日別アーカイブ: 2016年5月30日

全壊or半壊? そして命の輝き

5月30日 月曜日 晴れ 意を決して、被災した家の修復にとりかかる。とはいえ、素人のオレは何もできないので、建築士、設計士、大工の棟梁にいかほどのダメージなのか、診てもらった上でプランを考えることにする。 凝った建具は充分すぎるほどぶっ飛んでいて、ブルーシートで家全体を覆わなければ、この梅雨で家としての生命は終わるだろうし、それよりも問題なのは家が傾いてること。膨大な金額がかかるであろうことは容易に想像がつく。何故か、オレには微妙な平衡感覚が備わってる。この家は傾いてる。かなり致命的に。なので、診てもらう。プロの診断では20cm傾いてた。それは限りなく全壊に近い半壊なんだそうで。罹災証明をもらえば、修復にかなりのサポートもあるから、今すぐ役所に行きなさい、と。で、行ってはみたけれど、常時住んでいなければ1円のサポートも得られない、と。払ってる税金は同じなんだから、フェアじゃないよな、と思ったけれど、疲弊しきった役所の窓口の人物を責める気にはなれなかった。 オレは何のために限りなく全壊に近い半壊の家を修復しようとしているのか。昨日、お世話になっている「勝手に実家」の息子がこう云ったんだわ。「オレ、阿蘇の家に行ったことがない」。それが決め手。彼は未来ある素晴らしい陶工。オレたちのジェネレーションはあの家で、充分にいい時間を過ごしたけれど、彼らには何の恩恵もなかった。きっと彼らが愉しそうに過ごしてる姿を見た瞬間に、報われるんだね。そりゃ、実費で修復するのは充分に痛いけど、壊すよりはこっちの道の方だっていつもの直感がそう云ったよ。 なーんてことを考えながら、勝手に実家に帰還したら、家の娘が生まれたばかりの赤ちゃんとサプライズで帰還してた。腰が抜けたよ。オレ、恥ずかしながら、赤ちゃんと向き合ったことがないのよ。命の輝きに何というか、言葉が見つからなかった。ギフト、だね。うん。決断は間違ってないさ。 ついしん こ、今月はblog上地獄ラジオお休みします。めんご。    

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