いました。

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