9月28日 月曜日 晴れ
9月28日。福島県相馬市にて、ツアーを無事終了させることができました。
足を運んでくれたみなさん。「全力」という言葉の意味を今一度教えてくれたスタッフのみなさん、何よりも一人のニンゲンとして、男として、プロフェッショナル・バンドマンとして、明日の道を照らし続けてくれたチャボさん。ほんとうにありがとうございました。
関わったそれぞれの人たちが、今さら確認しなくても、「ひとつの目的」に向かって、暗中模索を繰り返し、笑顔とくだらないギャグを絶やすことなく、昨日より今日を、何よりこの瞬間をいいものにしようと、目の前の道を全力ですり減らしていました。おそらく、それこそが未来を切り拓く唯一の方法だと、誰もが知っていたのだと思います。険しく、そして美しいニンゲンたちの旅でした。
足を運んでくれたみなさんが何かを受け取ってくれたなら、それがすべてです。その想いがあなたの心の中で、もしも、育っていって押さえきれなくなったなら、誰かに伝えてください。
何だか1500メートルを全力で走ったような気持ちです。心拍がまだ元に戻っていません。みんなで巻き上げた砂煙が舞っています。もう少ししたら、良かったことも、そうでなかったことも、クリアに見えてくるのだと思います。
個人的なことで云えば、いくつになっても伸びしろはあることを、チャボさんの音に込められた情熱から受け取りました。それは僕にとってものすごいGIFTでした。
同時に、どんなに力を尽くしたところで、福島を取り巻く状況を変えることができたとか、何かを達成したという実感はまるでありません。悪化していくいろんなこと(いちばん悩むのは、人の心の移ろいについてなのですが)に効果的に作用しているかどうかも残念ながら不明です。
ただ。音楽の持つ、そこはかとない力を、人が本来もっているはずの愛の力を、これまでも、今日も、明日も、これからも信じます。そして、僕らは微力だけれど、無力ではありません。バカみたいに大口を開けて笑うことも忘れません。
心からありがとうございました。また元気に、何処かの空の下で会いましょう。
多謝&再見。 山口洋(49)
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そしてここからは我らが松本康男さんの写真です。
砂煙のなかに歓びを感じられるものがあるのなら、じつはすり減ったものは無く、皆さんがそれぞれの力を与え合って、与えた以上の力を互いに与えられているんじゃないでしょうか。美しい道なら豊かなはずだから。あらためて、素晴らしいLIVEと問いをありがとうございました。画面に映ってないスタッフの方々にも感謝の気持ちをこめて。
ツアーファイナル素晴らしかったです。お疲れさまでした。あの独特の空気感を体験出来て本当に良かったです。CHABOさんも仰られていましたが「20年もやっているようなツアー」を観ている気分でした。受け取ったものが多過ぎて、自分には何が出来たんだろう?何が出来るんだろう?とフワフワとまだ気持ちが浮遊しながら考えています。地元相馬の方々ともお話し出来て当時の事や今起こっている事など沢山聞くことが出来ました。改めて洋さんの今までの言葉を少しでも理解出来た気がします。
ありがとございました!!洋さんは休む間もなく、きっとまた走り始めるんですよね。高い山目指して。見護って愛贈り続けますよ!パワーオブラブ!!
松本さんの素晴らしいショットを拝見して、山口さん、写真集を出されてはいかがかと、ふと想ったりしています。ツアー完走、大変お疲れ様でした‼