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ベルファスト

6月12日 日曜日 晴れ&雷雨 住んでいる町にある小さな(席数20弱くらいかな)映画館で「ベルファスト」を観た。 映画を観に行くって、いいね。散歩しながらさ。隣町に住んでるCARAVANが教えてくれたんだ、この映画。 あらすじを書くみたいな野暮はしないよ。でも全編にわたって、かの街生まれのヴァン・モリソンの音楽が彩りを加えていてね。素晴らしかった。オレが破れ音楽家としていちばん影響を受けたのは彼かもしれん、とあらためて。 アイルランドで彼のライヴを体験したときに、空気ってもんは握ったり、凍らせたり、引き伸ばしたり、止めたり、誰かに投げつけたりすることができるって知った。それができるのはほんの一握りの音楽家だけ。だから、オレもそこを目指した。チャートとかヒットとかどーでも良くなったんだよね。あの魔法を見たらね。 で、オレも最近ときどきできるんだよ。つまり音楽の奇蹟を起こせる(とき)がある。それはぜんぶベルファスト生まれの彼のおかげ。音楽で奇蹟を起こすってことは近未来を予測できるってことでもあるんだよ。それは考えてたら間に合わない。こころを空っぽにするんだ。感じるだけ。 オレが初めてNYからアイルランドに渡った30年前。共和国と北アイルランドの国境にはマシンガンを持った兵士が立っていた。怖かったよ。国境を越えた瞬間になにかが確実に変わることもね。オマーって街でIRAの爆弾テロの現場にも遭遇したこともある。それはオレが初めて体験した「戦場」のようなもので、この世にこれだけの憎しみが存在することを肌で知って、戦慄を覚えた。 主人公はちょうどオレと同じころに生まれた少年なんだ。だから、シンパシーをもって映画を体験したよ。ちょうどそのころ、(最近ライヴでよく話すけど)NHKの7時のニュースをつけると毎日ベトナム戦争のことがトップニュースだった。陰鬱とした気分になってたよ。どうして人間同士で殺し合うのか、あの頃も、今も、まったく理解できない。 なんとなく、そんなことがひっかかる人にはとってもお勧めできる映画だよ。ぜひ。   そうそう。来週、ついに(涙)九州に帰るんだ。この2年半、墓参りもできなかったからさ。オレしか行くやつがいないのにね。 G.Yokoの1stツアー、福岡、京都、横浜。ほんとうによろしゅうお願いします。 でね、すっかり自分の宣伝忘れてたけど、オレのソロライヴ、福岡でやります。故郷のみなさん、コの間のオレの成長(まじで)を体験してほしい!来てね。    

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