4月2日 水曜日 曇り
「家族」って何だろう?
そう考えずには居られないことが周囲で頻発。「近い」ことは絶望的に「遠い」ことだと学んだあと、僕の家族は絶滅してしまったので、それ以上のことは実感として理解できないのだけれど。
僕がこの職業じゃなかったら、それらのこと、乗り越えられたか?って、それは甚だ自信なし。直視するのはしんどかったけど、直視しないよりは多分、マシだったと思えるだけで。
曲は不思議なのもので、書いたときに理解できなかったことを後に教えてくれたりもする。明日からのツアー、もちろん新しいアルバムを中心に演奏するけれど、いくつか「家族」についても歌ってみようか、と思います。そんなタイミングなんだろう、と。
いくつかの詩を載せておきます。今となっては暗示であり、事実でもあり、創造や想像でもあることに、少し驚いています。そして、外国から送られてきた、この言葉。
「Life is good. Death is a part of life.」
ふう。じゃ、明日会えるのを愉しみにしています。
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MY FAMILY by 山口洋
かつて石のように
自分を支えていた
かたくななだけの想い
故郷を遠く離れ
木の葉のように揺られながら
今や漂うだけの日々
バラバラになった花瓶のように
家族はそれぞれの破片になり
そこに咲いてた花たちに
二度と戻る場所はない
ことば いたみ ぬくもり すれちがい
この冬はじめてのセーターを着る
誰かが悪いわけではなく
誰かが憎いわけでもなく
誰かはもうこの世にはいない
絶え間なく繰り返した諍いでさえ
懐かしく思うこともある
時々胸が痛い
薄い胸をかきむしり
互いを思いながら眠るだろう
日々は痛みの上にあり
季節だけが通りすぎる
ことば いたみ ぬくもり すれちがい
遠くで誰かが私を待ち続けてる
この海に揺られながら
夜明けの空に静かに祈ってみる
どんなにか心をときめかせて
明日の道をすり減らすことができるのなら
バラバラになった花瓶のように
家族はそれぞれの破片になり
そこに咲いてた花たちに
二度と戻る場所はない
ことば いたみ ぬくもり すれちがい
いつの日か もう一度 彼等に出会えるその時まで
COPYRIGHT BY
POLYGRAM MUSIC JAPAN, INC &
FIVE-D Corporation
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誰も居ない庭 by 山口洋
色あせた空
遠い遥かな日々
何もかもが
壊れていった
思い出だけが
刻まれた
この家には
もう 笑い声は響かない
今はもう
それでも欠かすことがなく
彼女は雀たちのためにやってくる
東の空が青くにじむ頃
あふれる夜明けに 君の名前を抱きしめ
遥かな空に 君の明日を祈り続けてる
変わることのない
彼女の想い
いつか土へと還るとき
君はその深さを知るだろう
何かを永遠に
失うことの意味
それが分からないまま
歩いていくのだろう
いつまでも
それでも色あせることのない
ラッキースターが母の空に輝いてる
君のいばらの道を静かに照らし続けてる
どんなにか君は心を奮いたたせて
明日の道を歩いてゆく
きっと それでいい
COPYRIGHT BY FIVE-D Corporation & breast.m.p.
MY FAMILYは大好きな曲です。
いろんな想いがあると思いますが、聴けたらとてもうれしいな。
ほんとうに逢いにいくまでに、歌を聴いてくれてたらいいですね。
洋さんは家の家族です
人生は受け入れる覚悟が必要な事が起こりますね。生きている事の課題。ため息…つくと幸せ逃げますよ。LIVE頑張ってくださいね。
here we go:over the rainbow…
「家族」少し懐かしい響き…。
心に響きました。“MY FAMILY” 聴いたら、泣いてしまいそうです。
明日からのライブ応援しています。
週末のライブ、愉しみにしています。
家族のことを考えると憎しみの感情が湧き上がる。そんな自分が嫌だ。いつだって、自分らしく穏やかでいたいのにな。だけど、洋さんの歌を聴くとほんの少し憎しみの感情から解放された気分になるのです。
痛みを知るから、愛が分かる。そう思います。
愛いっぱいのLIVEになりますように!
いえーいo(^_-)O
家族にまつわる受け入れなければならない現実。厳しく辛いことあります。洋さんの歌で気持ちを強くする時あります。これからも聴き続けていきます。
僕は新しい家族ができて5年目です。この小さな命が将来どうなるのか。山口さんが5歳の頃のご両親のお気持ちと共鳴するところがあると思っています。