HW SESSIONS #1

3月6日 水曜日 晴れ

今年初めてバンドで演奏した。昨日も書いたけど、バンドは夢の乗り物なんだよ。僕を宇宙に連れていってくれる。ほんとだぜ。スキーで崖を滑るのも最高だけど、バンドも最高だ。

あんまり説明するのもどうか、と思うけど。

通常サウンドってものは、家のように基礎があり、柱があり、壁があり、屋根がある。でもウチのバンドは役割が通常のバンドとはかなり異なる。それは曲によっても変わる。例えば、コード感みたいなものは魚さんのループする謎の鍵盤とベースによって出来ていたりするし(つまり誰もコードを弾いてなかったりする)、僕のギターはリズムに寄っていたりもする。つまり時空の中で伸縮膨張する家みたいなものが僕らにとってのサウンドだ。それが謎の浮遊感を産み出す。だから、夢の乗り物。彼らは無意識のうちに僕の言葉を理解して、それに反応する。「ソウマネス」なんて言葉。どこにもなかったのにね。僕はそれを説明しないのだけれど、それぞれがそれぞれの形で理解してくれ、演奏で反応する。それを聞いた誰かがまた反応する。つまり、そのような細胞の増殖のようなことが、ステージで行われているのである。

来てくれた人は楽しんでくれたのかな?こういう実験の方法は僕らに合ってると思うし、リスクも高い分だけ、音楽が消化され、昇華していくスピードが速い。圧倒的にね。まぁ、好評じゃなかったとしても、今後も続けていくんで、是非観に来てください。少なくとも、僕は、生きてるって思ったよ。強烈に愉しかった。

とにもかくにも。ひとつき前にアメリカで思い立って、「ライヴやるから、新曲ばっかりでさ」みたいな無茶を云って、ちゃんと実現させてくれるスタッフ、足を運んでくれるファン、真剣に取り組んでくれるバンドの中でやらせてもらってることに感謝してます。ありがとー。

音楽に没入してたんで、写真撮るの忘れた。ごめん。サムズのスタッフ、いつもありがとね。

音楽に没入してたんで、写真撮るの忘れた。ごめん。サムズのスタッフ、いつもありがとね。

カテゴリー: 未分類   パーマリンク

HW SESSIONS #1 への5件のコメント

  1. 林檎 より:

    いいなぁ~!!!そんな瞬間に立ち会えるオーディエンスの皆さま。
    私も仕事帰りに聴きに行きたい・・・!(*^-^*)
    引っ越ししたくなっちゃいます~(^^♪

  2. Froggy II より:

    うわー 夢の乗り物なんて。乗組員、楽しそう!
    この世で唯一の不変は、すべてのものは変わり続ける—ってことだけど、山口さんの言うように人も宇宙も傍聴伸縮をくり返しながら、互いに共鳴しあって、ときになにかを大きく包みこんだり、あるいは壊したりしているんだろうと思います。そして、そこにはまったく境がないよね。同じ曲でも、聞くたびに自分のなかで違う世界が構築されていくのがおもしろい。ある音は今日は蕗のとうの香りがする、でも次の日には光る雲母みたいだな、とか。変わりつづけるHWを見たいです。

  3. きょーこ より:

    夢の乗り物、ってほんとうにそうですね。
    ものすごく楽しかったし、おまけに新曲聴けたし。
    嬉し過ぎてへらへらしちゃいました。
    新曲だから耳を凝らす部分はあったけど回りもほんと、楽しんでましたよ~。

  4. ohzeki より:

    こういうライブもありですね!公開リハーサルって感じで・・・
    ライブを見る方も演奏する方を手探りな感じとか、聞いた曲がどう変化していくとか・・・etc
    なにより山口さんの愉しそうな姿が良かったです!
    4月の吉祥寺も参加予定!

  5. toshie, tokyo より:

    また、知らないところへ連れてってくれるんだ。どこまでも。限りの無ない。
    心に/頭に溢れるものを即座に音楽で表現している。姿。よかったです。異次元の瞬間があったり。変幻自在。愉しいのが伝わってきた。
    簡単に言う訳ではなく、未来を創ってるっていうことだよなぁ、とも思いました。
    いい時間でした。有難うございました。
    A HAPPY NEW YEAR.

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>