旅と旅の狭間

7月31日 水曜日 曇り 

 旅から旅。股旅。しょっちゅう旅。一生、一カ所に腰を落ち着けないままなんでしょうね、きっと。

 流儀ってほど格好いいもんじゃないすけど、永い年月を経て出来上がった自分の旅の準備方法みたいなものがあって、これをちゃんとやらなきゃ旅に出られないのです。かなり面倒なんだけど、やらないと気持ち悪いんすよね。

 九州から帰ってきて(最近は1000キロ超の運転の疲労を取るのに2日かかります。情けないけど仕方ない。)、次の旅まで3日。やることは山のようにあります。まず、旅立つ時は家の中をできる限り奇麗にします。洗濯物が溜まってるなんてことはあり得ません。何故かっちゅーと、汚い家に帰ってくるのは気が滅入るからです。死して屍拾う者なし、って本気で思ってますからね。その程度の覚悟がなきゃやってらんないってのもあります。

前の旅から帰ってくると。

1. 荷物をクルマから下ろして、洗濯する。
2. クルマを洗って、整備する。
3. 前の旅に関するすべての雑務(お金のことなんかも)を徹底的に終わらせる。→これとっても重要。いつまでも引きずらない方がいいのです。

4. 疲労を取る。

5. 冷蔵庫には何もないので、買い物に行って、食事を作る元気があるときは美味しいものを作って食べる。作る元気がないときは、ともだちの店に行って「美味い味噌汁が飲みたい」などとわがままを云う。

6. 寝る。

7. 楽器をすべて整備して、動作チェックをする。
8. 荷物のパッキングをする。
9. 積み込む。
10. 旅のルートを考え、マネージャー様から送られてくる行程表を頭に入れる。
11. 家を片付け、掃除をする。
12. 旅立つ。

 色気ないです。でも、これだけやって、何かが起きたらしゃーないです。そう思って僕はいつも旅の空の下に居ます。

8/2は木の響きが大好きな長野のネオンホールに、8/3は僕が愛してやまない新潟の人たちとの小さなフェス「ネフロック」に出演します。みなさんに会えるのを愉しみにしています。

じゃ、海沿いをひとっ走りしてきます。今日は自分のために美味しいものを作って喰います。わんわんわーん。

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旅と旅の狭間 への6件のコメント

  1. MDTY より:

    本日のダイアリーのおかげで、
    洗濯さぼるのを思いとどまることができました。
    私も今週末は旅に出るので、
    出かける前に家の中をできるだけ綺麗にしようと思います。

    ありがとうございました。

  2. Froggy II より:

    以前読んだ漢文学者・白川静さんの本に—【旅】という字は、「旗」と「从(じゅう)という文字が組み合わさって出来ている—とありました。
    古代中国では、自分の氏・素性を明らかにするために紋をつけた氏族旗を掲げて旅に出たものだそうです。その氏族旗のもとに沢山の人(从)が加わって、【旅】という字になった。つまりもともとは今でいう「旅行」ではなく「軍行」を意味したそうです。
    でも時代が変わった今、【旅】という字を形成する「从」を軍ではなく、旅先で出会う沢山の人達と捉えたら素敵な字に生まれかわりますよね。
    人生という大きな旅のなかで、さらに旅をしている・というのは、すごくフラクタルで宇宙的な生き方のように思います。宇宙的ってことは謎で神秘だから、色気なくてもいいんじゃないかと。笑

  3. 愛ぴょん より:

    ヒロシさんは、きっとキチンと旅の準備をされているのでしょう、と想っておりましたので、サスガと感じましたわんわん。愉しい旅でありますように☆

    以前ライヴ終了後の出口で、ネフロックの案内を、やさしい女性の方から手渡しでいただきました。それだけでも、ステキ♪と思いましたが、その案内の裏に「海は広いな大きいな 行ってみたいなネフロック♪」と手書きで書いてありました、とってもステキでしょ♪

  4. Yumiko Omori より:

    新潟、行きます!!
    大好きなミュージシャンのライブに行けるのも、健康な体あってこそ。
    そんな当たり前のことをしみじみ感じてます。
    いろんなものに感謝、です。
    車の運転はあまり好きではないのですが、車で向かう予定です。

  5. Kumiko より:

    死して屍拾う者なしの言葉に
    背負う覚悟とプロフェッショナルの流儀を感じます。
    ホンナゴツ カッコイイっち~!

    明日あさって 木の響く音も海の香も音楽と人の力も
    いっぱい いっぱい感じに行きま~す♪
    愉しみだじぇ~

  6. こびど より:

    旅行ではない洋さんの「旅」にいつもいつも憧れています!
    日本海の太陽と潮風を存分に楽しんで来て下さい‼

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