日別アーカイブ: 2022年6月4日

6月4日　土曜日　晴れ　 　自分が今、どう振舞ったらこの集団がうまくファンクションするのか。それが組織であれ、友人であれ、恋人であれ、なんであれ。 　常にそう考えて、観察して、行動する人が好き。滅多にいないけど。古い言葉でいうなら、滅私奉公。ほんとうに世界のために自分の身を削って生きている人を二人、知っている。そんな人物にこれまでで、二人出会っただけでも奇跡だと思う。そのくらい人間という生き物は厄介極まりないエゴを抱えて生きてる。 　オレのはとある出来事で一回死んだときに、ほぼ消失した。それまではエゴが洋服着て歩いてるような人間だったと思う。 　一方、自分のことしか眼中にない人間はそれを隠していても、ふとした瞬間に現れる。げんなりすることもある。食べてる姿を見るとよくわかるよ。行為が生存本能だからね。思いやりがある人は自分が食べる前に分け与える。 　そして、人間としての素晴らしさと芸術性は残念ながらあまり比例しない。ほんとうに才気溢れる人は人間としてクズである場合が多い。ヴァン・モリソンを紹介してやると言われて断ったのは、いつまでも彼の音楽のファンでいたかったから。マリア・マッキーが同じことを言ってるのをどこかで読んだことがある。彼のクズさを知るより、いつまでもあの音楽を好きでいたいんだよ。 　キース・リチャーズがチャック・ベリーのクズさ加減を必死に堪えながら、ロックンロールのために努力してる姿が好き。ほんとうにびっくりするくらいクズだけれど、彼がいなきゃロックンロールは存在しなかったんだから。笑。 　あんなに美しい曲を書く人がこんなにクズなんですか？って、そうじゃなくて、あんなにクズだからいい曲書くんだよ。笑。ほんとうに。ちかごろポーグスのシェィンの映画見たけど、シェィンなんてちっともクズじゃないよ。いたってマトモだよ。 　ほんとうにクズに振り回されると人間として崩壊しそうにもなるけど、素晴らしい音楽ができれば報われるんだよね。いやー、ほんとうにやっかいなんだよ。自分も含めて人ってやつは。 　たまに無人島で原始生活したくなるけど、もうちょっと俗世にまみれてなにかを生み出してみようと思うよ。 ついしん 6/22の横浜サムズアップでのG.Yokoの追加公演。G.Yoko本人のたっての希望で、ゲストに真城めぐみさんの出演が決定しました！